どうも!stakの「あつき」です!
ビジネスの世界では、資金をどれだけ効率的に運用して利益を回収できるかが重要です。
このビジネスにおいて欠かせない、「ROI」と「ROAS」2つの指標について紹介します。
あなたの商品やサービスに当てはめて考える機会となれば幸いです。
ROI(投資収益率)ってなぁに?
ROIは、Return On Investmentの略で、ある投資からどれだけの利益を得られたかを表します。
計算方法は、得られた利益を投資額で割り、その結果に100を乗じることで求められます。
追加の利益金額 ÷ 投資金額 × 100(%)
この指標は、ビジネス投資だけでなく、新しいプロジェクトや技術への投資の成果も測るのに使われます。
ROAS(広告費用対効果)ってなぁに?
ROASは、Return On Advertising Spendの略で、特定の広告キャンペーンに投じた費用がどれだけの売上を生み出したかを示します。
計算式は、広告による売上を広告費用で割り、結果に100を掛けることです。
広告による売上 ÷ 広告費 × 100(%)
この指標は、マーケティングキャンペーンの効果を評価するのに特に有効です。
なぜこれらの指標が重要なの?
ROI
全体的な投資戦略の成果を評価するのに役立ち、効率的な投資先の選定や資源の配分に重要な指標です。
ROAS
マーケティングの成果を具体的に把握するのに適しており、どのキャンペーンが最も効果的であるかを判断する際に役立ちます。
わかりやすく例を用いて簡単に説明します!
今回は宿泊施設を運営するにあたっての例で解説していきます。
ROIの例:サウナの導入
ある宿泊施設が、サウナを導入するために500万円を投資したとしましょう。
このサウナ導入により、施設の魅力が向上し、年間200万円の追加利益が得られました。
この場合のサウナ導入のROIを計算すると、追加の利益は200万円、投資額は500万円です。
ROIは「追加の利益を投資額で割り、その結果に100を乗じたもの」で計算できます。
200万円 ÷ 500万円 × 100(%) = 40(%)
この計算から、サウナの導入が40%の利益率をもたらしており、この投資は宿泊施設にとって成功だったと言えます。
ROASの例:デジタルマーケティングキャンペーン
同じ宿泊施設が、新しいサウナ施設をアピールするためにデジタル広告に100万円を投じたとします。
この広告キャンペーンが300万円の予約売上を生んだと想定しましょう。
この場合のROASを計算すると、広告による売上は300万円、広告費は100万円です。
ROASは「広告による売上を広告費で割り、その結果に100を乗じたもの」で計算できます。
300万円 ÷ 100万円 × 100(%) = 300(%)
この例では、デジタルマーケティングキャンペーンが投じた金額の3倍の売上を生み出していることがわかり、このキャンペーンは非常に効果的であったと評価できます。
数値(%)の基準値はあるの?
ROI
事業投資、特にM&A(企業の合併や買収)の場合、一般的にはROIが10~20%が望ましい目安とされます。
ROIがこの範囲よりも高い場合は、投資した資金の回収期間が短縮されることを意味します。
つまり、投資がより早く利益をもたらすと考えられます。
しかし、マーケティング活動やツール導入のような投資では、200%や300%といった高いROIが期待されることもあります。
重要なのは、その数値を他の投資と比較し、将来性を考慮して、投資が妥当かどうかを判断することです。
ROAS
ROASが100%を超える場合、広告投資が利益を生んでいるとみなされます。
ROASは売上金額で計算されるため、顧客ごとの購入価格が異なる状況にも対応できます。
広告の効果を最大化するためには、「下限ROAS」を設定し、これを基準にして目標ROASを達成するように運用を調整します。
下限ROASってなぁに?
下限ROASは、赤字にならないために必要な最低限の売上と広告費の比率を指します。
この指標は、売上が粗利額をどれだけ上回っているかによって決定され、赤字にならない最低限の売上利益率を示します。
具体的には、売上額を粗利で割ることにより計算されます。
たとえば、売上が2,000円で粗利が1,000円の場合、下限ROASは200%になります。
これは、広告投資によって少なくとも2倍の売上を目指すべきであることを意味します。
広告費用対効果の基準として下限ROASを設定することで、目標ROASを決定します。
目標ROASを達成できない場合には、価格調整などにより広告戦略を最適化する必要があということになります。
まとめ
ROIとROASは、マーケティングの意思決定をする際に重要な指標です。
これらの指標を適切に理解し、活用することで、ビジネスの成長を促進できます!
今回のブログがあなたの商品やサービスに当てはめて考えるきっかけとなれば嬉しく思います。
前回は、マーケティングを行う上で重要となる指標を解説しているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。