一井美咲です!
stakに勤めながら、なでしこリーグ2部のディアヴォロッソ広島に所属し、
女子サッカー選手として活動しています。
今回は「伝えることと、伝わることの違い」というタイトルでブログを書きました!
ぜひ最後までご覧ください!
伝えたつもり
「後ろいる!」
プレー中、味方に声をかけたにも関わらず、ボールを奪われてしまうことがありました。
私はちゃんと伝えたはずなのに、なぜか届いていなかった。
そのときふと「伝えたつもり」なっていただけかもしれないと感じました。
この違和感は、日々サッカーをしている中で、何度も繰り返し経験しています。
サッカーでは会話をしている暇はありません。
状況が一瞬でで変わる中で必要なこと明確に伝えなければなりません。
だからこそ、声かけの一言が試合の流れを左右することもあります。
しかし、ただ声を出せばいいというものでもありません。
「後ろにいるよ」という言葉ひとつとっても、それが「どの位置に誰がいるのか」「どのくらいの距離があるのか」「今パスを出しても大丈夫か」まで伝わらなければ意味がないと感じます。
つまり、「伝えた」と「伝わった」の間には、思っている以上に大きな差があるのです。
SNS運用で気付いたこと
私は仕事でSNSの運用にも携わっています。
SNSもまた「ただ言葉を発信するだけ」では伝わりません。
誰に向けた言葉なのか、どのようなトーンで、どんな順番で伝えるのか。
その設計によって、伝わり方は大きく変わります。
最初の頃は、自分なりに一生懸命投稿しても、いいねもコメントも反応が少ないことがたくさんありました。
何がいけなかったのかと考えてみると、相手の目線を持っていなかったことに気づきました。
「いいことを言っている」のに反応がないのは、相手にとってその言葉が届く形になっていないからだと学びました。
ピッチ上の伝達
サッカーでも同じことが言えると感じています。
例えば、私は「もっと声を出したほうがいい」と言われたことが何度もあります。
でも、声を出すこととと伝わることは別です。
誰に向けて、何を、どういう口調で伝えるか。
味方の性格や、試合中の状態によっても、受け取られ方は全く違います。
怒らせたくないから言わないではなく、「どう言えば伝わるか」を考えながら言葉を選ぶ。
これはSNSでもピッチでも、同じように重要だと感じています。
サッカーは非言語のスポーツでもあります。
目線、立ち位置、動きの予兆、アイコンタクトなど。
言葉以外の情報の中にも、「意図」は含まれます。
以前、自分の中では「ここでボールを受けたい」という意志をアイコンタクトで示したつもりが、味方には全く伝わっていないことがありました。
これも自分の独りよがりで、伝えたつもりになっている。
伝えたつもりでも相手には伝わっていない、大きな差を感じる瞬間でもあります。
どこをゴールにするか
声を出すこと、言葉を発すること、それ自体が目的になってしまうことがあります。
「声を出せって言われたから出しました」
「SNSで投稿しろって言われたから書きました」
それでは発信止まりです。
大切なのはその言葉が誰に届いたか。
届いて、相手が理解したか、動いたか、心に残ったか。
伝えるという行為は、相手の内側で何かが動いたときに、初めて完了するものだと思います。
サッカーを通して、SNSを通して私は「伝えることの難しさ」と「伝わったときの嬉しさ」の両方を学んできました。
伝える力は、生まれつきの才能ではなく、意識と工夫を積み重ねて育てていけるものだと思います。
試合に出ているときも、ベンチにいるときも、出ていないときも。
チームに必要なのは、プレーだけじゃなく「伝える力」も含まれている。
そう思えるようになりました。
私は声を出す選手でありたいのではなく、伝わる声を出せる選手でありたいと思っています。
まとめ
ピッチの中でも、SNSでも「伝える」という行為は一見シンプルに見えて、実はとても奥が深いものです。
伝えたつもりでも、相手に届いていなければ、それは伝えていないのと同じ。
だからこそ、ただ声を出す・言葉を並べるのではなく「どうすれば届くか」を考え続けることが大切だと感じています。
私は試合に出ていない時間が長いからこそ「伝える」ということに敏感になれた部分があります。
これからも私は、サッカーでも仕事でも「伝える形」で言葉を届けていきたいです!
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