2021年も絶好調のNetflixの業績と今後の期待作品

2021-11-11 投稿: 植田 振一郎

海闊天空(かいかつてんくう)
→ 晴れた空のように気性がさっぱりしていて、海のように心が広いこと。

冷静になって世の中を見渡してみると、必ずしも必要のないものに溢れている。

つまり、仮に明日なくなったとしても生きていく上で全く支障のないものが世の中の大半だということである。

それはモノであってもサービスであっても、生死を分けるほどに致命的な打撃を受けるものではない。

それだけ現代社会には様々なものがある。

クリエイティブな世界やエンタメの世界もまた同じことがいえる。

例えば、明日テレビやスマホがなくなったとしても、死ぬわけではないということである。

それでも、多くの人はモノやサービスを求めるのはなぜだろうか。

それは、根底に豊かになりたいというマインドが刷り込まれているからだろう。

余裕を持って晴れた空のように気性がさっぱりしていて、海のように心が広くありたいと思っているからだ。

そんな気持ちにさせてくれるのに、クリエイティブな世界やエンタメの世界は欠かせないものだ。

エンタメ業界を牽引するNetflix

今や動画配信サービスの中で多くの人が使っている、Netflix(ネットフリックス)。

そんなNetflixの2021年第3四半期(7~9月)の決算発表が10月19日にあった。

まさに無双状態で、売上高は前年同期比16%増で過去最高の74億8,000万ドル(約8,600億円)、純利益は83%増の14億4,900万ドル(約1,600億円)となっている。

第3四半期の売上に貢献したのは、2021年9月17日に配信を開始した韓国ドラマのイカゲームで、過去最高のヒット作となったことが大きな要因だ。

配信されるやいなや、あっという間に世界中で見られて、最初の4週間で1億4,200万の会員世帯が視聴し、アメリカを含む世界94ヶ国のランキングで1位を獲得した。

TikTokでは関連クリップが420億回以上再生された。

業績発表後の動画会見では、IR担当幹部がイカゲームのジャージ姿で登場した一大ブームとなった。

イカゲームは、新規契約者数増加に貢献して、同四半期に有料契約者数が438万人増え、累計で2億1,356万人になったという。

Netflixの2021年第4四半期予測について

Netflixは2021年の第4四半期(10〜12月)の予測について、新規加入者数を850万人と、第3四半期の約2倍予測を発表している。

第4四半期には、かつてないほどのコンテンツが登場するということで、加入者の心を掴む発表もされている。

また、Netflixの特徴として、加入者にとって魅力あるコンテンツを提供するために、ルールやKPIを頻繁に変更していることが挙げられる。

例えば、2020年5月20日には、一定期間サービスを利用していない会員が課金され続けないよう、契約を継続するか確認すると発表している。

反応がなかった場合、自動的に解約されるとした。

対象は加入後1年間利用のない会員のほか、2年以上利用していない会員で、確認のためのメールやアプリでの通知が届く。

解除から10カ月以内に再開する場合は、以前の設定と変わらない状態で利用できる。

休眠状態のアカウント数は会員全体の0,5%未満の数十万人で、この取り組みは不定期に実施しているという。

一般的にサブスクでの会員を抱えているサービスは、休眠会員の月額支払いが一定の売上を支えている。

つまり、実際には使っていなくても毎月クレジットカードから引き落とされているという実態がある。

その理由は様々だろうが、気づいていなかったり、少額のために放っているという会員も多い。

企業としては売上に貢献してくれるので、そのまま放置しておきたいところだが、Netflixはこういった会員からお金を取らないことを宣言したのである。

 

また、今回の決算発表では、視聴率の指標を変更することも発表した。

今までは視聴したアカウント数だったものを閲覧された時間を採用する。

このことで、今後のランキングやさらなるコンテンツ強化に繋がる動きが生まれていくだろう。

作品のどこで盛り上がったかのデータが取れるというのは本当に強く、2億人以上の会員がいるので、まさにビッグデータとなる。

Netflixに登場する日本の作品

韓国ドラマが強いとされているが、日本の作品にも少しずつ注目が集まっている。

以前紹介した、日本沈没もそうだが、こんな発表があった。

Netflixが、是枝裕和監督との新作製作を発表。ドラマシリーズと長編映画

(出典:Forbes)

10日に行われたNetflixの新作ラインナップ発表会、Netflix Festival Japan 2021の中で、今後、是枝裕和監督と新たな映画やドラマの製作を進めていくと発表した。

是枝監督といえば、2018年に万引き家族でカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞している、名実ともに世界を舞台に活躍する人物である。

そのため、映画監督のイメージが強いけれども、本人いわく必ずしも映画だけをやり続けてきたわけではないし、これからもそのつもりだという。

そして、実はいちばんやりたいのは連ドラとのことだ。

連続ドラマシリーズでは、是枝監督は総合演出、いわゆるショーランナーというかたちで製作にかかわりながら、シリーズの何話かを担当するということで、非常に楽しみである。

それから、是枝監督は、劇場公開ではなく、配信のための作品を製作することについても語っている。

現実的には劇場公開が難しいような、とんがった作品が、日の目をみずに終わっていくのではなく、配信という形をもつことできちんと生まれるのがとても大きいとのことだ。

まとめ

Netflixは潤沢な資金を使って魅力的なコンテンツを世界190の国と地域の視聴者に届けている。

お金とテクノロジーが上手く結びついて生まれた新たなエンタメの世界を盤石なものにしつつある。

私自身もNetflixに可処分時間を取られていることは事実だし、クリエイティブなことも業としてやっている立場としては、参考になることも多々ある。

韓国ドラマのヒットが目立つ中、日本のコンテンツも世界で通用することを見せつけてもらいたい。

我々もそんな世界に関われるように力をつけていくしかない。

 

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