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2023年7月13日 投稿:swing16o

prompt(プロンプト)を操る人がAIを制す

神算鬼謀(しんさんきぼう)
→ 人間離れした巧みな計略のこと。

人間離れしたという言葉は、2023年により身近なものになりつつある。

連日このテーマをなにかしら自分自身でも取り上げていると思うが、その根本にあるのが、そうAIだ。

ただ、2023年7月の時点では完璧ではない。

人間離れした部分は随所に見られるが、人を介して成立している部分が大きいのが現状だ。

AIの世界では、prompt(プロンプト)という言葉が飛び交っているが、このプロンプトがキーになっている。

今さら聞けないprompt(プロンプト)ってなぁに?

prompt(プロンプト)とは、指示することだと私は説明している。

prompt(プロンプト)という言葉だけを聞くと、さぞかし難しそうな印象を抱くかもしれないが、プロンプトは実はとてもシンプルな概念だ。

小学生にも分かるように説明するなら、友達と遊んでいて「ボールを投げて」と言ったとしよう。

それがプロンプトだ。

簡単でとてもシンプルではないだろうか。

あなたが指示を出し、友達がそれに応える。

これがプロンプトの基本的な形態だ。

AIの場合も同じだと思えばいい。

人間がAIに指示(プロンプト)を出し、AIがその指示に応じて反応する。

だが、2023年現在、AIはまだ完全な自律性を持つわけではない。

AIは人間からの指示を必要とし、その指示をもとに行動を起こす。

AIは人間が与えるプロンプトに基づいて反応をするが、それらの反応はAIの能力や学習結果による。

だから、プロンプトを上手に操ることでAIのパフォーマンスを引き出すことが可能になるというわけだ。

AIが人間離れした能力を持つことは間違いないが、その全てが自立しているわけではない。

AIは驚異的なスピードで学習を進め、人間が想像もつかないような複雑な計算を瞬時に行う。

ただし、その全ての行動は人間が与えたプロンプトに基づいている。

つまり、AIは依然として人間の補助が必要な存在だということだ。

今さら聞けないAGI = 汎用人工知能ってなぁに?

