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2024年11月20日 投稿:あやな

「マイナ保険証」ってどう変わるの?

stakのあやなです。

デジタル化が進む中、2024年12月2日から、健康保険証が「マイナ保険証」への移行が本格化します。 知って入るけど、実際どういう手続が必要なのか分からない方も多いと思います。 今回は、マイナ保険証の仕組み、従来の健康保険証との違い、具体的な手続き方法、国保と社保での対応の違い、さらに企業と従業員が行うべき準備についてお伝えしていきます。

マイナ保険証とは?

「マイナ保険証」とは、マイナンバーカードを健康保険証としても利用できる仕組みのことです。 これにより、医療機関や薬局での受付時にマイナンバーカードを提示するだけで、保険情報の確認が可能となります。 従来の紙やプラスチック製の保険証を持ち歩く必要がなくなり、医療機関や薬局での保険資格確認がオンライン化され、医療情報が一元管理されます。

いつから変わる?

2025年10月を目途に現行の健康保険証を廃止し、マイナ保険証への完全移行を予定しています。 2024年から2025年にかけては移行期間として、周知活動や手続きが進められます。
マイナ保険証への移行スケジュール
(引用:厚生労働省
  • 2024年10月
    オンライン資格確認の本格運用開始。一部医療機関でマイナ保険証が利用可能になりました。
  • 2024年12月
    現行の健康保険証の新規発行が停止。マイナンバーカード未取得者向けに「資格確認書」の発行が開始しました。
    ※既存の健康保険証はその後1年間使用可能ですが、有効期限の終了や保険者の異動が生じた場合は失効します。
  • 2025年12月
    現行の健康保険証が完全に廃止され、マイナ保険証へ完全移行します。

    マイナ保険証のメリット・デメリット

    メリット
    1. カード1枚で便利に管理
      健康保険証が不要になり、マイナンバーカード1枚で全ての手続きに対応可能になります。
      これにより、財布の中のカード類が減り、管理が簡単になり、
      さらに、転職や引越しをしても保険証の切り替え手続きが不要になるため、時間と手間が大幅に削減されます。

    2. 医療情報の一元化
      マイナ保険証を利用することで、過去の診療履歴や薬剤情報を医療機関間で安全に共有することが可能になります。
      重複診療の防止:同じ検査や治療を複数回受ける必要がなくなります。
      効率的な治療の実現:患者の状態を医師が正確に把握できるため、最適な治療を受けられるようになります。

    3. 手続きの簡略化
      マイナ保険証の導入により、医療関連の手続きが簡単になります。
      高額療養費が自動適用:これまで必要だった事前申請が不要となり、治療費の負担軽減がスムーズに行えます。
      医療費控除の効率化:確定申告の際、必要なデータが簡単に確認できるため、手続きの負担が軽減されます。

      デメリット
      1. マイナンバーカード取得が必要
        マイナ保険証を利用するには、マイナンバーカードが必須です。
        現在カードを持っていない方は、新たに取得する必要があり、申請から交付まで1〜2か月程度の時間がかかります。

      2. システム障害のリスク
        オンライン資格確認システムに依存するため、万が一システムトラブルが発生した場合、保険資格確認が一時的にできなくなる可能性があります。
        この場合、医療機関や薬局での手続きが遅れる懸念があります。

      3. プライバシーの懸念
        個人情報がオンラインで管理されるため、情報漏洩や不正アクセスへの懸念があります。
        万が一セキュリティ対策が不十分だと、患者のプライバシーが脅かされる可能性もあります。
        このため、運営側の厳重な情報管理が求められます。

      社会保険(社保)の必要な手続き方法

      企業が行うこと

       1)従業員への説明・周知
      マイナ保険証への切り替えは、従業員自身が行う手続きであるため、労務担当者が適切な説明と周知を行うことが重要です。
      • マイナ保険証のメリット
        手続きの簡略化、利便性向上、医療情報の共有など。
      • 現行健康保険証の利用期限
        2025年10月まで使用可能であること。
      • 手続きの重要性
        マイナ保険証の利用登録は生涯に1回のみで、本人が行う必要がある点。

