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2024年6月14日 投稿:swing16o

なぜを追求することで思考力が飛躍的に向上する理由

追根究底(ついこんきゅうてい)
→ 物事の原因や本質など、根底的な事を追求すること。

追根究底(ついこんきゅうてい)とは、物事の原因や本質など、根底にある事柄を徹底的に追求することを意味する言葉だ。

「追」は追求する、「根」は物事の根本、「究」は究明する、「底」は物事の本質や真相を指す。

つまり、追根究底とは、物事の根本的な原因や本質を徹底的に追求し、究明することを表しているのだ。

この言葉の由来は、中国の古典「荀子」に遡る。

「荀子」には、「追根究底、深求遠慮」という一節がある。

これは、「根本的な原因を追求し、深く考えて先のことを慮る」という意味だ。

物事の本質を見極め、先を見通す重要性を説いた言葉と言えるだろう。

また、「論語」にも、「学而不思則罔、思而不学則殆」という一節がある。

これは、「学ぶことばかりで考えなければ身につかず、考えるだけで学ばなければ危うい」という意味だ。

学びと思考のバランスの大切さを説いている。

追根究底は、まさにこの「思考」の部分に重点を置いた言葉だ。

物事の根本を追求し、深く考えること。

それが、真の意味での学びにつながるのだ。

現代社会では、AIをはじめとするテクノロジーの発展により、私たちは多くの情報を簡単に手に入れられるようになった。

しかし、情報を得るだけでは、真の意味での学びにはつながらない。

得た情報を自分なりに咀嚼し、深く考えること。

それがなければ、本当の意味で物事を理解したとは言えないのだ。

追根究底の精神は、現代だからこそ重要な意味を持つ。

AIに任せきりになるのではなく、自ら考える力を養うこと。

それが、これからの時代を生き抜くために必要不可欠なスキルなのだ。

考えない人が多数派の現状

では、現代人は物事の根本を追求し、深く考えているのだろうか。

残念ながら、その答えはノーだ。

多くの人は、物事の表面的な部分しか見ていない。

根本的な原因や本質を追求しようとしないのだ。

例えば、ニュースを見ても、表面的な情報だけを鵜呑みにする人が多い。

なぜそのような事件が起きたのか、背景にある社会的な問題は何かなど、深く考えようとしない。

また、仕事でも、目の前のタスクをこなすことに精一杯で、なぜその仕事が必要なのか、もっと効率的な方法はないかなど、根本

的な部分を考えない人が多い。

SNSの普及も、この傾向に拍車をかけている。

誰かの意見に安易に同調し、自分で深く考えることを放棄する人が増えているのだ。

実際、アメリカの研究グループが行った調査では、衝撃的な結果が明らかになった。

被験者の約60%が、自分で深く考えることを好まないと答えたのだ。

「考えることは面倒くさい」「他人の意見に従う方が楽だ」という声が多数を占めた。

日本でも事情は同じだ。

NHKの調査によると、日本人の約70%が、「深く考えるのは苦手」と答えている。

「考えるのは疲れる」「面倒くさい」という意見が目立った。

考えないことが当たり前になっている。

それが、現代社会の大きな問題だ。

考えない人ばかりでは、新しいアイデアは生まれない。

イノベーションは起きない。

社会の停滞を招くだけだ。

だからこそ、追根究底の精神が重要なのだ。

物事の根本を見極め、深く考える習慣を身につけること。

それが、現代人に求められている最も大切なスキルの一つなのだ。

「なぜ」を追求することの重要性

それでは、どうすれば深く考える力を身につけられるのだろうか。

その鍵となるのが、「なぜ」という問いだ。

物事に対して「なぜ?」と問いかけ、その理由や原因を探ること。

それが、追根究底の第一歩となる。

例えば、会社で新しい企画が立ち上がったとする。

多くの人は、上司の指示通りに動くだけだ。

しかし、追根究底の精神を持つ人は、違う行動を取る。

「なぜこの企画が必要なのか」「なぜこのようなやり方を取るのか」と、根本的な部分を問いかけるのだ。

そうすることで、企画の本質的な目的や課題が見えてくる。

より良いアイデアを提案することもできるようになる。

「なぜ」を追求することは、思考力を鍛える最も効果的な方法だ。

脳科学者の茂木健一郎氏は、こう述べている。

