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2023年2月4日 投稿:swing16o

ANAとJAL 復活しつつある航空業界

紫幹翠葉(しかんすいよう)
→ 山の木々がみずみずしく美しいさま。

日本がグローバルで注目を浴びるためには、観光業界を盛り上げることが必須だということはよくいわれる。

その発想に対しては概ね同意するのだが、問題はやり方だと思っている。

というのも、stak, Inc. でも最近は地方創生案件の相談が多く寄せられる。

実際、某エリアの手伝いを始めているのだが、どうも外に向いての目線が弱いというところを感じる。

当たり前に価値が生み出せないというか、観光業を盛り上げようと思っているのだが、なにから手をつければいいのか全くわからないというのが実態だ。

そのあたりについては、共有も含めて随時報告をしていくが、観光業界が盛り上がっているところを紹介していこう。

復活しつつある航空業界

2022年3月にまん延防止等重点措置が解除されたことで、ようやく復調の兆しを見せているのが航空業界だ。

全国旅行支援に合わせて、積極的にキャンペーンを実施し始めている。

とその前に、航空業界は新型コロナウイルスの感染拡大で、最も大きな影響を受けた業界の1つだ。

緊急事態宣言中の2020年5月の旅客数は、国内線が2019年同月比で6.6%、国際線は同月比で1.7%にまで落ち込んだ。

日本を代表する航空会社であるANAホールディングスと日本航空、つまりJALは大幅な減便を余儀なくされ、2021年3月期と2022年3月期は大幅な最終赤字に沈んだ。

ところが、2022年後半から旅行解禁の動きが加速している。

くり返しになるが、2022年3月にまん延防止等重点措置が解除されると、国内線の旅客数は右肩上がりに回復している。

そして、2022年7月には2019年同月比で82.3%まで戻った。

また、国際線も水際措置が緩和された2022年10月からは上昇基調に転じているのが現況だ。

それから、2023年1月には全国旅行支援の延長も決定した。

2023年3月31日までは割安に国内旅行ができる環境が整った。

そんな中、ANAマイラーの場合は延長に延長を重ねたANAマイルの有効期限も迫っていることから、全国旅行支援に合わせて、地方自治体や航空会社も積極的にキャンペーンを実施している。

つまり、まさに今が2023年の旅行計画を立てるベストのタイミングだといえるわけだ。

2023年1月のANAとJALの現在地

観光業界が盛り上がりを見せている一方で、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けた3年間でANAおよびJALのいずれも水面下で様々な改革を進めた。

その結果、新型コロナウイルスの影響がある前と比べて、常識がいくつか変わりつつある点に注意したい。

ANAの変化

ANAの大きな変化は、やはり公式のANAアプリの大幅なリニューアルだろう。

航空券購入からオンラインチェックイン、空港キャンセル待ちなど、搭乗に関する様々な機能が集約された。

この機会に空港の自動チェックイン機を2023年度中に撤去するという方向に舵を切った。

JALの変化

JALは、2023年4月に実施予定の国内線運賃と特典航空券の制度改定を行った。

9種類あった運賃が3種類に集約され、往復で予約したときにかなり得になる運賃体系になった。

また、特典航空券では一般席に空席がある限り、マイルを割り増しすれば予約を受け付ける、特典航空券PLUSという新制度を導入した。

空席がある日程に合わせて休みを取るしかないという苦労がなくなるというメリットの代わりに、無料での予約変更ができなくなるというデメリットとなるわけだ。

両社に共通していえるのは、マイルについて、ANAおよびJALのいずれもが力を入れていることだろう。

かつて、マイルといえば、ANAカードやJALカードをつくって、日々の決済でためるのが常識だった。

それが、電力、銀行、ショッピングといった様々なサービスで、年間数千マイルは貯められるようになったのである。

また、特典航空券よりは1マイルの利用価値が低くなるとはいえ、ANAが独自のショッピングモールを開始するなど、余ったマイルの有力な使い道も拡大している。

航空機の変化

航空機事態にも変化が起きている。

ANAはボーイング787-9の国内線新仕様機の運用が始まり、国際線用の豪華機材が一部国内線でも投入されている。

国内線プレミアムクラスの機内食も刷新され、軽食時間帯も昼食、夕食と同じボリュームある食事になった。

JALは全席モニター付きの新鋭機のエアバスA350を約3年かけて国内幹線に投入することを決定。

航空機自体をそこまで意識している人も少ないと思うが、私は他の人より圧倒的に航空機を使う機会が多いので、とても重要なところだ。

古い機体の便だとそれだけでテンションが下がるし、CAさんの過度なサービスというか対応1つが気になることもある。

全国旅行支援の延長決定

こちらもくり返しになるが、全国旅行支援が2023年3月31日までの延長が決定した。

旅行代金の割引は40%から20%に減る一方で、一部の自治体やANAやJALがそれを補うかのようなキャンペーンを実施して後押ししている。

例えば、大館能代空港で秋田に旅行すると、キャンペーンを3重取りできるといった具合いだ。

航空機の変化と併せて、今まで行ったことのないエリアにお得なキャンペーンがある可能性があるので、気になる人は調べてみるといいだろう。

マイルの貯め方の変化

さらに、搭乗と決済がメインだったマイルの貯め方に変化が起きている。

生活の中で貯めていくことができるサービスをANAとJALのいずれもが推奨し始めている。

例えば、電力会社をANAでんきやJALでんきに交換するだけで、年間1,000マイル以上は自動的に貯まるといった具合いだ。

このように、決済より手間の少ないため方が増えたというわけだ。

他にも、JALはSBI証券と2022年11月に提携し、投資信託の保有額などに応じてマイルを付与することができるようになった。

また、2023年1月末にANA Mallが登場した。

サービス開始当初は、23店が出店しており、買い回りキャンペーンなどを実施している。

ANAを使い続けて感じていること

とまあ、航空業界について書いてきたが、私が出張するときのほとんどはANAを使っている。

その回数は年間で国内線だけで100回を超える年もあるほどだ。

となると、放っておいてもマイルは貯まる一方なのだが、なかなかマイルの使い勝手が悪いと感じていた。

というのも、ようやく海外へ行けるようになったのだが、マイルを使っての航空券を取るのは割とハードルが高い。

半年とか1年以上先といった具合いに、比較的先々の予定を組まないといけないというデメリットがある。

新型コロナウイルスの影響でなかなか海外へ行けなかったということも重なって、海外へ行こうとしている人が多いことも影響していると思う。

そういった状況を回避するためにもマイルが生活する上で使えるというのは、私にとっては嬉しいことだ。

そこまでマイルを意識した生活はしていないが、それなりのマイル数があるので、なにか便利なものに交換できるのであれば積極的にしていこうと考えている。

そんな様子を公開していくのもいいかもしれない。

まとめ

広島にいると、20歳を過ぎても飛行機に一度も乗ったことがないといった人に出会うことがある。

もちろん、そういった人がいることが理解できないわけではないが、やはり外の世界はできるだけはやいうちに知っておくべきだと思っている。

世界は広い。

自分の価値観を変えてくれるようなカルチャーショックは少しでも多く味わうべきだと思う。

約3年という期間、特に日本は閉鎖的な施策によって新たにネガティブなスタンダードをつくってしまったように感じている。

それを観光業界が盛り上がっていくとと、つまりは外国人が多く日本に訪れることで、化学変化が起きればいいなと思っている。

2023年は私もできる限り海外へ出て行こうと考えている次第だ。

 

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植田 振一郎 Twitter

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