昨日は、Day 29「機会費用」で、段1に置いた下限の値段を出しました。 その末尾で、借りている側の利率は選ぶ時点で確定している、数えられる側だと書きました。
今日は、その借りている側を、同じ地図に載せます。

カナ「地図、できました。段1から段3まで、全部載せました」
よくできています。 3日かけて、持っているお金の全体が1枚になりました。 ただ、1つだけ聞かせてください。 その地図、裏面はありますか。

カナ「え、裏面? ……リボの残り、ですか」
そうです。Day 14「金利差」でカナは、嬉しい側が貯金100万円、痛い側がリボの残りと数えました。 その痛い側が、いまの地図に載っていません。

カナ「利率は Day 14 で比べました。でも、額のほうも引くんですか」
サトル「引く。別の口座に見えるだけで、同じ地図の右側と左側だ。差し引いた残りが、いま本当に持っている額になる。」
種明かしです。
資産と負債は、1枚の地図の両側です。 右に持っているもの、左に返す義務のあるもの。右から左を引いた残りだけが、あなたのものです。 会計ではこれを純資産と呼びます。
そして今日は、引いた数がマイナスになる世帯が、統計の上でどれだけ普通かも見ます。 マイナスの意味を、正しく読むためです。

カナ「持っている額って、引いたあとの数だったんですね」
そういうことです。
ここからは、地図の裏面を、実際の数字で作ります。
資産と負債とは?
資産とは、持っているものです。 現金・預金、投資信託や株式、そして家や車のような実物も資産です。負債とは、返す義務のあるもの。 住宅ローン、カードの残高、リボ払い、奨学金。
そして純資産 = 資産 − 負債。この残りが、いま本当に持っている額です。
大事なのは、3つを1枚で見ることです。
- 資産だけを見る … 「貯金100万円ある」。増えて見えます
- 負債だけを見る … 「リボが残っている」。減って見えます
- 両方を並べて引く … いま本当に持っている額が出ます。同じ人が、同じ月に、どちらも持っています
Day 27 から昨日まで並べたのは、資産の側の、しかも金融資産だけでした。 それで正しい。 生活防衛資金の話は、すぐ出せる側だけで足りるからです。でも「持っている額」を聞かれたときの答えは、片面では出ません。
⚠️ 用語を1つ。 この連載で「資産」と言うときは持っているもの全体、「金融資産」と言うときはそのうち現金・預金・投資信託・株式・保険などのことです。家は資産だが、金融資産ではありません。 この区別が、下で効いてきます。
世の中の地図は、こうなっている
総務省の家計調査(貯蓄・負債編)に、世の中の両面の地図が載っています。2025年平均の結果、2026年5月19日公表。 対象は二人以上の世帯です。
右側(貯蓄現在高)。 1世帯当たりの平均は2,059万円(前年に比べ75万円、3.8%の増加)。 中身は次のとおりです。
- 通貨性預貯金 … 710万円(34.5%)— 昨日までの言い方なら段1
- 定期性預貯金 … 511万円(24.8%)— 段2
- 有価証券 … 440万円(21.4%)— 段3
- 生命保険など … 369万円(17.9%)
- 金融機関外 … 29万円(1.4%)
⚠️ 平均は、少数の大きな世帯に引き上げられます。貯蓄を持つ世帯の中央値は1,264万円。 平均より795万円低い。Day 24「実質賃金」で「平均は自分の給料ではない」と書いたのと同じことが、ここでも起きています。
左側(負債現在高)。 平均は675万円(前年に比べ12万円、1.8%の増加)。 そのうち住宅・土地のための負債が620万円——負債現在高の約9割(91.9%)です。世の中の負債は、ほとんどが家です。
引きます。 2,059万円 − 675万円 = 1,384万円。 二人以上の世帯の平均の純貯蓄です。
ただし、この675万円は負債がゼロの世帯も含めた平均です。負債を持っている世帯は、二人以上の世帯の37.5%(前年に比べ1.3ポイントの低下)。残りの62.5%は、負債がゼロ。 負債を持つ世帯だけで中央値をとると、1,511万円です。
負債がゼロの世帯も含めた平均675万円を、負債を持つ世帯だけの平均に直すと1,800万円(675÷0.375。 この割り算は私がしました)。同じ「負債の平均」でも、集団を変えると2.7倍近く違います。 どの集団の数字かを見ないと、自分の位置が分かりません。
負債を持つ40歳未満は、1,898万円の負債超過
負債を持っている世帯だけを、世帯主の年齢で分けた表があります。
