【月4,497円の法人Copilot契約】払う価値ある人・ない人

【月4,497円の法人Copilot契約】払う価値ある人・ない人

どうも、stakのあつきです。

最近、研修先で多く聞かれる質問があります。

「Copilotって無料で使えるんじゃないんですか?」

答えは「はい」でもあり「いいえ」でもあります。

歯切れが悪くてすみません。

Copilotという名前の製品が5種類くらいあるからです(笑)。

同じ名前なのに値段もできることも違うので混乱される方も多いです。

今回は無料でどこまでいけるのかを整理します。

そのうえで法人Copilotを契約すべきかどうかの判断軸まで出します。

そもそもCopilotって5種類あるの知ってました?

まずここを分けないと比較そのものが成立しません。

▼ Copilotと名の付くもの

1)Microsoft Copilot(無料)

2)Copilot Pro(個人向け有料)

3)Microsoft 365 Copilot Chat(法人向け・追加費用なし)

4)Microsoft 365 Copilot(法人向け有料)

5)Copilot Studio(従量課金)

「Copilot使ってます」と言う人の9割は1)か3)の話をしています。

一方でネット記事で絶賛されているのは、たいてい4)の法人Copilotです。

期待値がズレるのは当たり前なんですね。

まずはここから。無料版でできるExcelの処理

いきなり契約の話をする前に、無料でどこまでいけるか試してほしいです。

無料版のCopilotはExcelファイルの中には入ってきません。

でも「隣に座っている詳しい人」としてはかなり優秀です。

コピペで往復するスタイルなら十分戦えます。

▼ 無料のCopilotでいけるExcel作業

1)数式・関数まわり

2)自動化まわり

3)操作手順まわり

とくに1)と2)は体感がいちばん変わります。

研修内でも関数で30分悩んでいた方が2分で解決したケースがありました。

ポイントは聞き方です。

「使い方」ではなく「やりたい作業」を伝えてください。

▼ 聞き方の悪い例と良い例

・悪い例

・良い例

前者は教科書が返ってきます。

後者はそのまま貼れる式が返ってきます。

無料版でできるWordの処理

Wordも同じでファイルの中には入ってきません。

ただ文章まわりは貼り付けるだけです。

Excelよりむしろ相性がいいと思います。

▼ 無料のCopilotでいけるWord作業

1)ゼロから作る

2)あるものを整える

3)相手に合わせて書き分ける

地味ですが2)がいちばん効きます。

会議のメモを貼って「議事録の体裁に整えて」と言うだけです。

「無料だと情報が漏れる」は半分だけ正解

無料版を勧めると必ずこう言われます。

「会社の情報を入れて大丈夫なんですか」

条件つきで大丈夫です。

カギは「商用データ保護」という仕組みです。

会社のMicrosoft 365アカウントでサインインすれば自動でかかります。

▼ 商用データ保護がかかると、こうなる

・入力した内容がAIの学習に使われない

・チャットの履歴がMicrosoft側に保存されない

・画面の右上に保護中のマークが出る(緑色の盾みたいなマーク)

すでにMicrosoft 365を契約している会社なら追加費用はかからず今日から使える状態にあります。

逆に個人アカウントのままだと、この保護はかかりません。

▼ 現場でまずやるべきこと

1)社員が会社アカウントでサインインしているか確認する

2)保護マークが出ているかを全員で一度見ておく

3)出ていない人だけサインインし直してもらう

ここを揃えるだけで無料のまま安全に使える範囲が広がります。

無料版の限界はどこにあるのか

ここまで読むと「無料で十分では?」と思うはずです。

実際、多くの会社は無料版とコピペでかなりのところまで来られます。

ただ、はっきりした壁が2つあります。

▼ 無料版では絶対にできないこと

1)自社のファイルやメールをCopilotが読みに行くこと

2)ExcelのセルをCopilotが直接書き換えること

無料版は毎回こちらが材料を持っていく必要があります。

コピペする手間そのものは残るわけです。

1回あたり数分でも1日10回やれば30分。

月20営業日で10時間ほど溶けている計算になります。

法人Copilotで一段上がるところ(Excel編)

ここからが有料の法人Copilotの話です。

いちばん大きいのはCopilotがファイルの中に入ってくることです。

材料を持っていく必要がなくなります。

▼ 法人CopilotでできるようになるExcel作業

1)分析をまかせられる

2)ファイルを直接いじってくれる

→ 1)の③はけっこう衝撃です。

「来期の売上を過去3年の実績から予測して」で根拠つきの数字が返ってきます。

無料版なら、まず自分でデータを整えて貼り付けるところから始まります。

そこが丸ごと消えるイメージです。

法人Copilotで一段上がるところ(Word・Outlook・Teams編)

