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2022年2月7日 投稿:ueda

台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンから学ぶギフテッドとは?

官尊民卑(かんそんみんぴ)
→ 国民よりも政府や役人を大切にすること。

政府や役人のあるべき姿を考えると、オードリー・タンという1人の人物が出てくる。

台湾のデジタル担当大臣で、その手腕が評価されている人物だ。

オードリー・タンの母親が語った、ギフテッドの子供と「学校恐怖症」

父親はドイツへ。オードリー・タンの不登校が招いた「家庭戦争」の終息

(出典:Forbes)

今でこそ、オードリー・タンは台湾の民主を象徴する存在になっているが、その道は決して平坦ではなかったことがよくわかる記事だ。

なぜ台湾がデジタルの分野で注目されているのか、その理由がわかるきっかけになるので、いずれも一読することをオススメする。

そして、よりオードリー・タンという人物に興味を持ってもらえたら嬉しい限りだ。

それから、彼というか彼女を知る上で出てくるキーワードがギフテッドだ。

ギフテッドという言葉

ギフテッドは英語で書くと、Giftedだ。

その語源は贈り物を意味する、Gift(ギフト)で、生まれつき突出した才能を授かった人のことを称して、ギフテッド(Gifted)という。

そんなギフテッドは先天的な資質であるため、先取り教育などによってギフテッドに育て上げることはできない。

著名人の中では、理論物理学者のアインシュタイン、マイクロソフトのビル・ゲイツ、日本では北野武、所ジョージなどがギフテッドとして知られている。

また、ギフテッド先進国では、ギフテッド教育が盛んに行われているという。

例えば、アメリカの教育省は、2011〜12年度の公立校の生徒全体の約6.7%、約320万人の生徒がギフテッド&タレンテッドプログラムに在籍したと発表している。

ギフテッドの持つ才能

ギフテッドには6つの分野において才能があるとされている。

  • 知性
  • 創造性
  • 特定の学問
  • 芸術性
  • 運動能力
  • リーダーシップ

この6つ全ての分野に優れているわけではなく、この中の1つ、もしくは複数に桁外れの才能を持っているのである。

また、ギフテッドは特定の分野には素晴らしい才能を発揮するが、苦手な分野や興味のない分野との差が大きい場合もある。

この苦手な分野や上手くいかない部分が目立ってしまうと、ギフテッドに気づかれない場合もある。

つまり、本来はずば抜けた才能を持っているのに、周りの環境などによって埋もれてしまう場合もあるということだ。

ギフテッドの特徴

アメリカのギフテッド教育推進団体である、NAGC(National Association for Gifted Children)は、ギフテッドの特徴を下記のように紹介している。

・乳児期から並外れた注意深さがある

・学習の飲み込みが早く、考えを素早くまとめられる

・優れた記憶力

・年齢に対し並外れた豊富な語彙と複雑な文章構成ができる

・単語のニュアンスや隠喩、抽象的なアイディアへの高度な理解力がある

・問題を解くのを楽しむ、とくに数字やパズルの問題が好き

・未就学児のうちに読み書を独学することが多い

・深く激しい感情を持ったり反応をしたりする

・ものごとに非常に敏感

・考え方が抽象的、複雑、論理的、洞察に満ちている

・幼いころから理想論や正義感がある

・政治問題や社会の不平等に関心がある

・長期の注意持続時間と高い集中力

・自分の考えにふける空想家

・少しの練習で基本スキルを素早く習得する

・詳細を探るような質問をする

・幅広く関心を持つ

・1つのの分野に極端に集中する

・非常に発達した好奇心

・試したり違う方法で行ったりすることに興味を持つ

・通常使わないような方法で考えや物事をまとめる

・頭の切れる特徴的なユーモアセンスがある

・ゲームや複雑な図式を通して人や物事を系統立てたがる

・鮮明な想像力がある

・未就学児期に空想の友だちがいる

ギフテッドとタレンテッドとの違い

ギフテッドと比較されるワードにタレンテッドという概念がある。

よく似た概念なのだが、ギフテッドは物事を論理的に分析し解明する高い能力を持っているのに対し、タレンテッドは感受性に優れ高い創造能力を持っている。

明確にわけるのは難しいが、タレンテッドの子どもたちは幼少期から独創的な絵を描く、一度聞いたメロディをピアノで弾く、難しい動きが得意といった特徴がある。

つまり、芸術やスポーツの分野で秀でた才能を発揮するという傾向がある。

また、タレンテッドは完璧主義でストイック、自分を追い込んでしまう傾向があるのも特徴だ。

芸術、音楽、スポーツの専門家に指導を受けるなど、思いっきり追求できる環境を作ることで素晴らしい才能が開花するケースが多く見られる。

加えて、タレンテッドはEQ(Emotional Inteligence Quotient:心の知能指数)が高く、感情を読む能力に優れているといわれている。

そのため、他者の感情や噂にも敏感に反応し、精神的に不安定になるタレンテッドも少なくない。

発達障害と誤診されやすいギフテッド

ギフテッドの特徴は、発達障害の特徴と重なって見えることがあり、誤診されるケースもある。

例えば、知的好奇心の強いギフテッドの児童は、通常の学習環境では満足できない。

知りたい、調べたい、考えたいといった衝動から、先生を質問攻めにしたり、興奮してジッと座っていられないというような行動をとる。

これが、多動性障害(ADHD)の特徴と誤診されるということだ。

他にも、ギフテッドの子どもが誤診されやすい発達障害にアスペルガー症候群がある。

アスペルガー症候群は、社会性やコミュニケーション能力、想像力、共感性に障害があり、強いこだわりや感覚の過敏という特徴がある。

ギフテッドも特定の分野に強い関心やこだわりを持ち、周りが見えなくなるほど熱中して孤立してしまう子どももいる。

こだわりの強さやコミュニケーションの難しさの概念は異なるが、共通の特徴と見られ誤診に繋がる場合があるということだ。

まとめ

個性を尊重するということは現代では当たり前のようにいわれているが、それが本当に浸透しているかは疑問だ。

というのも、日本の教育は一貫して平均的な人間形成を行うものだ。

時代は変わっているのに、私が小学生のときに学んでいたことが今の小学生にも同様に学ぶことに違和感を覚えないことが違和感なのだ。

少しでも外れた感覚を持っている人は、実質的に強要して協調性という言葉の中に入れ込もうとする。

本来であれば、冒頭に紹介したオードリー・タンの母親の奮闘記に書かれているように全ての両親が子どもに接すればいいのだが、なかなか難しい。

働きながら子育てをすることには限界があり、つい思考停止した方向へ自然と流しているのは否めないだろう。

オードリー・タンのことを知る度に、日本の教育が天才と呼ばれる才能を見殺しにしているようにしか思えないのである。

ギフテッドやタレンテッドと呼ばれる子どもたちをサポートできるようになりたいと心から思っている。

 

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植田 振一郎 Twitter

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