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2021年7月26日 投稿:swing16o

動画配信サービス戦国時代に登場した注目のsmash.とは?

有頂天外(うちょうてんがい)
→ 大喜びすること。

大喜びするということは、そこに原因があるということだ。

なにかの出来事があって喜びという感情が生まれる。

そして今、そんな喜びを与える側の熾烈な競争が始まっている。

可処分時間の奪い合いがコンテンツ提供者側でバチバチに行われている。

動画配信サービスの現状

コロナ禍により、巣ごもりニーズが拡大したことで今や生活の一部となりつつある動画配信サービス。

多くの動画配信サービスがそのシェアを少しでも獲得しようとしのぎを削っている。

日本国内の状況を見てみても数多くのサービスが登場、あるいは海外から上陸している。

  • Netflix(ネットフリックス)
  • Amazonプライム・ビデオ
  • Disny+(ディズニープラス)
  • Hulu(フールー)
  • Abemaプライム

海外から上陸したサービスはさておき、テレビ局や大手通信会社が中心となって動画配信サービスを行うことが当たり前になっていることに注目したい。

Huluは日本テレビ系列だし、Abemaプライムはテレビ朝日系列だ。

他にも挙げてみるとまさに戦国時代なのが理解できる。

  • FOD(フジテレビ系列)
  • Paravi(TBS・テレ東・WOWOW)
  • dTV(NTTドコモ)
  • GYAO!(YAHOO!)
  • TELASA(KDDI)
  • U-NEXT

各サービスがオリジナリティを出すために力を入れいているのが、コンテンツの充実である。

ここまで手軽にコンテンツが見られるようになると、より人は面白いと感じるものにしか時間を割かないようになる。

一昔前に比べるとコンテンツ全体が短編になっているという指摘もある。

それは可処分時間、つまり1日に使える時間が限られているため、より短い時間しか滞在しないようになってきている。

つまらないと思ったらすぐに他のコンテンツに流れてしまうということだ。

そんな中、日本発のサービスで順調にファンを獲得しているサービスがある。

smash.の快進撃に注目する理由

動画は「縦型」の時代、利用者100万突破「smash.」の世界戦略

(出典:日経ビジネス)

様々なメディアでも見たことがある人も多いかもしれないが、このsmash.を牽引しているのは、前田裕二氏である。

彼はSHOWROOM(ショールーム)というライブ配信プラットフォームも手掛けており、その進化版がsamah.だ。

特徴はバーティカルシアターアプリということで、縦型画面で5〜10分の短尺動画を配信するサービスである。

手のひらを特等席にというコンセプトを聞けば、イメージが湧く人も多いのではないだろうか。

2020年10月22日のサービス開始から約8ヶ月で100万ダウンロードを超え、2021年7月11日時点では122万ダウンロードまで積み上げたという発表だ。

まさに今、注目の動画配信サービスといって過言ではないだろう。

 

このサービスを開始するに当たり、前田裕二氏はとある研究をしたことが記事から読み取れる。

2020年4月にQuibi(クイビー)というサービスがアメリカでリリースされた。

創業者は、米ウォルト・ディズニー出身の著名プロデューサーのジェフリー・カッツェンバーグ氏。

そこに米イーベイ、米ヒューレット・パッカードを率いたメグ・ホイットマン氏がCEOがタッグを組んだ。

このチームに対する期待値は高く、約2,000億円の資金調達に成功して注目を浴びていた。

ところが、半年という短い間にサービス終了という憂き目にあったのである。

ここを前田裕二氏は分析したという。

そして、どうしてもQuibi(クイビー)で見たいというコンテンツがなかったからだと結論づけた。

smash.の戦略

まずはオリジナルコンテンツの充実を図ることで、そのために世界中でファンを虜にしている韓国発の7人組アーティストBTSを取り込んだ。

2021年6月18日以降、毎週金曜日に最新動画を配信している。

そのコンテンツは、縦型の画面をフルに活かし、今までにないライブ感を演出している。

そこにPICK(ピック)という機能を追加した。

これは、視聴中にスマホ画面をつまむと、お気に入りの瞬間を15秒間切り取って保存ができる機能だ。

このPICKした動画はSNS等でシェアできるので、マイクロインタレストで繋がるコミュニティが生まれるという。

マイクロインタレストとは、細かい趣味や嗜好のことで、よりマニアックな共感ができるとファンの中でも人気だ。

このPICKされたコンテンツが拡散されるとこれがまたコンテンツになるという好循環を生み出すということにも繋がっている。

 

この仕掛けに対して、前田裕二氏はファン同士が集う場所であれば誹謗中傷は生まれず、心理的安全性も担保されると語っている。

多くのオープンSNSが無秩序に人を傷つけてしまう現代にマイクロインタレストが新たなコミュニティを生み単純にコンテンツを楽しめる空間の演出をしているといったところだろうか。

単純に素晴らしい取り組みだと思う。

まとめ

smash.はプロクオリティを売りにしているという特徴もある。

1対1の没入感を感じさせるために必要な戦略で、とにかくクオリティにこだわっている。

今後はBTSのように著名アーティストとの取り組み、挑戦的なオリジナルコンテンツの制作が重要になる。

そこには当然、莫大な予算が必要になるし、継続していくとうことは真っ向から他の動画配信サービスと競合することになる。

その戦いはかなり大変だというのは安易に想像がつく。

とはいえ、なにか人々から期待されるオーラがあり、実際に行動を起こして結果を出せるのが前田裕二氏だと思っている。

今後の動向に注目すると同時にいい刺激をもらいたい。

 

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植田 振一郎 Twitter

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