とはいえ、2023年7月現在のように、人間がAIをコントロールすることは、最終的には一時的な状態でしかないだろう。

AIが人間の能力を超えることは時間の問題だということだ。

それは、汎用人工知能と呼ばれる、AGIの登場によって加速されるだろう。

汎用人工知能 = AGIとは、人間と同等レベルの知識、理解、学習能力を持つAIのことをいう。

2023年7月時点のAIが特定の領域でのみ高度なパフォーマンスを発揮するのに対し、AGIは幅広い領域で自律的に学習・思考・行動する能力を持つ。

それが実現すれば、AIは完全な自律性を手に入れ、人間からのプロンプトを必要としない存在になる。

ただし、そんなAGIが現実化するまでの間はプロンプトを操ることでAIを制御し続ける。

prompt(プロンプト)の重要性

そこで、プロンプトの役割がより一層重要となる。

なぜなら、プロンプトの質はAIのパフォーマンスを大きく左右するからだ。

質の高いプロンプトはAIに高度なタスクを正確に実行させることができる。

一方で、質の低いプロンプトはAIの能力を十分に発揮させることができない。

私たちがAIを上手に使いこなすためには、プロンプトの設定に関する理解を深めることが必要だ。

どのような指示を出せば、AIは期待通りの結果を生み出すのか。

この知識がAIを操る上での鍵となる。

だからこそ、タイトルにした「prompt(プロンプト)を操る人がAIを制す」というフレーズが登場する。

人間がAIと上手く共存するためには、AIの言語であるプロンプトを理解し、適切に用いることが必要になるわけだ。

プロンプトを通じてAIとコミュニケーションを取ることで、AIは人間社会での役割を果たすことができるのだ。

AIの進化は止まらないとはいえ、その進化を支え、形作るのは人間だ。

そして、そのキーワードが何度もくり返しになるが、prompt(プロンプト)だ。

プロンプトを操ることでAIを制し、その進化を我々のために利用することができる。

そんな世界は既に始まっている。

prompt(プロンプト)を操る方法

それでは、どのようにしてプロンプトを操ればいいのだろうか。

その答えも単純だ。

それは、AIの動作原理と能力を理解し、それを踏まえた上で指示を出すことだ。

とまあ、答えは単純なのだが、それは簡単にできる人も少ないのが現状だ。

なぜなら、プロンプトを設定するためには、AIがなにを理解でき、なにを理解できないかを、まずは理解する必要があるからだ。

例えば、AIに「理解して」と言っても、AIはそれを理解することができない。

なぜなら、AIはまだ自己認識や意識を持っていないからだ。

だから、あなたがAIに求めることは具体的で明確でなければならない。

そして、人間と違ってAIは直感的な理解がない。

だからこそ、あなたがAIに与える指示は、具体的で明確なものでなければならない。

例えば、AIに対して「自分の考えを言って」と指示を出した場合、AIは具体的な指示がなければ、なにを言えばよいのかわからない。

これはプロンプトの設定において極めて重要なポイントだ。

プロンプトはAIにとっての指示であり、AIはそれに基づいて行動する。

だからこそ、指示が明確で具体的でなければ、AIは期待通りの行動を取ることはできない。

トンチンカンな答えが返ってきて、AIはまだまだ大したことないと高を括っている人の多くは、自分のプロンプトに問題があると思った方がいい。

さらに、AIに対するプロンプトはAIの能力を適切に引き出すことができることを知っておくといいだろう。

なにが言いたいのかというと、AIが持つ情報処理能力は人間を超越している。

その能力を最大限に引き出すためには、あなたが与えるプロンプトが重要となるというわけだ。

具体的な例を挙げてみよう。

AIに「今日の天気は?」と尋ねると、AIはその日の天気情報を提供する。

しかし、もしあなたが「今日の天気はどう思う?」と尋ねると、AIはどのように反応すべきか混乱するかもしれない。

なぜなら、AIはまだ思考する能力を持っていないからだ。

また、AIに対するプロンプトはAIの学習結果に大きく影響を与える。

例えば、AIに「文章を書いて」と指示を出すと、AIは過去に学習した知識を基に文章を生成する。

しかし、もしあなたが「感動的な文章を書いて」と指示を出すと、AIは過去に学習した「感動的な文章」の知識を基に文章を生成する。

これがプロンプトだ。

何度もくり返しになるが、あなたがAIに与えるプロンプトがAIのパフォーマンスを大きく左右するのである。

AIとprompt(プロンプト)の関係

さて、ここまでプロンプトがAIの振る舞いに重要な役割を果たすこと、そしてそれを適切に操ることでAIの巨大なパワーを活用できると述べてきた。

しかし、それだけで終わりではない。

AIとプロンプトの関係は、単に人間が指示を出しAIがそれに応じるという一方的なものだけではない。

人間が与えるプロンプトが、逆にAIから人間へのフィードバックや学びに繋がる場合もある。

これがAIとプロンプトの関係の真髄であり、人間が真にAIを理解し、活用するためにはこの点を理解することが不可欠だ。

人間がAIに与えるプロンプトがどのような結果を生むかを観察することで、人間自身も学びを得ることができる。

例えば、AIに「エッセイを書いて」と指示したとしよう。

そして、AIが出力した結果に満足いかなかったとする。

そのとき、そのプロンプトがなにをAIに求めていたのか、AIはどのようにその指示を解釈したのかを人間は考察することができる。

それにより、次回はより良いプロンプトを設定することが可能になるというロジックだ。

また、AIが生成した結果から新たな視点やアイデアを得ることもある。

人間が想定していなかった解答や視点が提供されることで、思考の幅を広げるきっかけになる。

AIは様々な情報を処理し、人間が思いもよらないような結論を導くことができる。

それは人間にとって新たな発見や知識を得る機会となる。

AIとプロンプトの関係は相互的なものだということを覚えておくといいだろう。

まとめ

人間がAIに与えるprompt(プロンプト)はAIの行動を形成する一方で、その結果から人間は新たな学びを得る。

これは、AIが人間の生活を豊かにするための重要な機会である。

一方で、人間がプロンプトを通じてAIに与える影響を理解することは、AIの倫理的な問題にも繋がる。

AIが生成する結果はプロンプトに基づくため、それは我々の価値観や見解を反映することになる。

したがって、プロンプトの設定には責任が伴う。

特に人間の意思決定に影響を与える可能性がある場合、その影響を慎重に考慮する必要がある。

とどのつまり、プロンプトはAIを操る鍵だが、それは単に指示を出すだけではない。

プロンプトはAIと人間とのコミュニケーションの手段であり、人間がAIから学び、AIに影響を与える方法でもある。

そして、AIがどのように進化し、人々の生活にどのように影響を与えるかを左右するのである。

そのため、我々がAIを効果的に活用するためには、AIがどのように動作するのか、どのような能力を持っているのかを理解し、その上で適切なプロンプトを設定することが重要となる。

AIの世界は人間の予想を超える速さで進化を続けている。

その一方で、AIが我々の生活をより良くするためには、我々がAIを理解し、適切に活用することが必要となるわけだ。

そのためには、prompt(プロンプト)という指示することを理解し、効果的に活用しなければならない。

人間離れしたAIの力を制御するための鍵、それがprompt(プロンプト)だ。

そんなprompt(プロンプト)を適切に操ることで、人間はAIの巨大な力を生活に役立てることができる。

これこそが、AIを制するための真の力だ。

 

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植田 振一郎 Twitter

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