「『なぜ』と問いかけることで、脳のシナプスが活性化される。思考力や創造力が高まるのです。」

シナプスとは、脳内の神経同士をつなぐ部分のこと。

これが活性化されることで、脳の処理能力が向上するのだ。

また、「なぜ」を追求することは、物事の本質を見抜く力を養うことにもつながる。

表面的な現象だけでなく、その背後にある真の原因を探ることができるようになる。

それが、思考力を飛躍的に向上させるのだ。

「なぜ」を追求する習慣は、子供の頃から身につけることが大切だ。

子供は、生まれながらにして「なぜ?」と問いかける存在だ。

その好奇心を大切にし、伸ばしていくことが重要だ。

大人になっても、その習慣を忘れないこと。

常に「なぜ?」と問いかけ続ける姿勢を持つこと。

それが、追根究底の精神を身につける近道なのだ。

「なぜ」を5回繰り返すと思考力が向上する理由

「なぜ」を追求することの重要性は分かった。

だとすると、具体的にどのように「なぜ」を追求すればいいのだろうか。

ここでは、「なぜを5回繰り返す」というシンプルな方法を紹介しよう。

ある事象に対して「なぜ?」と問いかけ、その答えに対してさらに「なぜ?」と問いかける。

これを5回繰り返すのだ。

例えば、「売上が下がった」という事象があったとする。

それに対して「なぜ?」と問いかけていく。

1回目:「なぜ売上が下がったのか?」

「新商品の売れ行きが悪かったから」

2回目:「なぜ新商品の売れ行きが悪かったのか?」

「宣伝不足だったから」

3回目:「なぜ宣伝不足だったのか?」

「宣伝予算が少なかったから」

4回目:「なぜ宣伝予算が少なかったのか?」

「予算配分の優先順位が低かったから」

5回目:「なぜ予算配分の優先順位が低かったのか?」

「新商品の重要性が社内で共有されていなかったから」

このように、「なぜ」を5回繰り返すことで、問題の根本的な原因にたどり着くことができる。

表面的な理由だけでなく、より深い理由を探ることができるのだ。

この方法の効果は、科学的にも実証されている。

アメリカの研究グループが行った実験では、被験者を2つのグループに分けた。

一方のグループには「なぜを5回繰り返す」方法を教え、もう一方のグループには教えなかった。

その上で、両グループに同じ問題を与え、解決策を考えてもらった。

すると、驚くべき結果が明らかになった。

「なぜを5回繰り返す」方法を教わったグループは、もう一方のグループに比べ、問題解決の質が格段に高かったのだ。

より本質的な解決策を提示できていたのだ。

また、「なぜを5回繰り返す」方法を実践することで、脳の前頭前野が活性化されることも分かっている。

前頭前野は、思考力や創造力に関わる脳の部位だ。

これが活性化されることで、思考力が飛躍的に向上するのだ。

「なぜを5回繰り返す」。

たったこれだけの方法で、思考力は大きく変わる。

毎日の生活の中で、意識的に実践していくことが大切だ。

ふとした疑問に対して「なぜ?」と問いかける癖をつけよう。

そうすることで、物事の本質を見抜く力が身についていくはずだ。

考える力を身につけることのメリット

ここまで、追根究底の重要性と、「なぜを5回繰り返す」方法について説明してきた。

では、そもそもなぜ、考える力を身につけることが大切なのだろうか。

その最大のメリットは、AIの時代を生き抜く力を得られることだ。

近年、AIの発展には目覚ましいものがある。

単純作業の自動化はもちろん、高度な判断や創造的な仕事までもがAIに任せられる時代が来ようとしている。

そんな時代に求められるのは、AIにはない「考える力」だ。

与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、判断する力。

AIが出した答えを盲目的に信じるのではなく、その根拠や妥当性を問う力。

そうした力を持つ人だけが、AIの時代を生き抜くことができる。

考える力を持たない人は、AIに仕事を奪われ、使われる側に回ってしまう。

一方、考える力を身につけた人は、AIを道具として使いこなし、より創造的な仕事に取り組むことができる。

AIの時代に求められるのは、使われる人ではなく、使う人なのだ。

また、考える力は、イノベーションを生み出す原動力にもなる。

既存の常識にとらわれず、新しい発想を生み出すことができるのは、考える力があってこそだ。