- 40歳未満 … 貯蓄1,029万円/負債2,927万円。統計の本文に「負債超過額が1898万円と最も多くなっている」と書かれています
- 40〜49歳 … 貯蓄1,304万円/負債2,212万円(引くと908万円の負債超過。この引き算は私がしました)
- 50〜59歳 … 貯蓄1,376万円/負債1,384万円(引くと8万円の負債超過。同じく私の計算)
- 60歳以上 … 貯蓄2,176万円/負債853万円(引くと1,323万円のプラス。同じく私の計算)
40歳未満で負債を持つ世帯は、貯蓄の約3倍の負債を持っています。 純貯蓄はマイナス1,898万円。引いた数がマイナスになるのは、負債を持つ若い世帯では普通のことです。
ここで、読み間違えてはいけないことがあります。
このマイナス1,898万円は、「借金漬け」を意味しません。 負債の約9割は住宅・土地のための負債でした。ローンで家を買った世帯は、左側に2,000万円台の負債が載り、右側にはその家が載りません。 この統計の「貯蓄」は金融資産だけだからです。家という実物資産は、地図の外にあります。
つまりこの表は、地図の右側の一部だけを見て引いた数字です。家を右側に足せば、純資産の符号はまるで変わります。
Day 22「実質GDP」で「目盛りの違う数字を割ってはいけない」と書きました。 今日はその引き算版です。何を資産に数えているかを揃えずに、引いた数だけを読まないこと。
⚠️ 逆も言えます。家の値段はいくらか。 それは売ってみるまで分かりません。 Day 28 の言い方なら、軸2が「分からない」側です。 ただし段3と同じではありません。投資信託や株には、今日の評価額が毎日ついています(将来の額が分からないだけです)。家には、今日の値段そのものが、売るまで出ません。 だから段3は今日の評価額で右側に足し、家はいくらで足すかが確定しません。 この連載では、実物資産の額は「分からない」と書いて、金融資産だけの純資産と分けて持つことにします。
負債の利率は、確定している
昨日の最後に書いたことを、ここで使います。借りている側の利率は、選ぶ時点で確定しています。
カナの地図で言えば、右側の段1は0.400%、段2は0.500%。 段3は分からない。 そして左側のリボは、Day 1「複利」で見たとおり年15%前後。 Day 14 で割ったとおり、0.400%の37.5倍です。
右側の利率は、受け取る側。 左側の利率は、払う側。 同じ地図に載せると、こうなります。
- 段1に10万円 … 年400円受け取る。税引後319円
- 段2(1年定期)に10万円 … 年500円受け取る。税引後398円
- リボに10万円残す … 年15,000円払う。こちらには税金の割引はありません
リボの10万円を返すと、年15,000円が消えます。 これは確定した数字です。 相場も、基準価額も、関係ありません。返した瞬間に決まります。
昨日、段1に置いた下限の値段を10万円あたり年80円と出しました。リボを残したまま段1に10万円置いている人の値段は、15,000円 − 319円 = 年14,681円。昨日の値段の180倍以上です。
⚠️ 昨日の値段と今日の値段は、同じ「機会費用」の帳簿に載ります。 次に良い1つが、段2の0.500%からリボ返済の15%に入れ替わっただけです。候補に載せた中の次に良い1つが変わると、値段はここまで変わります。
では、下限はどうするか
ここが今日いちばん実務に近いところです。リボがある人は、生活防衛資金の下限(固定費×2)を崩してリボを返すべきか。
この連載の答えは、下限は残す。 下限より上を、全部リボに向ける。
理由は2つです。
1つ目。 下限を残す理由は、利率ではありません。 戻らないからです。 家賃・保険料・ローン返済の多くは銀行口座からの引落で、リボでは払えません。 返済に回した現金は、空白の月に戻ってきません。 返した枠が翌月も同じ条件で借りられる保証もありません。下限は、利率で選ぶ場所ではなく、現金で持つ場所です。Day 27「生活防衛資金」で「運用しているお金を3行に入れない」と決めたのと同じ理屈で、返済に回すお金も3行に入れません。
そして値段は正直に書きます。Day 29 の言い方なら、リボがある人が下限を段1に置く値段は、10万円あたり年14,681円。 昨日の80円とは桁が違います。それを払って、現金という保険を買う——それが今日の答えです。
Day 26「固定費と変動費」の決まりを当てれば、リボの毎月の支払いも「契約で額が決まっている支出」=固定費です。 Day 26 では名前を挙げなかったので、入れていなければ今日入れてください。 下限には、リボの返済2か月ぶんが入っている必要があります。
