盈盈一水(えいえいいっすい)
→ 男女が想いを交わしながら会うことの出来ない苦しみやつらさをいうたとえ。
男女の出会いに関して、現代にはマッチングアプリがある。
いわゆるミレニアル世代やZ世代と呼ばれる人たちには、抵抗がなく気軽に使う人たちが増えているのも事実だ。
それから、別に男女というくくりすらなくなっているというか、ジェンダーレスの概念も拡がっている。
これもテクノロジーがもたらした文化の変化であることは間違いない。
さらにいうと、出会いに関してはいつの時代もビジネスになるということの裏付けでもある。
2020年のマッチングアプリ市場について
2020年初、日本国内の婚活や恋活のマッチングアプリ市場規模予測を振り返ってみよう。
当時は2025年に1,060億円に達するという予測だっだ。
そして、2020年の市場規模は620億円で前年比21.6%増という勢いで、今後も成長が続くというものだった。
また、当時の代表的なサービスには、下記が挙げられている。
- サイバーエージェントグループのタップル
- エウレカのPairs
- 米Match GroupのTinder
- ネットマーケティングのOmiai
- リクルートグループのゼクシィ縁結び、ゼクシィ恋結び
賛否両論がまだまだあった2020年には各社が本人確認などの管理を徹底し、健全性を高める方向へ完全にシフトチェンジした。
同時に各社が、恋愛から始める気軽な出会いや結婚を前提とした真剣な出会いといった目的別にアプリを展開している。
このニーズに応じた使い分けを可能にしている点がユーザの利用促進に繋がり、結果、市場成長になるという流れだった。
2021年のマッチングアプリ市場について
その1年後のマッチングアプリ市場予測について比較をしながら進めていこう。
2021年のオンライン恋活および婚活マッチングサービス市場は、前年比23%の増加で768億円になると予測。
2026年には、2021年比の約2.2倍の1,657億円に拡大するとしている。
2020年、2021年と20%以上の増加という成長市場であることを改めて示している。
2020年には、新型コロナウイルス感染拡大による社会不安が起こり、年齢を問わず信頼できるパートナーを求める動きが広がり、婚活需要全体が拡大した。
オンライン恋活や婚活マッチングサービスは、メディアでの露出や著名人が話題にすることで、より一般名詞化してきた。
その傾向が、パートナーを求める真面目な出会いを生み出すサービスとしての認知となっている。
つまり、一昔前の怪しさやいかがわしさといったものが年々払拭され、健全な出会いの場として使われるようになっているのである。
この勢いにアップデート機能や広報支援が加わっている。
例えば、ビデオチャットによるオンラインデート機能を実装させるなど、コロナ禍においてもオンラインを介して男女の真面目な出会いを後押しする取り組みを行っている。
また、YouTubeやLINEの広告を活用したプロモーション活動が可能となったことも大きい。
各社はより幅広いユーザーに対してサービスの認知やその魅力を効果的に訴求することが可能となったのである。
これにより、広告を見たことがあるという人も爆発的に増えたはずである。
その結果、性別や年代を問わず幅広く普及が進み、その利用も促進された。
2020年の市場規模は新型コロナウイルス感染拡大によるマイナスの影響をほぼ受けることなく、高い水準で成長を遂げた要因になったということである。
この傾向は、2021年はメディアによる露出がさらに進むと予測されている。
より多くのユーザにオンライン恋活および婚活マッチングサービスの魅力や社会的な必要性が認識されることにより、引き続き高成長が続くという予想だ。
市場が大きくなるということはユーザが増大するということで、そうなってくるとセキュリティや倫理の問題も同時に出てくる。
そこで、各社が求められているのは、より健全性を高めるための安心安全設計である。
ここでも最新のテクノロジーを使うということを各社が行っている。
具体的には、サービスの利用時における顔認証や本人確認の強化の導入が、業界全体で進みつつある。
今後、ユーザそれぞれに合った出会いを提供するマッチングの精度や、安心安全を担保する場を提供するために、AI技術の有効活用が進むという流れだ。
この健全性の担保ができれば、市場はますます盛り上がり、2026年のオンライン恋活および婚活サービス市場規模は、2021年比約2.2倍の1,657億円に拡大すると予測されている。
マッチングアプリ人気ランキング
- Pairs(ペアーズ):1,000万人
- Omiai(オミアイ):400万人
- with(ウィズ):320万人
- タップル:500万人
- Tinder(ティンダー):非公開
- イブイブ:200万人
- クロスミー:75万人
- 東カレデート:非公開
- Dine:非公開
- Match:250万人
第1位は、会員数が非常に多く初心者にも優しい面をもつPairsだ。
恋愛にも婚活にも向いており、様々なニーズに対応可能な点が人気の理由として挙げられている。
第2位のOmiaiは、マッチングアプリの普及により、より真剣な出会いを求める層に強い支持を得ている。
いいねが人気会員に偏らない平等な仕組みや、迷惑会員への対策の徹底ぶりが人気の理由として考えられる。
このように、恋愛や婚活といった複数のニーズに応えることのできるアプリが上位を占める一方、ハイスペック層に焦点を当てサービスも出ている。
東カレデートやメッセージなしでデート可能なDineといったサービスは、コア層向けのアプリも人気でランキングしている。
まとめ
マッチングアプリの人気が高まっている中、現時点でのベスト10を紹介したが、この状況は変動が大きくある可能性も十分にある。
というのも、2021年になってからも多くのサービスがリリースされているので、ランキングに大きく変動があることもあるということだ。
冒頭にも書いたが、出会いの場というのは、いつの時代にも求められているもので確実にニーズのあるジャンルだ。
時代の流れと共にどういった結果になるのか、引き続き定期的に追っていこうと思う。
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