スタートアップにはすっかり浸透したクラウドファンディングですが、日本でも活用する企業や個人が増えています。
新しい商品を出す場合、地域のイベントを開催する場合など幅広く使われうようになりました。
クラウドファンディングとは
そもそもクラウドファンディングってなぁに?という方もいらっしゃると思いますので、ストーリー仕立てで解説します。
Rくんのおじいちゃんは農業をしていて、しばしばお手伝いをしています。
農家にとって田んぼや畑を作るときに欠かせないのが草刈り作業です。
おじいちゃんからこんな不満を良く聞いていました。
草刈り機に草が巻き付いて、巻き付いた草を手作業で取るのが面倒だと。
そこで、昔から手先の器用だったRくんは、とあるアイディアを思い付きました。
早速、草刈り機に手作りのパーツをいくつか取り付けて試験をしてみました。
すると、今までは草刈り機を長時間使うと巻き付いていた草がほとんど巻き付かなくなりました。
Rくんのアイディアは見事に問題を解決し、おじいちゃんも大喜びです。
近所の農家の人たちにも好評で、これは売れると確信したRくんは「ラウンドカッター」という名前を付けて量産しようと考えました。
ところが、Rくんはお金も人脈もありません。
そこでクラウドファンディングに踏み出しました。
インターネット上で「ラウンドカッター」の構想を公開して、興味を持ってくれた人たちに支援をしてもらうのです。
支援をしてもらった人たちには、お返しとして「ラウンドカッター」を送るという流れです。
見事に「ラウンドカッター」は、目標金額を達成してファンもつきました。
量産するのと同時に第2弾のアイディアを思い付いたRくんは次の商品開発に向けて乗り出しました。
このように無名な人や企業でもアイディアをインターネット上に公開することでファンを集いお金を集めることができます。
それにより、やりたいことが実現できるのがクラウドファンディングです。
逆にファンが集まらないのであれば、そのアイディアには価値がないという見方もできるのです。
クラウドファンディングの始まり
そんなクラウドファンディングですが、アメリカで2000年に始まったArtistShareが最初だといわれています。
そもそもの考え方はそれ以前にもありましたが、クラウドファンディングという言葉が確立したのは、この音楽に特化したサービスが始まりです。
その後、PledgieやSellabandといったサービスも出てきますが、現在圧倒的な人気を誇っているのが2つのサービスです。
1つ目は2008年に始まったINDIEGOGOです。
もう1つが2009年にスタートしたKICKSTARTERです。
昨年(2017年)9月中旬にアメリカに会社や拠点がなくてもプロジェクトのリリースができるようになったと話題になりました。
早速、プロジェクトをあげて資金調達とPRに成功している企業もあります。
そして、日本のクラウドファンディングは2011年3月にREADYFORのローンチが始まりとされています。
READYFOR(レディーフォー)の登場から、日本でも様々なクラウドファンディングのプラットホームが登場しました。
次回はそんな日本のクラウドファンディングサービスや実際のプロジェクトをいくつか取り上げて、もう少し掘り下げて解説しようと思います。
そちらも併せてご覧ください。