Excel以上に効くのは、実はこちらだと思っています。

▼ Wordで変わること

・「先週の議事録をもとに報告書のドラフトを作って」が通る

・SharePointの過去資料を参照して自社の言い回しに寄せてくれる

・既存文書を開いたまま章単位でリライトできる

▼ Outlookで変わること

・受信トレイを「今日中に返すべきメールだけ教えて」で絞れる

・長いスレッドを開いた瞬間に経緯が要約される

・返信の下書きを自分のトーンに合わせて作ってくれる

▼ Teamsで変わること

・会議に出ていなくても要約と決定事項を読める

・「自分が担当になったタスクだけ抜き出して」が通る

・会議中にリアルタイムで論点を追える

いちばん元が取りやすいのはTeamsの会議要約です。

議事録に毎回60分かけている会社なら10分程度まで落ちます。

週に会議が5本あれば月あたり約16時間の削減になります。

料金を並べて比較してみた

では実際いくらかかるのか。

※ 価格は変更が多いので契約前に必ず公式ページでご確認ください。

見落としがちなポイントを3つ挙げておきます。

▼ 料金まわりの注意点

1)年間契約が前提

2)Copilot単体では使えない

3)最低300ライセンスの条件は撤廃済み

3)は意外と知られていません。

「まず2〜3人で試す」がいまは普通にできます。

10人で契約すると年間で約540,000円。

はっきり判断が必要な金額だと思います。

契約すべきかは3つの質問で決まる

判断に迷ったらこの3つに答えてみてください。

▼ 判断のための3つの質問

1)社内のデータがMicrosoft 365に集まっているか

2)Teams会議が週に何本あるか

3)使う人が具体的に決まっているか

→ 1)がいちばん重要です。

法人Copilotの価値は「社内データを読めること」にほぼ全振りされています。

ファイルの置き場がGoogleドライブ中心なら効果は半分以下です。

2)は会議要約だけで元が取れるかの目安になります。

週3本以上の会議に出る人ならそれだけでペイします。

3)はいちばん失敗しやすいところです。

「とりあえず全員に配って様子を見る」はお金が溶ける典型パターンです。

法人Copilotを渡すべき人・渡さなくていい人

3)でつまずく会社がいちばん多いです。

なので、実際に導入がうまくいくケースの選び方を出しておきます。

▼ 渡すと元が取れる人

1)会議が週3本以上ある人

2)Excelで集計や分析を毎週やる人

3)メール処理に1日1時間以上使っている人

4)社内の資料を横断して探す人

▼ まだ渡さなくていい人

1)Officeをほとんど開かない現場スタッフ

2)定型フォーマットへの入力が中心の人

3)社内データへのアクセス権限が少ない人

4)まだ無料版を触ったことがない人

→ 4つめが地味に大事です。

無料版すら使っていない人に月4,497円のライセンスを渡しても、まず開きません。

▼ おすすめの配り方

1)まず上の「渡すと元が取れる人」から2〜3名選ぶ

2)3か月使ってもらって、削減できた時間を記録する

3)その実績を根拠に、次の対象者を決める

最初から全員に配るより、この順番のほうが確実に定着します。

契約前に踏みがちな落とし穴

ご相談を受けるなかでよく出てくる話を3つ。

▼ よくある落とし穴

1)SharePointの権限設定が雑なまま導入してしまう

2)全社一斉に配って誰も使わないまま更新日を迎える

3)年間契約なので途中で席数を減らせない

→ とくに1)は要注意です。

Copilotは「その人が見られる範囲」しか読みません。

裏を返すと権限設定が甘い会社では見えてはいけない資料まで読めてしまいます。

給与データや人事評価がうっかり共有フォルダに置かれていないか。

導入前にここだけは棚卸しをおすすめします。

逆に、まだ契約しなくていい会社

不安をあおって終わるのは好きではないので正直に書きます。

▼ 急がなくていいケース

・Google Workspaceが業務の中心になっている

・ファイルがローカルPCや共有サーバーに散らばっている

・いまの課題が文章作成と調べものだけで解決する

議事録を整えたい程度なら無料版で十分です。

まずは無料版を3か月ほど回してみてください。

そのうえで「コピペが面倒だ」と現場から声が出たら、そのときが契約のタイミングです。

結局おさえるのは3つだけ

長くなったのでまとめます。

▼ 今日の結論

1)無料でも法人向けCopilot Chatなら安全に使える

2)お金を払う理由は「社内データを読ませたいか」の1点

3)全員配布ではなくまず数名から。

1人でも契約できる

この3つだけ持ち帰っていただければ判断を間違えることはないはずです。

さいごに

株式会社stakでは法人Copilotの導入判断やライセンス設計のご相談を受け付けています。

現場で使えるようにするための研修まで、まとめてサポートしています。

「うちは契約すべきか」の一次判断だけでも構いません。

お問い合わせはこちらから。

https://stak.tech/contact