コギャルブームから20年を経た今再び起きているギャルブーム

2022-04-30 投稿: 植田 振一郎

近朱必赤(きんしゅひっせき)
→ 人は交わる友によって、善くも悪くも影響されるというたとえ。

類は友を呼ぶということわざがあるが、人が集まればトレンドが生まれる。

1990年代から2000年代前半にかけて一世風靡した、コギャルブーム。

渋谷109がファッションやカルチャーの聖地となった時代がある。

私のまさに青春時代と重なるわけだが、地元の広島でもギャルの定番はルーズソックスや厚底シューズだった。

カリスマ販売員ブームが巻き起こったり、パラパラを踊るギャルサーが全国にできたりと社会現象化したことが、ついこの前のように感じる。

そんな時代から20年を経た今再びギャルがアツい。

令和の時代に再燃するギャルブーム

ギャルブームの火付け役の1つとなったのが、ギャルメディアである、egg(エッグ)が2018年に復活したことだ。

同世代の女性で愛読書にしていた人もいるのではないだろうか。

eggを知らない人に説明すると、大洋図書子会社のミリオン出版が1995年に創刊したギャル雑誌で、最盛期の1999年には50万部を発行するほどの人気を誇った。

2022年現在、50万部を売り上げる紙媒体の雑誌は数える程度だ。

eggもギャルブームが落ち着きを見せ、ブログやSNSなどの台頭により部数が漸減し、2014年5月発売号を最後に休刊していた。

その後、女子高生ミスコンなど、イベント、広告、メディアなどを手がける企業グループのエイチジェイがeggのIP(知的権利)を活用して、egg.comプロジェクトを始動した。

まずはWeb版eggとしてデジタル上で復活させ、YouTubeやSNSを中心に新たなギャルカルチャーを発信。

そして、令和の時代に入った2019年5月1日には雑誌eggの復刊号を発売。

YouTubeは毎日更新しており、雑誌は半年に1度のペースで発行し、2022年4月現在7冊目が発売されたところだ。

特に毎日午後5時に動画をアップしているYouTubeのegg Channelは人気だ。

公開24時間後で平均9万再生を獲得、登録者数も43万人を超えている。

雑誌eggの公称発行部数は平均7万部ということで、雑誌不況といわれる中でも存在感を示している。

なぜギャルが再び注目されているのか?

Instagramで、#ギャルを付けた投稿は104万4,000件、#ギャルメイクは7万9,000件を超える。

平成のギャルブームが落ち着いても、ギャルは絶滅していなかった。

昔は渋谷のセンター街に集まり、集団としての存在感を発揮していたが、今はSNS全盛の時代だ。

必ずしも渋谷に行かなくてもSNSで発信できる。

だから絶対数は減っていたものの、世間に見え辛くなっていた面もあるということだ。

例えば、egg専属モデルのえりぴ(中村恵李花、17歳)は、04年群馬生まれの高校3年生だ。

小学校の高学年からギャルメークを始め、動画配信アプリのミクチャ(ミックスチャンネル)に投稿していたというデジタルネーティブ。

えりぴは、先輩に連れられて中学1年生でギャルサーに加入したという。

中学3年生の冬からegg専属モデルを狙うegg girlsとして活動し、2021年に第6回egg専属モデルオーディションでグランプリを獲得した。

TikTokのフォロワーは4万6,000人、Instagramのフォロワーは3万人を超える。

なぜここまでギャルが注目されているのか。

その理由をギャルはカワイイだけじゃなくて、性格がよく、仲間思いで、人に流されないと分析している。

また、誰かが失敗しても、チャンスを与え突っぱねたりしない、それを受け入れる受容力の高さにも言及している。

さらに、ギャルは上下関係がめっちゃ厳しいけど、その分、後輩にもよくしたいという気持ちがあるという。

ファッションやメークだけではなく、こうしたギャルのマインド面もZ世代にとっては憧れの的となっているわけだ。

SNSで常に繋がるZ世代は、周囲との調和を重視する世代だ。

だからこそ、私は私だという自分を貫く平成ギャルのマインドに憧れがあるという。

そして、マインドがギャルならそれはもうギャルで、重要なのは外見ではなく中身や気持ちで決まるものだという。

令和のギャルの多様化

平成のギャルと令和のギャルが大きく違うのは、令和のギャルはファッションもメークもテイストも細分化している点だ。

自分に合ったファッションを見つけ、自分のスタイルを持っている。

つまり、ギャルのキャラも種類も多様化しているのである。

実際、eggモデルも、天使系ギャル、黒ギャル、白ギャル、キレイ系ギャル、海外系ギャル、うさギャルなどがいるという。

それから、ファッションで注目されている1つが、SHEIN(シーイン)だ。

SHEINとは、世界各国で人気を集めて急成長している中国発のD2Cブランドだ。

2008年に南京希音電子商務公司として設立され、ウェブマーケティング会社として運営。

2012年にオリジナルブランドのSheinsideを立ち上げてECで販売をスタートし、2014年にブランド名をSHEINに改めている。

設立当初から世界中をターゲットにして越境ECという形でビジネスをしてきた。

モルガン・スタンレーによると、2021年度は売上高100億ドル(約1兆3,000億円)で、今期は200億ドル(約2兆6,000億円)に達するといわれている。

これは、世界ナンバーワンのアパレルでありZARAを展開するインディテックスに続くもので、H&Mやユニクロのファーストリテイリングを抜き去る数字だ。

SHEINは、激安かつ大量の新商品数が特徴で、Tシャツが1着500円前後、ネックレスは100円前後から販売されており、デニムも1,500円以下のものが大半だ。

さらに1~2割の割引が適用されるという激安ぶりだ。

また、新商品の型はZARAの年間約2万5,000点に対して、SHEINは1週間で10万点という、超ファストファッションブランドなのである。

こういった商圏を作り出しているところでもギャルが一役買っているということだ。

ルーズソックスが累計20,000足販売されている実態

原宿を拠点に高校生を中心としたZ世代向けのファッションブランドを展開する、WEGO(ウィゴー)は、2021年初夏からルーズソックスの売り上げが急上昇しているという。

一時は欠品したが、2021年12月から全160店舗に拡大して取り扱ったところ、2022年2月末までで累計2万足が売れるヒット商品となった。

オーバーサイズやストリート系、ジェンダーレスなアイテムが主流だったところから、カラフルで体にフィットしたり、ミニ丈やローライズといったコンパクトなものが増えている。

ギャルは今、完全に復活しているという。

Z世代はSNSで複数のコミュニティーや友人たちと繋がっている。

そして、そのコミュニティーや会う人、行く場所でファッションを変えていくのが当たり前になっているのである。

まさに日替わり感覚、コスプレ感覚でギャルファッションを楽しんでいるのだ。

まとめ

ギャルブームは現役女子高生と組むところまで拡がっている。

スクールファッションを軸として、制服風のジャケット、チェックのミニのプリーツスカート、Vネックニット、リボン、ネクタイ、ルーズソックス、バッグ、ジャージなど展開されている。

Z世代の若者たちが経済圏を新たに作っている現状に引き続き注目していこうと思う。

 

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