右顧左眄(うこさべん)
→ 右を見たり左を見たりためらい迷ったり、周りを気にして決断できないこと。
優柔不断は極力避けた方がいい。
決断はとにかくスピード重視だ。
その昔、敬意を払っていたボスにこんなことをいわれて、未だに記憶に強く残っている言葉がある。
躊躇すればチャンスを失うから、とにかく手を挙げろと。
決断力が大切だというビジネスの格言
決断力のスピード、躊躇しないことの大切さを説いたビジネスの場面での格言はたくさんある。
チャンスの神様には前髪しかない
この格言を聞いたことがある人も多いだろう。
あなたに向かってチャンスの神様が近づいてくるというシチュエーションを想像して欲しい。
その神様をグッと掴むとチャンスをゲットすることができる。
ただ、今すぐではなくもう少し後でもいいかもとか、もう少し待てばもっと大きなチャンスがあるかも、いやチャンスに見えて実は失敗するのかもと躊躇したとしよう。
そのちょっとした悩んだ瞬間がチャンスを失うという格言である。
一瞬のためらいもなく、パッとチャンスの神様を掴もうとした人は前髪をむんずと掴む。
これぞすなわち、チャンスをゲットする極意なのである。
余談だが、この格言はギリシャ神話からきているとされる。
幸運の女神とされた神の名はカイロスといい、元来は女神ではなく男神だ。
カイロスは、前髪は長いが後頭部がハゲた美少年として語り継がれており、両足には翼がある。
つまり、この幸運の女神(男神)は後頭部はハゲであるので、一瞬のチャンスを逃すして髪を掴もうとしても遅い。
前髪を掴むならチャンスが訪れた瞬間に手を伸ばそう。
チャンスはピンチの顔をしてやってくる
降りかかる災難や失敗を逆に利用して、自身の利益や幸せに変えることを意味する格言だ。
同じようなことわざは多くあり、人生万事塞翁が馬、災いを転じて福となすといったものも同様の意味を持っていると考えていい。
ピンチのなかに成功の芽を見いだすことが大事なのだというポジティブ思考を持つことというのが一般的な解釈なのかも知れない。
けれども、この格言に至ってはその人の考え方によって、いくらでも変化ができるように思う。
ものは考えようというマインドで、逆境自体を認めてその中で抗おうとする努力が大切だと捉えてもいい。
それから、ピンチを乗り越えるときに、ポジティブマインドで好転を呼び込むことはある。
ただ、当初のピンチを呼び込んだ出来事については、なにも変わっていないという事実がある。
失敗だったり失恋だったり、その事実は残り続けるということだ。
それでも、立ち直り元気になるという効果があるのはなぜだろう。
とある脳科学者が強く追った心の傷は時間が解決することはないと言い切っている。
傷を治す力は自分自身の力でしかないのだという。
結局、ピンチをチャンスに変えるのではなく、別のチャンスを自分で作り出すことが大切なのだ。
ピンチを乗り切るためには、涙を流しながらさらに傷つきながらでも、歯を食いしばって前に進むしかない。
そうやって見い出した活路は拓けるし糧になる。
偉人たちのチャンスに関する格言
失敗を恐れるから成功のチャンスも少ない。
本田技研工業、通称ホンダの創業者である本田宗一郎氏の格言だ。
60%の見通しで判断が出来たら、決断することだ。後は勇気と実行力である。
日本の実業家、発明家、著述家。位階は正三位を持つ、パナソニックを一代で築き上げた経営者である松下幸之助氏の言葉だ。
現在の能力で、できる、できないを判断してしまっては、新しいことや困難なことは いつまでたってもやり遂げられない。
京セラ・第二電電創業者で、公益財団法人稲盛財団理事長、盛和塾の塾長でもある稲盛和夫氏の格言だ。
チャンスは人の一生に何度も来ない。
小説家、天台宗の尼僧である瀬戸内寂聴氏の格言である。
チャンスには順番がある。
放送作家、作詞家、プロデューサーにしてアイドルグループのヒットメーカーでもある秋元康氏の格言である。
危険を冒せ。人生はすべてチャンスだ。普通、一番遠くまでたどり着く者は大胆に行動する意欲のある人だ。
アメリカの作家で教師にして、自己啓発、セールス、企業トレーニング、スピーチおよび対人スキルに関する各種コースの開発者である、デール・カーネギーの格言だ。
ビジネスマンであれば、彼の有名な著書である人を動かすを読んだことがある人も多いのではないだろうか。
「つらいなぁ」というのは、大きな運をつかむ予兆だと思う。そこを逃げずに踏ん張ることが大事なんだ。
欽ちゃんの愛称で知られる、お笑い界の重鎮である萩本欽一氏の言葉である。
チャンスは常に人々の不満の中にある。
中国の起業家で、一代でアリババグループやアントグループを築き上げた、ジャック・マー氏の格言である。
彼の半生は非常に興味深く、別の機会にしっかり書こうと思っている。
学ぶチャンスを逃さないようにしましょう。うぬぼれたり、ぶっきらぼうだったり、気分屋だったり、自己中心だったり、こんな自分でいることは、いともたやすいことです。私たちは、もっと素晴らしいことの為に創られたのです。なぜ心の美しさをダメにしてしまうようなことに自分を陥れるのでしょうか。
カトリック教会の修道女にして修道会「神の愛の宣教者会」の創立者である、マザー・テレサ氏の言葉である。
少々長い格言ではあるが、さすがに考えさせられる格言である。
まとめ
世に名を残している著名人の多くが決断することの重要性に繋がる格言を残している。
どのように生きていくかは人ぞれぞれだが、己のステージを上げていきたい人は決断力を身につけることをオススメする。
それがモチベーションにも繋がるし、自分が生きた証となるだろう。
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