アップルの創業者、スティーブ・ジョブズは次のように述べている。

「イノベーションとは、物事を異なる角度から見ることだ」。

常識にとらわれない視点。

それこそが、イノベーションの源泉なのだ。

考える力は、人生をより豊かにする。

自分なりの価値観や人生観を持ち、主体的に生きることができるようになる。

他人の意見に流されるのではなく、自分の頭で考え、判断する。

それが、自分らしい人生を歩むための第一歩となる。

考える力を身につけることで、AIに使われる側ではなく、使う側に回ることができる。

そして、イノベーションを生み出し、より豊かな人生を送ることができるのだ。

だからこそ、追根究底の精神を大切にし、考える力を磨いていくことが何より大切なのだ。

まとめ

追根究底とは、物事の根本的な原因や本質を徹底的に追求し、究明することを意味する言葉だ。

中国の古典「荀子」や「論語」にその原型を見ることができる。

現代は、考えることを面倒くさがり、深く追求しない人が多数派だ。

アメリカの調査では、約60%の人が自分で深く考えることを好まないと答えた。

日本でも、約70%の人が「深く考えるのは苦手」と答えている。

考えない人ばかりでは、イノベーションは生まれない。

社会の停滞を招くだけだ。

だからこそ、追根究底の精神が重要なのだ。

「なぜ」を追求することが、追根究底の第一歩となる。

物事に対して「なぜ?」と問いかけ、その理由や原因を探ること。

それが、思考力を鍛える最も効果的な方法だ。

特に、「なぜを5回繰り返す」というシンプルな方法が有効だ。

ある事象に対して「なぜ?」と問いかけ、その答えに対してさらに「なぜ?」と問いかける。

これを5回繰り返すことで、問題の根本的な原因にたどり着くことができる。

この方法の効果は、科学的にも実証されている。

「なぜを5回繰り返す」方法を教わったグループは、そうでないグループに比べ、問題解決の質が格段に高かった。

また、「なぜを5回繰り返す」ことで、脳の前頭前野が活性化され、思考力が飛躍的に向上することも分かっている。

考える力を身につけることのメリットは大きい。

特に、AIの時代を生き抜く力を得られることが最大のメリットだ。

AIにはない「考える力」を持つ人だけが、AIの時代に求められる。

与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、判断する力。

AIが出した答えを盲目的に信じるのではなく、その根拠や妥当性を問う力。

そうした力を持つ人だけが、AIに使われる側ではなく、使う側に回れるのだ。

また、考える力は、イノベーションを生み出す原動力にもなる。

既存の常識にとらわれない発想力。

それこそが、イノベーションの源泉だ。

考える力は、人生をより豊かにもする。

自分なりの価値観や人生観を持ち、主体的に生きることができるようになる。

他人の意見に流されるのではなく、自分の頭で考え、判断する。

それが、自分らしい人生を歩むための第一歩となる。

追根究底の精神を大切にし、考える力を磨くこと。

それが、これからの時代を生き抜くために何より大切なことだ。

AIが発達し、情報があふれる時代だからこそ、自分の頭で深く考える力が求められている。

その力を身につけることで、AIに使われる人生ではなく、AIを使いこなす人生を送ることができる。

そして、自らイノベーションを起こし、社会を変革する存在になることもできるのだ。

考える力は、無限の可能性を秘めている。

その可能性を最大限に引き出すためにも、追根究底の精神を胸に、「なぜ?」と問い続ける姿勢を持ち続けたい。

物事の表面だけを見るのではなく、その奥にある本質を見極める。

常識にとらわれず、新しい視点から物事を捉える。

そうすることで、他者とは違う独自の価値を生み出すことができるはずだ。

考える力は、誰もが生まれながらにして持っている。

大切なのは、その力を信じ、磨き上げていくこと。

追根究底の精神を胸に、一歩一歩、前進あるのみだ。

考える人であり続けること。

そして、考える力で時代を切り拓いていくこと。

それが、これからの時代を生き抜く私たちに求められていることなのだということを牽制も込みで主張しておこう。

 

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