2つ目。 下限より上は、基準線を積む前にリボへ。 Day 27 では、下限の上に生活費×3を足して基準線としました。リボがない人はそれで正しい。 ただ、リボが残っている人が基準線まで段2で積むと、段2の10万円は年500円(税引後398円)受け取り、リボの10万円は年15,000円払い続けます。 差し引き年14,602円ずつ後ろに下がりながら、基準線に近づくことになります。先にリボを消してから、基準線の積み上げに戻るほうが速い。
カナの場合。 段1に下限がある。その上に置いてある段1・段2の残りは、全部リボへ。 リボが消えた月から、基準線の積み上げを再開する。
⚠️ 段3(投資信託・株式)をリボに向けるかどうかは、今日は決めません。 確定した15%と、将来の額が分からない段3を並べる話は、明日 Day 31「リスクとリターン」で「分からない」の中身を測ってからです。
⚠️ 住宅ローンは、この話に含めません。 利率の比べ方は同じですが、家という実物資産の裏側にある負債で、繰り上げて返すかどうかは別の判断です。 ローンの利息が総額でいくらになるかは Day 39「ローンと利息の総額」で、金利の型は Day 40「固定金利と変動金利」で扱います。今日は、利率が段2の0.500%を超えていて、裏に実物資産のない負債——リボ・カードローン・カードの分割払い——だけを対象にします。
私の100万円と、地図の裏面
この連載では、私が実際に100万円を1年間運用しています。
昨日、記録に足したのは「諦めた1つを書く」でした。
今日足すのは、地図の裏面です。 この100万円の運用に、負債があるかどうかを書く。
Day 6 で実質を併記、Day 7 で税引後、Day 8 で分母、Day 9 で元手の出どころ、Day 10 で自分の税率、Day 11 で住民税10%込み、Day 12 で預金の線、Day 13 で変化の原因の切り分け、Day 14 で通貨の内訳、Day 15 でドル建て、Day 16 で理論値だと断ること、Day 17 で通貨自体が割安だと明記すること、Day 18 で制度が動いた日付、Day 19 で書く順番、Day 20 で判定せず事実だけを残すこと、Day 21 で残高と流れを分けること、Day 22 で分子と分母のどちらが動いたかを書くこと、Day 23 で実質を何で割ったかを書くこと、Day 24 で引いた数字がどの版なのかを書くこと、Day 25 で運用の成績を黒字の日数に換算すること、Day 26 で「一度だけ決めたこと」と「その場で決めたこと」を分けること、Day 27 で生活防衛資金を運用の口座に混ぜないこと、Day 28 で現金になるまでの営業日数を書くこと、Day 29 で諦めた1つを書くこと。
今日足すのは、負債の側を書くことです。
私の答えは、「無い」です。Day 9「社会保険料」で書いたとおり、この100万円は額面125万円ぶん働いて、社会保険料と税を払い終えたあとに残ったお金です。借りて作った元手ではありません。
それでも「無い」と書きます。 空欄にはしません。 理由は Day 28 と同じで、書かないことと、無いことは違うからです。来月の報告から、資産の側の残高の下に「負債:無し」の1行が入ります。
そして、書いておくべきことが1つ。もし私がこの100万円を借りて運用していたら、超えるべき線は昨日の3,984円ではなく、借入の利率そのものになっていました。 年15%で借りていれば、税引後で15万円を稼いではじめてゼロ。 運用益には20.315%の税がかかるので、額面なら約18万8千円です。
負債の利率は、機会費用の候補の中で、いつも最初に載る1つです。 確定していて、払う側だからです。私の地図の左側が空欄なのは、この連載の前提であって、当たり前ではありません。
よくある質問(FAQ・全6問)
Q1. 純資産がマイナスの人は、危ないんですか?
それだけでは言えません。 何を資産に数えたかを、先に見てください。
家計調査の40歳未満(負債を持つ世帯)は、貯蓄1,029万円・負債2,927万円で1,898万円の負債超過です。 でも負債の約9割は住宅・土地のためのもので、買った家そのものは「貯蓄」に数えられていません。 家を右側に足せば、符号が変わる世帯が多いはずです。
危ないかどうかを見るなら、マイナスの額ではなく、左側の利率を見てください。年15%の負債が残っているか、住宅ローンだけか。 同じマイナスでも、増える速さがまるで違います。
Q2. 家はいくらで資産に載せればいいんですか?