        2)新制度における業務フローの見直し
        企業が新制度に適応するためには、健康保険証関連の業務フローを以下のように見直す必要があります。
        入退職時の手続き
        入社時
        • 新入社員にマイナンバーカードの取得を促します。
        • マイナポータルで健康保険証利用登録を案内します。
        • 資格取得届を作成し、従業員が適切に保険資格を持つよう管理します。
        退職時
        • 従業員がマイナポータルで資格喪失手続きを行うよう案内。
        • 企業としても健康保険組合に退職届を提出するなどの事務手続きを行います。
        注意点
        2024年12月以降、健康保険証の新規発行が停止されます。
        資格登録が完了していないと受診ができないため、資格確認手続きの遅れに注意が必要です。

        扶養親族が増えた場合の手続き
        扶養親族の追加
        • 配偶者や子どもが新たに扶養に入る場合、「被扶養者(異動)届」を提出します。
        • 必要書類(収入証明など)は健康保険組合ごとに異なります。
        収入状況の変化
        • 被扶養者の収入が増加し要件を満たさなくなった場合は、被扶養者から外す手続きが必要です。

        従業員が行うこと

        マイナンバーカードの取得および保険証利用登録
        マイナンバーカードの取得方法
        • 郵送:交付申請書を自治体に送付する。
        • オンライン:マイナンバー総合サイトで申請する。
        • 証明写真機:一部の証明写真機から直接申請可能する。
        保険証利用登録の手順
        1. マイナポータルにアクセスし、ログイン。
        2. 「健康保険証利用登録ページ」フォームに記入して送信。
        3. 登録完了後、医療機関でマイナ保険証が使用可能となります。
        注意点
        2024年12月以降、健康保険証の新規発行が停止されます。
        資格登録が完了していないと受診ができないため、資格確認手続きの遅れに注意が必要です。

        国民健康保険(国保)の必要な手続き方法

        マイナンバーカードを持っている人
        • オンライン手続き
        1. マイナポータルにアクセスし、ログイン。
        2. 「健康保険証利用申請」フォームに記入して送信。
        3. 登録完了後、医療機関でマイナ保険証が使用可能となります。

        • 窓口手続き
        1. オンラインで申請が難しい場合、居住地の市区町村役場の窓口へ。
        2. マイナンバーカード、本人確認書類を持参し、登録手続きを依頼する。
          マイナンバーカードを持っていない人
          マイナンバーカードの取得方法
          • 郵送:交付申請書を自治体に送付する。
          • オンライン:マイナンバー総合サイトで申請する。
          • 証明写真機:一部の証明写真機から直接申請可能する。

            • 健康保険証利用登録
            1. マイナンバーカードを受け取る。
            2. マイナンバーカード取得後、「オンライン手続き」または「窓口手続き」を実施。

            最後に

            2024年12月2日から、健康保険証の新規発行が停止され、「マイナ保険証」の運用が本格的に始まります。
            現在の健康保険証をお持ちの方も、2025年(令和7年)12月2日以降は使用できなくなりますので、早めの移行手続きを行うことをお勧めします。 また、協会けんぽの公式サイトでは、利用者向けの説明動画が公開されていますので、マイナ保険証の仕組みや手続きについて詳しく知りたい方は、ぜひご確認ください。
            協会けんぽサイト
            https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/hiroshima/cat080/2024092503/
            2024年12月2日以降に入社する方に関しては、これまでの対応と異なる部分が出てくるため、人事担当者の方も新制度についてしっかりと確認し、適切な対応を行う必要があります。 制度の進展により、今後も変更点が出てくる可能性があります。
            このブログでは、随時新しい情報をお届けしていきます。

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