stakのあやなです。
2025年7月24日、IT導入補助金2025の第2次公募における交付決定結果が公表されました。
第1次に比べて申請件数が大幅に増えたことで、採択率はやや厳しい結果となっています。
今回は、第2次公募の結果を振り返りながら、今後の申請に向けて意識すべきポイントをお伝えします。
第2次公募の採択率とその傾向
中小企業庁が発表した第2次締切分(2025年7月24日公表)の結果は以下の通りです。
申請枠 | 申請数 | 採択数 | 採択率 |
---|---|---|---|
通常枠 | 3,516件 | 1,447件 | 41.2% |
インボイス枠(インボイス対応類型) | 7,609件 | 3,592件 | 約47.2% |
インボイス枠(電子取引類型) | 0件 | 0件 | 0% |
セキュリティ対策推進枠 | 164件 | 89件 | 54.2% |
複数社連携IT導入枠(第1次) | 3件 | 3件 | 100% |
(採択結果の出典:IT導入補助金公式|交付決定結果一覧)
採択率の推移と今後の見通し
第1次ではインボイス枠で57.6%、通常枠で50.7%と比較的高水準だった採択率ですが、第2次では全体的に10%近く低下しています。
特に通常枠は40%前後と、より競争が激化している様子がうかがえます。
その背景にあるのは…
-
申請者数の急増(インボイス枠だけで7,000件以上)
-
加点項目の有無による明確な“ふるい分け”
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書類の完成度や整合性がより重視される傾向
stakの支援スタンスと実績
stakでは、第1次公募に引き続き、無人入退室管理システム「Home Hub +」を活用した申請支援を行いました。
今回の第2次公募においても、弊社がサポートさせていただいた企業様は、すべて交付決定という結果となりました。
このような結果につながった背景には、制度の正しい理解と、ヒアリング・加点項目の確認・書類の整合性など、丁寧な準備プロセスがあります。今後も、単なる代行にとどまらず、企業様の課題解決に寄り添う支援を心がけてまいります。
採択を目指す上で意識したいポイント
IT導入補助金の審査では、加点の有無が結果を大きく左右しますが、同時に、減点につながる要素を排除することも重要です。
減点対象となりうるポイント
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計画書の数値や内容に矛盾がある
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ツール登録されていない製品の申請
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補助金不正利用等の経歴がある事業者による申請
これらは明確にマイナス評価となるため、提出前のチェックを徹底することが重要です。
採択に向けた加点項目の確認
stakでは、採択率を高めるうえで、以下の加点項目を重点的に確認しています。
1. IT戦略ナビwithの活用
企業の経営課題とIT活用戦略を可視化できるオンライン診断ツールです。
出力された戦略マップを申請書に添付することで、全申請枠で加点対象となります。
2. 成長加速マッチングサービスの登録
企業の挑戦課題(人材確保、販路拡大など)を登録・掲載することで、支援者からの連携が得られやすくなります。
申請時に課題登録があることで、加点対象となります。
3. 賃上げ目標の設定
補助事業期間中に、給与支給総額を年平均1.5%以上増加させる計画を立てて周知することで、加点対象となります。
この項目は政府の方針とも一致しており、近年特に重視されている傾向にあります。
今後の公募スケジュール
今後予定されている公募スケジュールは以下の通りです。申請には準備期間が必要となるため、逆算してスケジュールを組むことをおすすめします。
公募回 | 申請締切 | 交付決定(予定) |
---|---|---|
第4次 | 2025年8月20日(水) 17:00 | 2025年9月30日(火) |
第5次 | 2025年9月22日(月) 17:00 | 2025年10月31日(金) |
まとめ
第2次公募では申請数が大きく増加し、採択率が下がったことからも、今後の申請ではより慎重な準備と正確な情報整理が求められることが分かります。
私たちstakでは、企業様ごとの状況に合わせて、加点の取得や必要書類の確認など、具体的な対策を丁寧にご案内しております。
「自社での対応に不安がある」「まずは話を聞いてみたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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