この連載では「分からない」と書きます。
家の値段は、売ってみるまで確定しません。投資信託や株と違って、家には今日の評価額そのものがつきません。 Day 28「流動性」の言い方なら、軸2が分からない側です。 だから金融資産だけの純資産と、家を含めた純資産は別の行に分けて持ちます。
分からないものを推定で埋めて、引き算の結果を良く見せない。 昨日の決まりの③と同じです。
Q3. リボを返すのと、貯金するのと、どちらが先ですか?
下限(固定費×2)までは貯金。 その上は、リボが先です。
下限を残す理由は利率ではありません。返済に回した現金は戻らず、家賃や保険料の引落はリボでは払えないからです。 ここは崩しません。 その値段(10万円あたり年14,681円)は、払って現金の保険を買うと決めます。
その上の段1・段2は、リボが残っているうちは全部返済へ。段2に置いても年0.500%、リボは年15%で増え続けるからです。 10万円あたり、置けば年500円、返せば年15,000円。リボが消えた月から、基準線の積み上げに戻ります。
Q4. 借金を返すのは「運用」と言えるんですか?
利率で見れば、確定した運用と同じ形をしています。
年15%の負債を10万円返すと、返した日から1年で払わずに済む利息は15,000円。 しかも利息を減らすことには税金がかかりません。 段1の利息は20.315%引かれて319円ですが、返済で消える15,000円はそのまま15,000円です。
ただし言葉は分けます。 運用は右側を増やすこと、返済は左側を減らすこと。純資産に与える効果は同じ向きでも、地図の載る側が違います。 混ぜると、右側だけ見て「増えた」と誤読します。
Q5. 住宅ローンも、リボと同じように早く返すべきですか?
今日は、その判断をしません。
住宅ローンは、家という実物資産の裏側にある負債です。 利率の比べ方は同じですが、繰り上げて返すかどうかは、利息の総額と金利の型を見てからの話になります。 それぞれ Day 39「ローンと利息の総額」と Day 40「固定金利と変動金利」で扱います。
今日対象にしたのは、利率が段2の0.500%を超えていて、裏に実物資産のない負債——リボ・カードローン・分割払い——だけです。
Q6. 負債がゼロなら、今日やることはないですか?
あります。 「無し」と書くことです。
私の100万円の記録に「負債:無し」の1行を足したのと同じです。書かないことと、無いことは違います。 空欄のままだと、来月の自分が「数えていないだけ」なのか「本当に無い」のか、区別できません。
そして負債がゼロの人は、二人以上の世帯の62.5%です。 珍しいことではありません。ただし、それは地図の左側が空だという事実であって、右側が十分だという意味ではありません。 右側の判定は、Day 27 の基準線のままです。
まとめ
資産とは持っているもの、負債とは返す義務のあるもの。純資産 = 資産 − 負債が、いま本当に持っている額です。 昨日までの段の地図は、資産の側の、金融資産だけでした。 今日、裏面を足しました。
世の中の地図(家計調査・貯蓄・負債編・2025年平均・二人以上の世帯)は、貯蓄2,059万円・負債675万円・純貯蓄1,384万円。 負債の約9割(91.9%)は住宅・土地のため。 負債を持つ世帯は37.5%で、その中央値は1,511万円。
負債を持つ40歳未満の世帯は、貯蓄1,029万円・負債2,927万円で、1,898万円の負債超過。 でもこの統計は金融資産だけを数えていて、買った家は右側に載っていません。 引いた数がマイナスでも、それだけで危ないとは言えない。何を資産に数えたかを揃えずに、引き算の結果だけを読まないこと。
負債の利率は、確定しています。 リボの15%は、段1の0.400%の37.5倍。 10万円あたり、置けば税引後319円、返せば15,000円。リボを残したまま段1に置く値段は、昨日の値段の180倍以上。
だから、下限は残し、下限より上は全部リボへ。 下限を残す理由は利率ではなく、返済に回した現金は戻らず、引落はリボでは払えないから。 その値段は10万円あたり年14,681円で、払って現金の保険を買う。 下限にはリボの返済2か月ぶんを入れておく。リボが消えた月から、基準線の積み上げに戻る。 住宅ローンは今日の対象外。 段3は純資産には今日の評価額で足すが、リボに向けるかどうかは明日決めます。
私の100万円の左側は、「無し」。 借りて作った元手ではないからです。それでも空欄にせず、書きます。
🎯 今日の1手(実践)
昨日までの地図に、裏面を足します。 手順は3つです。
1つ目。 負債を全部、1行ずつ書き出す。
住宅ローン、カードローン、カードの分割払い、リボ払い、奨学金、家族や友人からの借り入れ。残高・利率・毎月の返済額の3つを1行に。 利率は契約書か明細か、カード会社のサイトに書いてあります。「たぶん15%くらい」ではなく、書いてある数字を写してください。
