こんにちは。
株式会社stakで勤務しながら、女子サッカー選手をしている秋庭未奈です。
今回は、ひとつの区切りと、これからについて書いてみたいと思います。
私事ではありますが、2025シーズンをもってディアヴォロッソ広島を退団する決断をいたしました。
また、それに伴い、2026年1月をもって株式会社stakを退社する運びとなりました。
この決断に至るまでには、たくさん考え、迷い、自分自身と向き合う時間がありました。
stakで過ごした時間は、そのきっかけをくれた、とても大切な1年間だったと感じています。

働きながらサッカーを続けるということ
私はこれまで、福祉や薬局で働きながらサッカーを続けてきました。
前職でも多くの学びがあり、人と関わる仕事の難しさや、支えることの意味を実感する日々でした。
その中でstakに入り、これまでとは違う環境に身を置いたことで、考え方に大きな変化が生まれました。
特に印象的だったのは、AIに触れる機会を通して「自分自身を知る」時間が増えたことです。
AIと向き合う中で身についたこと
AIは、ただ便利なツールというだけではなく、使う人の考え方や伝え方がそのまま結果に表れる存在だと感じました。
指示が曖昧だと、返ってくる答えも曖昧になる。
自分が何を考えていて、何を求めているのかを、端的に、分かりやすく伝えなければ、思ったような結果にはならない。
最初は、何となく質問して、返ってきた答えに「やっぱり思っていたのと違うな」と感じることもありました。
ですが、自分の中で考えを整理し、言葉にしてから投げかけるようになると、返ってくる答えも少しずつ変わっていきました。
もともと人に伝えることが苦手ではありませんでしたが、決して得意だと言えるほどでもありませんでした。
それでもAIと向き合う中で、「どう伝えれば伝わるのか」を意識するようになり、自然と自分の言葉を整理する力が身についていったように思います。
AIは、仕事を代わりにしてくれる存在ではなく、仕事を前に進めてくれる相棒のような存在でした。
時短になるだけでなく、自分ひとりでは気づけなかった視点や考え方を示してくれることもあり、仕事の質そのものを高めてくれたと感じています。
準備する力と、支え合うこと
stakでは、イベントの企画・運営にも関わらせていただきました。
ゼロから形をつくる中で、「どうすればみんなが楽しんでくれるのか」「誰に、どのように声をかければ良いのか」「どう伝えれば想いがきちんと届くのか」を考え、実践する日々でした。
イベントを考えるうえで意識していたのは、一部の人だけが楽しいと感じるものをつくるのではなく、関わる人それぞれが「楽しかった」と思える時間をどうつくるかということでした。
そのために、誰の目線で、どんな場面を想定するべきなのかを考えながら、企画を組み立てていきました。
計画通りに進まないことの方が多く、ひとつふたつ想定していたことだけでは足りない場面も何度もありました。
そのたびに、多くの可能性を洗い出し、準備することの大切さを学びました。
協力してくれる人がいることのありがたさ、「楽しかった」と言ってもらえたときの嬉しさ。
1年間という短い期間ではありましたが、本当に多くの経験をさせていただきました。
この中で学んだ、リスクを想定すること、自分なりに起こり得る状況を考えることは、今後の人生においても必ず生きてくると感じています。
不安があっても、挑戦を選ぶ
私はサッカー選手として活動していますが、サッカーは永遠に続けられるものではありません。
選手としてのキャリアは短く、だからこそ自然と「その先」を考えるようになりました。
今の自分がやりたいこと、チャレンジしたいことに、素直に向き合ってみよう。
そう思い、このタイミングで新しい一歩を踏み出す決断をしました。
これから進む道は、決して簡単ではないと思います。
不安になることも、つまずくこともあるはずです。
それでも、後悔のない選択をするために、挑戦することを選びました。
正解が分からない中で選び続けることになると思いますが、その過程こそが、自分をつくっていくのだと今は感じています。
stakで学んだ、リスクを想定すること、計画性を持つこと、そして感じたことを実践に移していく姿勢は、これからの自分にとって大きな支えになると感じています。
この1年間で身につけた考え方を、これからの選択や行動の中で、しっかりと活かしていきたいと考えています。
この1年間、サッカー選手としても、一社会人としても、大きな学びと成長があったと、自分自身で言い切れるほど充実した時間でした。
ここで得た経験や気づきを、次のシーズン、そしてこれからの人生の力に変えて、また新しい挑戦を続けていきたいと思います。
これまで関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
