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2023年2月21日 投稿:stak編集部

色が人の心理と行動に与える影響

こんにちは、デザイナーの辰見です。

デザイナーとして仕事をしていく中で、悩まされることがよくあるのが配色です。

そんな色についての勉強しようと思い、調べてみました!

私たちはさまざまな色に囲まれて生活している

私たちの生活の一部にもなっている「色」。

その一つ一つになぜその色が使われているのかを考えた事はありますか?

色は私たちが思っている以上に人の心の働きに影響を与えています。

そんな「色」が、人の心理にどのような効果があるのかを書いていきたいと思います。

信号機の色の理由

私たちの身近なものである信号機の色、赤、黄、緑(青)。

そもそも、なぜこの3色になったのでしょうか。

その理由は次の通りです。

赤=止まれ

人間の目は波長が長い色ほど見やすく、遠くへと届きやすいという理由から、赤色が採用された。

赤色の信号は「止まれ」の意味があり、最も先に見えなければならない。

また、赤色には人間を緊張させる効果があることも、赤色が「止まれ」の色として採用された理由の一つ。

黄色=危険

黄色は雨や霧の中など視界が悪い状態でも見えやすい色であることから、信号の色として採用された。

日本工業規格(JIS)においても黄色は危険を表す色であり、道路標識や工事現場などの表示にも使われている。

緑(青)=進め

緑色は赤色の次に波長が長く、人間の目で遠くからでも判断できる色として信号の色に採用された。

また、色は人間の気持ちを落ち着かせ安定させる効果もあることから、ドライバーが安全に運転できるように考えられている。

参照:波長の長さと心理的意味が決め手!? 信号の色が赤黄青に決まったワケ/毎日雑学

ちなみに・・・

ちなみに、信号機の色が緑なのに青と言われている理由は、新聞が緑信号を青信号と表記したためらしいです。元々、日本語では緑色の野菜を「青菜」、新緑を指して「青々とした緑」などと呼ぶ習慣があったため、緑色の信号灯を「青」と呼ぶ表現が違和感無く受け入れられ、定着したのではないかと言われています。

非常口が緑色の理由

次は非常口です。

なぜ緑なのでしょうか。

危険を知らせる意味としては、赤色や黄色でもいいはずなのに・・・と思いますよね。

その理由は、「火災の時、赤い炎の中で最も視認しやすい色が緑色だから」だそうです!

また、心理的効果も目的としてあるみたいで、緑は目に優しく、頭をすっきりさせる作用があり、安全・安心のサインでもあるので非常口への誘導として使われているそうです。

自然界で最も多い色である緑は、自然と安心できるし、火災の中でも見つけやすい色ということが分かりました。

それぞれの色が持つ心理的効果とテーマ

次に、それぞれの色が持つイメージや、それに合うテーマを書いていきたいと思います。

 

【赤】

ポジティブイメージ:情熱、活力、興奮、高揚

ネガティブイメージ:怒り、暴力、警戒

テーマ:店頭のサインやPOP、飲食、スポーツなど

 

【オレンジ】

ポジティブイメージ:喜び、活発、陽気、明るい、暖かい

ネガティブイメージ:わがまま、騒がしい、軽薄

テーマ:飲食、キッズ向けのサイトなど

 

【黄】

ポジティブイメージ:愉快、元気、軽快、希望、無邪気

ネガティブイメージ:注意、注目、警告

テーマ:食品、スポーツサイトなど

 

【緑】

ポジティブイメージ:安心、癒し、調和、安定、若々しい、健康、やさしい

ネガティブイメージ:保守的、未熟

テーマ:アウトドア、飲食、環境など

 

【青】

ポジティブイメージ:知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感

ネガティブイメージ:悲哀、冷たい、孤独

テーマ:コーポレートカラー、医療など

 

【紫】

ポジティブイメージ:上品、優雅、妖艶、神秘、高貴

ネガティブイメージ:不安

テーマ:ファッション、ジュエリー、占いなど

 

【ピンク】

ポジティブイメージ:可愛い、幸福、愛情、若々しい

ネガティブイメージ:幼稚、繊細、弱々しい

テーマ:贈り物の包装紙やリボン、ブライダル、女性用サイトなど

 

【黒】

ポジティブイメージ:高級感、重厚感、威厳

ネガティブイメージ:恐怖、絶望、不吉、悪、死

テーマ:車、ジュエリー、ホラーなど

 

【グレー】

ポジティブイメージ:落ち着き、大人、真面目

ネガティブイメージ:抑うつ、迷い、不信

テーマ:工業、家電、ファッションなど

 

【白】

ポジティブイメージ:純粋、清潔、神聖、正義、無垢

ネガティブイメージ:空虚、無、冷たい

テーマ:ブライダル、医療、美容など

 

さいごに

それぞれの色によって、与えるイメージが結構違います。

信号機も非常口も、人が見やすい色以外にも、心理的に効果のある色が使用されていることが分かりました。

デザイナーはこのように、色が持つ心理的な効果を駆使して、あらゆるものをデザインし、ユーザーを誘導しています。

例えば、購入ボタンは、紫や赤を使うと圧迫感があり、不審がって押してくれないこともあるので、オレンジや緑などの親しみの持った色を使います。

医療系のサイトに真っ赤な色を使ったり、子供向けのサイトが黒だったりすると、「本当にこれ医療系・子供向けのサイトかな?」と違和感を感じてサイトから離れてしまいますよね。

そんな感じで、みんな無意識に色からイメージするものって共通認識としてあるのです。

そういった無意識を誘導できるよう、さまざまなものに意味合いを持たせて誘導できるよう今後も勉強していきたいと思います。

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