⚠️ 利率が見つからないものは「不明」と書く。 空欄にしないでください。
2つ目。 純資産を出す。
Day 28 の地図の合計(段1+段2+段3)− 負債の合計 = 純資産。 段3は今日の評価額で足します(将来の額は分からなくても、今日の額はついています)。
家や車を持っている人は、それは別の行に「実物資産:額は分からない」と書いてください。 今日の値段そのものが売るまで出ないので、引き算には入れません。 金融資産だけの純資産と、実物込みの純資産は、別の数字として持ちます。
3つ目。 負債を、利率の高い順に並べ替える。
並べたら、段2の0.500%より高い利率の行に印をつけてください。 その行は、置いておくより返したほうが確定で得な負債です。「不明」と書いた行も、確かめるまでは印の側に置きます(確かめることが今日の1手の一部です)。 ただし住宅ローンには印をつけません(今日の対象外。 Day 39・Day 40 で扱います)。
(正確には、段2の受け取りは税引後0.398%、返済で消える利息は非課税なので線は0.398%です。 この連載では表示利率の0.500%で切ります。 )
読み方はこうです。
- 負債がゼロ … 「負債:無し」と1行書く。 純資産=資産。Day 27 の基準線の判定は、そのままです
- 印のついた行がある(リボ・カードローン・分割払い) … 下限(固定費×2)は段1に残したまま、下限より上の段1・段2を、印の行に利率の高い順から返す(「不明」の行は、利率を確かめてから順に入れる)。基準線の積み上げは、印の行が消えてから再開します
- 負債はあるが、印のついた行がない(住宅ローンや、段2の利率以下の借り入れだけ) … 今日やることはありません。 純資産を金融資産だけで出し、実物資産は「分からない」と書いて、そのまま持っておいてください
⚠️ 2点、断ります。
① 今日の1手は、リボやカードローンを「今すぐ全額返せ」ではありません。 下限を残すのが先です。 返済に回した現金は戻らず、引落はリボでは払えません。下限を残す値段(10万円あたり年14,681円)は、払って現金の保険を買うと決めた額です。
② 奨学金の利率は、貸与の種類と時期で違います。 無利子のものもあります。利率を確かめる前に「借金だから先に返す」と決めないでください。 印をつけるかどうかは、書いてある利率が0.500%を超えるかだけで決めます。
Day 7 で手取り率、Day 8 で基本給比率、Day 9 で標準報酬月額、Day 10 で実効税率、Day 11 で住民税倍率、Day 12 で何もしなかった場合の額、Day 13 で金利感応度、Day 14 で外貨比率、Day 15 でドル建て換算、Day 16 で往復コスト率、Day 17 で割安率、Day 18 で会合の日付、Day 19 で7つの棚卸し、Day 20 で自分DI、Day 21 でGDP比率、Day 22 で分母を替えて確かめること、Day 23 で引く相手を書くこと、Day 24 で実質の昇給率、Day 25 で自分の1枚、Day 26 で固定費率、Day 27 で3行の並べ方、Day 28 で段ごとの日数、Day 29 ですぐ出せる状態の値段。
今日の「純資産」で24個目です。 昨日は選ばなかったほうの利率を掛けました。今日は、払う側の利率を、受け取る側の隣に置いています。
Day 27 から今日まで、持っているお金を4日かけて1枚の地図にしました。 3行、段、諦めた1つ、そして裏面。
地図の右側には、まだ将来の額が分からない段3が残っています。分からないのに、なぜそこにお金を置く人がいるのか。 置くことで何を受け取り、何を引き受けているのか。
明日 Day 31「リスクとリターン」では、その「分からない」の中身を測ります。 Day 9「社会保険料」が「税制が有利であることと、その選択が有利であることは、まったく別です。この区別は Day 31「リスクとリターン」で正面から扱います」と送っていた話です。明日、そこに着きます。
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- Day 28「流動性」 — 段1・段2・段3の地図を作った話
- Day 27「生活防衛資金」 — 下限=固定費×2、基準線=下限+生活費×3 を出した話
- Day 14「金利差」 — カナが嬉しい側と痛い側を数え、リボ15%が普通預金の37.5倍だと知った話
- Day 1「複利」 — 年15%のリボ払いが増える側に回る話
⚠️ ご注意
本記事は筆者個人の投資記録および一般的な金融知識の解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
記載の運用実績は筆者個人の資金によるものです。
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