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2021年9月17日 投稿:ueda

つながる工場(スマートファクトリー)に取り組んだ企業の成果

延頸鶴望(えんけいかくぼう)
→ 今か今かと待ちわびること。

スマート化という言葉を聞いたことがある人がどの程度いるのか、個人的にはとても気になるところだ。

もちろん、stakというIoTデバイスをつくり始めたからということもあるが、近未来化がどこまで進んでいるのか、現状の把握は常にしておきたい。

子どもの頃に憧れた未来都市が、私自身が生きているうちにどこまで現実のものになるのか。

そんなワクワクさせてくれる未来都市を待ちわびている。

スマート化が進む工場

スマート工場化の現在地、「期待する効果を得られた」企業はようやく過半数に

(出典:MONOist)

この記事のタイトルから2つの要素が読み取れる。

まずは、スマート工場化に対する効果が過半数を超えたというポジティブなところである。

一方で、ようやくというワードも目に入ってくる。

これは、想定していたよりも時間がかかっていることがわかる。

つまり、ポジティブとネガティブが混在しているので、記事全文の中からいろいろと判断をしていかなければならない。

 

2015年から調査しているスマート工場化の進捗状況や課題などの最新の2021年の報告によると、つながる工場に取り組んでいるとした回答は60.1%、取り組む予定はないとした回答は39.9%とのことだ。

こうやって見ると、つながる工場 = スマートファクトリーに取り組んでいる企業が60%を超えており、ポジティブな印象を受ける。

ただ、実はこの取り組んでいるという回答の比率は、わずかだがここ数年減少傾向にあるそうだ。

2020年における同様の設問で、取り組んでいる、または取り組む予定とした回答は63.1%。

2019年の同様の設問では、取り組んでいる、または取り組む予定とした回答が70.4%だった。

ということは、2年間で約10%減少していることになるのである。

この調査の回答からすると、スマートファクトリーは進んでいないと思うかもしれないが、それも違うことに注意したい。

というのも、スマート工場化 = スマートファクトリーへの取り組みがより具体的なものになり、現実的に見据える企業が増えてきたから減少傾向にあるという見方だ。

要するに、予定ではなく実際に稼働し始めたというところで、詳細は後ほど書いていこうと思う。

つながる工場に取り組まない理由

私は、つながる工場 = スマートファクトリーを多くの企業に実現して欲しい側の人間だ。

なので、なぜつながる工場に取り組まないのかをしっかりと知る必要がある。

その理由が、この記事には下記のように述べられている。

  • 対応する技術者がいないから(22.4%)
  • そのうち対応を考えるが今はその時期ではないと考えるから(21.0%)
  • 今の業務に効果があるとは思えないから(18.6%)
  • 今の業務で考える権限がないから(17.1%)
  • よくわからないから(17.1%)

上位の回答はこういったもので、基本的には調査開始から大きな変化はないとのこと。

ただ、4つ目の今の業務で考える権限がないからという回答だけは2年前と比べて大きく上昇している。

2019年調査では回答比率が7.6%だったのに対し、2020年調査では15.1%に上昇。

そして、最新の2021年調査では17.1%へとさらに増加している。

この傾向を各企業でスマート工場化を推進する組織体制が明確化されつつあり、推進組織や権限などの役割分担が進んできていることが分かるとポジティブに捉えている。

見極めが進んだことにより、時期の見定めや費用対効果を具体的に検討する中で、現在の取り組みをある程度絞り込んだり、集中させたりするような動きなども出ていることが推測できるとのことだ。

この見解には本当にそうなのか、若干の違和感はあれど、前進しているというのであればいいことだ。

 

それから、コストが高いからとした回答比率が下がっているという傾向についても触れられている。

2019年調査ではこの回答の比率は19.0%、2020年調査では21.6%だったが、2021年調査では14.3%まで減少している。

これは想像がつくが、企業努力によって様々なツールを自社で開発したり、他社のリソースを上手く組み合わせて、コストに対する感覚に変化がでているということだ。

高いからやらないという意識が変わるだけで、イノベーションが進むことは非常にポジティブな方向である。

つながる工場に取り組んだ企業の成果

この記事で最も注目したのが、1年前と比べて取り組みは進んだかという設問に対し、2021年調査で進んだとした回答が68.3%ということである。

これは本当に素晴らしいことで、2019年調査では61.7%、2020年調査では67.2%が進んだとしている。

着実に、つながる工場 = スマートファクトリーへ取り組みが進んでいることにワクワクが止まらない。

とはいえ、もちろんネガティブな意見もある。

投資採算の観点で拡張が難しい、小さく始めるのはよいが小さい分だけ効果も小さく魅力的に見てもらえないといったものだ。

その中にある、データ化はするが作業効率は変わらないという意見については、納得できる部分がある。

それは、データ化しても直後にイノベーションが起きることはなく、データを活用するには時間がかかるという側面があるからだ。

 

でも、実際に成果について見てみるとポジティブになる。

期待していた価値が十分に得られているかという設問に対し、得られているとした回答は52.9%とようやく半分を超えたのである。

2000年調査の48.1%と比べると徐々にではあるけれども、着実に成果を得ている企業は増えつつある。

その回答が伸び悩んでいるのが、まだまだ過渡期であることがよくわかる。

一部では導入をしても、まだその成果が限定的でしかなかったり、目的がブレてしまっているという回答もあることは、しっかり受け止めるべきだろう。

まとめ

スマート化というと、一気になにもかもができてしまうというイメージを持つ人が多い。

ここについては、実際には一気になにもかもができてしまうという理解で、おおよそ間違ってはいない。

けれども、なぜ一気にことが進まないのか。

そこには既存の概念を崩して、新しいことをする、受け入れるのにまずは膨大な時間を要するということだ。

今までと違うことをしたり、ルールが変更になることを人は嫌うというか、拒絶する傾向にある。

慣れ親しんだ環境を変えて、やりにくいと感じるのに抵抗するのである。

テクノロジーのジレンマともいえる、この状況を打破するには、やり続けるしかないのだ。

 

つながる工場 = スマートファクトリーも一気にハイテクな工場になるわけではなく、こんなことがスマート化なのといった小さな変化から始まる。

それを地道に続け、当たり前にしていくことが重要で、タイミングとトップの強い意思がなければ実現できない。

時間がかかってもいいから、とにかく子どもの頃に憧れた、ワクワクさせてくれる未来都市が1つでも多く見たいと今日も思っている。

 

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植田 振一郎 Twitter

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