枉尺直尋(おうせきちょくじん)
→ 大きな利益を得るために、小さな犠牲を払うこと。
大きな利益を得るためにスタートアップにお金を出す人たちを投資家という。
スタートアップは事業を大きくするために資金調達を行うわけだが、2020年の国内スタートアップの総調達額は、年間5,222億円だった。
これは2019年の5,522億円に及ばなかった。
ところが、2021年上半期は既に3,245億円を突破し、V字回復の兆しを見せている。
新型ウイルスのパンデミック時代に適したスタートアップが注目され、様々な企業が成長し始めているということだ。
注目されているスタートアップ
そんな新時代に注目されているスタートアップ特集をしている良記事を発見したので紹介しよう。
(出典:日経TRENDY)
まずは、街なかフードテックだ。
最近注目されている植物肉などの新機軸のたんぱく質食品がさらに身近なものになっていきそうだ。
TWOは、植物性原材料のみで作ったファストフードを提供するチェーン店である、2foodsを立ち上げた。
コンセプトはヘルシージャンクフードと掲げており、植物性食品のイメージを変えていくのではと期待されている。
そして、流通にも新たな動きが生まれている。
それが人手不足解消につながる自動販売機の新ビジネスである。
New Innovationsはスマホであらかじめ注文すると、指定した時間にいれたてのスペシャルティーコーヒーが無人ロッカーから受け取れるサービスを始めた。
無人コンビニを手掛けてきた600は、マンション向け無人ストアのStore600を開発した。
マンション内に設置した筐体の中で、住人やスペースに合った商品をセレクトして販売している。
利用者はスマホアプリで解錠して商品を取り出し、決済まで完了できるという新たなライフスタイルを提供している。
新たな展開を見せるSNS
成熟しきったとされるSNSも新たな展開を見せている。
2021年春、音声だけでつながれるアプリのClubhouseが上陸して、一気に盛り上がった音声SNS。
その後、失速したという声も多い中、国内のサービスで勢いよく伸びているのが、パラレルである。
パラレルのキーワードは今の若い世代に求められている、ゆるいつながりである。
ルームと呼ばれる音声通話グループに、友達同士で登録し会話する。
そもそも、友人や知人と共通のスマホゲームなどをしながら会話することを想定したサービスだったが、若者を中心にもっと身近な存在へと変化している。
会話をするといっても、家に帰ったら取りあえずつなぐという新世代の感覚だ。
つまり、自分の好きなタイミングでそこにいる者同士で特段テーマのない会話するといった使い方が増え、アプリ利用時間が長くなるのが特徴である。
他にも、カラオケをライブ配信できる、手軽に歌で他人とつながるアプリも出てきた。
バーチャルで声で繋がるという意味では音声SNSといっても過言ではない。
こういった新たな展開を見せるSNSにも注目していきたい。
医療現場に続々登場しているDXサービス
デジタル化が遅れていた医療の現場でもDXが急速に進んでいる。
コロナ禍によって、2020年にはオンライン診療の規制緩和が起こり普及したが、それ以外にも様々な医療DXサービスが世に出てきている。
注目株は、CureAppである。
2014年の薬事法改正により、単体のソフトウエアが医療機器として認められたことで、生活習慣病を中心とした治療にアプリを用いることができるようになった。
2020年11月には第1号となる禁煙アプリが保険適用された。
そして、2022年は高血圧治療アプリが実用化される予定で、医療DXサービスは一層広まっていくといわれている。
それから、限られた医療資源を有効活用するために注目されているのが病院のDXだ。
夜間や休日に空き時間のある医師と、自宅で診察を望む患者をリアルタイムにマッチングさせるコールドクターの利用者が増えている。
自宅にいながら遠隔で歯科衛生士から口腔内の健康状態についてアドバイスを受けられるサービスも開発されている。
医療DXが進めば、地方の高齢者が多い地域にとってもプラス要素は大きいので、手軽に使えるサービスが拡がっていくことを望んでいる。
後払い決済サービスの台頭
クレジットカードと違い契約の手間がいらない後払い決済サービスが日本でも確実に拡がっている。
BNPLと呼ばれる後払い決済サービスは、Buy Now, Pay Laterの略称で、目にする機会も増えた。
単純に自分の買いたいモノを買うだけでなく、出世払いのように、卒業後の収入から一定割合をスクールに支払うプログラミングスクールも誕生している。
若者は消費行動を起こしやすいため、金銭的なハードルを取り除くフィンテックサービスに注目が集まっている。
注目されているメタバース
エンタメ分野では、自分の分身であるアバターを使って仮想空間に入り込み、様々な活動をするメタバースが注目されている。
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOも明確にメタバースの世界を築き上げることを宣言している。
リモートワークの普及によってバーチャル空間上にオフィスを持つ会社も増えた。
資本力のあるIT企業を中心に、メタバースをビジネス化していく流れは止められないだろう。
まとめ
大きな夢を持って、自分のやりたい世界を実現するために起業する。
私もその世界に飛び込んだ1人だが、資本が集まり新しいサービスが生まれていくことは本当に喜ばしいことだ。
閉塞感を打破するためには、こういった元気なスタートアップがたくさん登場し、競争力を生み、人々の生活を豊かにしていくことが大切だ。
stakもそんな役割を担える一社になるために日々奮闘している。
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