stak,Inc.で広報を担当しているあつきです!
前回のブログ「大企業からベンチャー企業に転身してみて」では、過去に8年間勤め上げた大企業と現ベンチャーに入ってからのギャップを経験談を交えて記事にしました。
今日はその経験談の中でも最も重要かつ難しいと感じた「共有」というテーマでブログを書いていこうと思います。
stak社内では日頃から、「共有の徹底」と言う言葉をよく耳にします。
今でこそ共有癖が身についてきましたが、この共有という言葉に本当に悩まされる6ヶ月間でした。
自分一人がボールを持つ状況が悪であるという結論
以前の記事にも書かせていただいただきましたが、イケイケなベンチャー企業では、「昨日やっていた業務がガラッと変わる」なんてことが度々あります。
このスピードの中で細かい共有の漏れは致命傷に繋がります。
理由は、「全体が連動しているから」です。
弊社ではレンタルスペースと呼ばれる時間貸しの物件を運営しています。
物件を借りてからオープンするまで1ヶ月以内のスケジュール感で動きます。
物件をただただオープンするだけではなく、運用していく上でのWebサイト制作や広告宣伝、部屋の撮影など同時に実働以外の部分の準備も進めます。
この業務だけでも、「物件設営する人」「撮影する人」「Webサイト制作する人」と関わる人が多いです。
さらにSNSでのPR活動も行っているため「企画を考える人」「動画編集する人」とここにも関わる人がいます。
その中で全体が円滑に進むために共有は必須です。
たとえばPR企画の組み立てを頼まれた時、どうするべきかひとりで悩み続けて期日ギリギリでの提出になると、方向性が全く違ったり手直しがあった場合に納期に間に合わないことになります。
企画が間に合わないとなると撮影に影響を及ぼし最悪の場合には、トレンドを逃し機会損失を与えてしまいます。
これが外部と約束しているものであれば会社としての信用も失ってしまいます。
すなわち、早めに「こういう方向性でいこうと思います」とアウトラインだけでも初期段階で共有し相談することが大事です。
徹底的にアイデアを固めてから提案するより、早い段階で「こういう方向性で進めようと思っています」と提案したほうが良いことは間違いありません。
ただ、早めに共有するべきだからと言って、とりあえずの適当で雑な案を提出しても、それを見た依頼者は困惑します。
とにかく早めに共有さえすれば良いわけではありません。
ゴールまでの全体的なストーリーを設計する
ゴールに辿り着くまでの道のりは、すべて指し示す必要があります。
資料を作成するのであれば、この資料を誰に何の目的で届けるものなのか、この資料が社内のどんな問題を解決し利益をもたらすのか、そこをまず考えなければなりません。
さまざまなフォーマットが考えられるなかで、自分で選び取って「このような資料にします」「この企画には、こんなリスクがあります」と示す必要があります。
細部を詰めるまではいかなくとも、全体像を描き切ってから共有することが求められます。
正直めちゃくちゃ難しいです。
早めの共有ができない理由は仮説を立てれないからであるという悟り
「早めに共有しよう」と考えていても、いざ実行しようとすると、全体的なストーリーを描けない問題にぶち当たります。
自分がここで壁にぶち当たっていたのは仮説がたれていないからだという結論に行き着きました。
そこで、試行錯誤した結果自分にあっていた方法は、条件分岐をつくり仮説を立てて進むです。
極論、「〇か×で考える」です。
たとえば、stakでは様々な企業様のPR運用を行っておりますが、中には大手企業さんもいらっしゃいます。
大手企業の場合に、「この企画がそもそも権利上実行可能なのかどうか」といった話になるケースが多いです。
状況次第でその後のスケジュールが分かれていくケースが多々あります。
そのようなとき、「この結果がわからないから、まだ先に進めないな」と止まっていました。
しかし、仮説を立てて進めていくことでこの問題を打破し全体が描けるようになりました。
この投稿の内容は、ここの権利関係でNGとなりそうだな「✗」といったように自分の中である程度の仮説のもと企画を抜粋し取捨選択した企画内容で全体のスケジュールに落とし込むことが可能となりました。
これは社員旅行のイメージをするとわかりやすい話です。
社員旅行の目的は、社員の親睦を深めることと、福利厚生の充実による採用強化だとします。
韓国旅行に行く場合に、船と飛行機と泳ぎという選択肢が存在します。
飛行機は現地に早く到着する代わりに、社員の関わり合いがない。
船は道中たくさんの会話と思い出ができますが、到着まで時間がかかります。
この移動手段を選ぶための仮説を立てることが大事ですよね。
この時の選び方として、とにかく早く付いた韓国での未来の仮説をたて、そちらのほうが社員の親睦が深まるのであれば飛行機にしようと考えます。
もし船を選んだ時の方が、親睦が深まるということであれば船を選ぶ。
もっと言えば泳いで行くほうがSNSでバズり「この会社で働くの面白そうだ!」と違った角度からのPRで採用に繋がりそうだ….このように仮説を立てて前に進めていきます。
この仮説をたてれず壁にぶち当たっていた自分は、最初から移動手段を細かく決めなければならないと思い込んでいました。
飛行機だとすれば、飛行機の席順はここで船だったら……と。
飛行機でも船でも泳いで向かったとしても、結果韓国に到達します。
正解はひとつではなく、あらゆる状況について「こういう場合はこうしよう」と想定していきます。
仕事は、方程式のようにわからない変数がひとつであれば、それだけを仮説として確定させれば前に進めて、問題を解くことができたりします。
不確定の変数が複数あると、混乱してわからないことが多すぎて解くことができないとなります。
そんなとき、「◯か✗」で条件分岐をつくりながら「もしこうだったら、こうしよう」と仮説を立てて前進させます。
間違っていたとしても結局共有が正義
自分ひとりでボールを持ち続けて悶々に迷うよりは、とにかく早く共有したほうが良いのは間違いありません。
その共有内容がたとえ的を射ていなかったとしてもそれはそれで早めに軌道修正ができたということで正義です。
「全然進んでない、どうすればいいかわからず混乱している」といった状況だとしても、それはそれで正直に共有が必要です。
業務タスクや企画提案について「これでいいのかな?」とひとりで考えるとしているよりも、一旦は「こういう内容で進めようと思いますがいかがでしょうか?」と人に話してみたほうが良いことに気づきました。
人の意見を聞くことが必ずしも正解になるとは限りませんし他人の時間を奪い迷惑をかけてしまう可能性はあります。
ただ、自分の頭の中だけで考え的外れの内容で進めていた場合のリスクを考えた時に結果として早めに共有したほうが良いとstak入社6ヶ月目で悟りました。
早ければそれで良いわけではないので、今後は共有の質も上げれるように日々磨いていきます。
次回のブログでは「質の上げ方」を語れる自分に成長を遂げることをここに宣言したいと思います。
それでは次回のブログでお会いしましょう。
今日の記事まとめ
・自分がボールを持っていることが悪であることへの自覚をする。
・共有に苦手意識を持っていたが、分解して考えると、全体像から条件分岐をつくりながら仮説を立てることが重要であることに気づいた。
・共有内容の質も大事だが、どんなときにも早めの共有でフィードバックをもらうことを心がける。
最後までお読みくださりありがとうございました。
最後にSNSの共有をさせてください。
記事内で紹介したレンタルスペースの完成までのストーリーをaddcari公式TikTokで発信しているのでご覧ください^0^