ハッタリと嘘の狭間で 第1話〜第5話

2020-01-03 投稿: 植田 振一郎

第1話

「カネ余りの世の中」という言葉を耳にする。

一体どこにそんな「カネ」が余っているのだろうか。

およそ3年前の2016年9月に遡る。

「モノづくり」をすることにした。

といっても、明確にこれだ!という「モノ」はなく、とにかく楽しくやれればくらいのノリだった。

その数年前に広島で起こった土砂災害や同年の熊本地震などの影響もあって、まず取りかかったのが災害に強いライト。

とりあえず、ネットや店舗で部品を買って作ろうという計画性などあってないようなスタートだ。

当時の購入記録がある。

予算やスケジュールも特に決めていない。

ただ、「モノづくり」から世の中に一石を投じて、自分の理想とする世界観を実現していこうという漠然としたものが俺を動かしていた。

このまま終わってたまるか。

2014年2月に起業してから輝きを失っていた自分に対する苛立ち、ただただ生活しているだけの毎日にウンザリしていた。

そんな場所と一刻もはやく決別したかった。

第2話

そんな感じで始まった「モノづくり」。

結局、最初に取りかかった災害に強いライト、仮称ライフライト(ダサいな。。)は災害系のグッズは競争に激しいことや、万が一のときにこそ稼働しないといけないというリスクを負えないことなどから断念した。

その後、半年前くらい(2016年3月)に話題になっていた「Air Bonsai」をパクって宙に浮くライト、仮称フライト(ダサいな。。)にピボットした。

単純にマグネットの反発の力を利用してライトを浮かすだけなのだが、少しずつ形になっていくのは、とても楽しかった。

ただ、宙に浮くライトの基盤は2リットルのペットボトルサイズ。

宙に浮くといってもせいぜい数センチ。

更には販売価格は50,000円以上でないと難しい。

誰がこんなものを買うんだ。。

結局、この構想も断念。

とまあ、とにかく楽しかったし、遊びに近いノリだった。

そして、当時の支出を振り返ってみると、せいぜい10万円〜15万円/月程度。

その費用はサイト制作やプロモーションの仕事など受託しながら、捻出していた。

そんな遊びに近いノリからの「モノづくり」から次の一手は大きく変わることになる。

第3話

そんな「モノづくり」を2016年9月から始めて約半年。

放出したお金がトータルで50〜60万円のタイミングで、次の商品に取りかかった。

そもそも「モノづくり」を始めたきっかけも改めて書いておこう。

Webサービスやアプリをいろいろとリリースしてきたが、それを使ってくれる人、つまりユーザを増やすのは難しい。

なぜなら、まずはサービスを理解してもらうこと、そして広めること、使ってもらうこと、といった具合に、どこの馬の骨がつくったサービスかわからないものを継続して使ってもらうことは、とてもハードルが高いということだ。

実際にいくつかサービスを出してはみたが、どれも不発だった。

典型的なのは「キュレーションメディア」という言葉が席巻した時代がある。

イベント、健康、美など様々なカテゴリの情報がキュレーターと呼ばれる情報発信者から配信されるというものだ。

いろんなメディアが立ち上がり、資金調達をしたといった記事が飛び回った。

どこかが目をつけて資金調達できるのでは?という期待感のもと、リリースしたサービスは当然不発だった。

世の中、そんなに甘くはない。

そう、根本的に俺は物事を楽観視する人間だ。

と書けば聞こえはいいかもしれないが、裏を返せば甘いということだ。

さて、話を戻そう。

大きく動いた「モノづくり」。

その名も「elephant(エレファント)」。

第4話

「モノづくり」開始から第3弾。

ここでようやく、IoTという言葉との接点が生まれる。

「Internet of Things」つまり、モノとネットを繋げてより快適な生活を送りましょう!ということだ。

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)やArduino(アルディーノ)といった電子工作には欠かせない基板だ。

こういった既にあるものを用いることで、比較的ローコストで誰でも簡単にプロトタイプが作れるようになったのもモノづくりのハードルが下がったといわれる所以なのかもしれない。

まあ、実際に俺は触ってもいないので、偉そうなことは書けないが。。

とはいえ、第3弾「elephant(エレファント)」は形になっていった。

それは、周りに手伝ってくれる優秀な仲間がいるからに他ならない。

「elephant」とはどういった商品なのか。

音声認識できるコネクターだ。

電球と電球ソケットの間に挟んで、声で話しかけて電気を点けたり消したりすることができる。

そう、今や公告でも目にすることが多くなった、Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーに似たと商品といえばわかりやすいだろうか。

この商品で勝負に出る!そう決めての開発は進んでいった。

第5話

くり返しになるが、今までのなんとなくの「モノづくり」だったが、このelephantは力が入っていた。

この1枚からも、その本気度が少しでも伝わればと思う。

今見返すと稚拙で甘すぎる事業計画だが、いろいろと考えて行動し始めた。

この事業計画の期首は2017年6月となっていることから、2016年9月にモノづくりを始めてから、1年足らずで形にしていったことになる。

少なからずの自信とワクワクが止まらなかった。

そして、2017年4月に差し掛かった頃にクラウドファンディングに挑戦すべく計画を練り始めていた。

クラウドファンディングは既に市民権を得つつあり、Kickstarter(キックスターター)などの海外のメジャーなプラットフォームでは億単位でカネが集まっていた。

一応説明しておくと、クラウドファンディングとは自分のやりたいプロジェクトをネット上に公開して、それに共感してくれた人から支援をしてもらうという仕組みだ。

2017年5月のゴールデンウィーク明けにプロジェクトを公開することを目安に進める中、事件は起こる。

 

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