周知徹底(しゅうちてってい)
→ 広く隅々まで知れわたるようにすること。
商品やサービスをリリースしたときに欠かせないことは、まずは知ってもらうということだ。
当たり前なのだが、現代社会においては一筋縄ではいかないというのが現状だろう。
というのも、誰もが簡単にインターネットに接続できるようになった今、人的リソースや資本を投下したところで、簡単に周知されることは難しいからである。
そんな中、注目されているのがマーケターというポジションである。
周知させる方法
そもそも、商品やサービスを世の中に周知させるには、どんな方法を取ればいいのか。
1)公式ウェブサイトやブログを利用する
まずは情報を共有するために、自分のWebサイトやブログを活用することは最低限やるべきだろう。
商品、サービス、イベントなどをアピールするために非常に効果的な方法であることは現代社会においても不変だ。
Webサイトやブログは、検索エンジン最適化、いわゆるSEOによって、検索結果での表示順位を上げることができる。
2)メールやニュースレターを送信する
メールやニュースレターを送信することで、情報を定期的に配信することができる。
既に顧客や支持者のメールアドレスを持っている場合に特に効果的で、古くから使われている手法の1つでもある。
ただし、メールやニュースレターを利用する場合、個人情報保護法(GDPR)などの関連法律を遵守する必要があるので注意が必要だ。
3)ソーシャルメディアを活用する
ソーシャルメディアプラットフォーム、例えば、Twitter、Instagram、Facebookなどは既に普及しているため、ビジネス、団体、イベントなどを宣伝するのに最適だ。
それぞれのプラットフォームで投稿を作成し、リンクを共有することで、より多くの人に情報を届けることができる。
現代社会におけるマーケティングやブランディングの中心にあるのは、まさにこの部分だといえる。
4)ポスターやフライヤーを配布する
地域に密着した情報を共有するために、ポスターやフライヤーを配布することで周知を図ることが可能だ。
公共の場所である、駅、コミュニティーセンター、図書館などに掲示することで、不特定多数の人にアピールすることができる。
インターネットが席巻している時代とはいえ、場合によってはリアルの方が有効だったりすることもある。
5)マスメディアを利用する
テレビ、新聞、ラジオなどのマスメディアを活用することで、多くの人に情報を共有することで周知を促すことができる。
かつては広告費用が高額になることもあって限られた企業しか使えない方法だったが、現代社会においては場合によっては安価に利用することも可能になった。
インターネット最盛期とはいえ、マスメディアの影響力はまだ衰えていない部分も大きい。
上述した5つの手法が一般的に周知させる方法として挙げられるところだろう。
周知させることを仕事にする人
周知させることができる人をどの企業も欲している。
これこそ周知の事実で、そういった人のことをマーケターと呼ぶ。
マーケターは、製品やサービスの市場における需要や消費者行動に関する知識を持ち、それをもとに商品やサービスを提供する企業や団体のマーケティング戦略を立案や実行をする専門家だ。
具体的には、市場調査や分析を行い、消費者ニーズや市場トレンドを把握し、それをもとに製品やサービスの開発やブランド戦略、プロモーション戦略、価格戦略などを立案する。
また、商品やサービスの販売促進活動や広告キャンペーンの企画、実行、顧客関係管理の戦略立案や顧客満足度の向上を図るための取り組みなども担当する。
マーケターには、商品、製品マーケティングやサービスマーケティング、デジタルマーケティングなど、専門分野によって様々な役割がある。
そして、企業や団体の規模や業種に応じて、マーケターの役割や担当範囲も異なる場合がある。
いずれにせよ、マーケターは、消費者のニーズを理解し、それをもとに製品やサービスを提供することで、企業や団体のビジネス成功に貢献する重要な役割を担っているのである。
マーケターとして活躍するためのロードマップ
マーケターになるためには、下記のようなステップを踏むことが大切だ。
1)基礎知識の習得
まずは、マーケティングの基礎知識を習得することがなによりも重要だ。
市場調査や分析、ブランディング、プロモーション、販売促進など、マーケティングに関する基本的な概念や手法を学ぶことがスタート地点となる。
2)実践経験の積み重ね
学んだ知識を実践に活かすことが、マーケティングにおいてもっとも重要な要素だ。
実際に商品やサービスの企画やマーケティング戦略の策定に携わることで、理論だけでは得られない知見を得ることができる。
3)市場動向の把握
マーケティングにおいては、常に変化する市場動向に敏感であることが求められる。
最新の市場トレンドや競合環境の変化に注目し、適切な戦略の立案や改善提案を行うことを欠かさないようにしよう。
4)ツールや技術の習得
マーケティングには、様々なツールや技術が用いられる。
例えば、データ分析ツール、CRMツール、SNSなどが挙げられる。
これらのツールや技術を習得し、効果的に活用することができると、マーケティングの効果を高めることができる。
5)コミュニケーション能力の向上
結局、マーケティングには、多くの人とコミュニケーションを行うことが必要となる。
プレゼンテーションや報告書の作成、チームメンバーや関係者との協調など、適切かつ効果的な高いコミュニケーション能力を身につけることが重要だ。
6)継続的な学びと成長
マーケティングには常に新しい知識や手法が生まれている。
継続的に学び、成長することが、マーケティングにおいて大切な要素の1つだということは常に意識した方がいい。
優秀なマーケターの定義
それでは、どんなマーケターが優秀とされるのだろうか。
その答えは下記のとおりだ。
消費者目線で考える能力
優秀なマーケターは、常に消費者目線で考え、消費者のニーズや要望を把握し、それを製品やサービスに反映させることができる。
また、消費者の視点を取り入れた顧客接点の改善や、商品やサービスの改善提案を行うことができる。
分析力と判断力
優秀なマーケターは、市場調査やデータ分析のスキルがあり、市場のトレンドや消費者行動を正確に把握することができる。
さらに、分析結果をもとに、迅速かつ正確な判断を下すことができる。
クリエイティブな発想力
優秀なマーケターは、常に新しいアイデアを生み出し、クリエイティブな発想力を持っている。
商品やサービスのブランディングやプロモーションにおいて、目新しいアプローチや斬新な戦略を導入することができなければいけない。
高いコミュニケーション能力
優秀なマーケターは、優れたコミュニケーション能力を持っている。
上述したとおり、プレゼンテーションや報告書の作成、チームメンバーや関係者との協調など、様々な場面で適切かつ効果的なコミュニケーションを取らなければならない。
成果志向
優秀なマーケターは、目標達成や成果の追求に熱心であり、業績を上げることに情熱を持っている。
定量的な目標を設定し、その達成に向けて努力することができることが優秀なマーケターの能力の1つだ。
マーケターが活躍できるフィールド
最期に、マーケターを目指したい人が活躍しやすいフィールドを紹介しておこう。
消費財業界
消費財業界では、商品企画、開発、広告宣伝、販売促進など、幅広いマーケティング業務が求められる。
食品、化粧品、衣料品など、一般消費者の身の回りにある様々な商品に関わることができる。
IT業界
IT、つまりインターネット業界では、Webマーケティングやデジタルマーケティング、SEO対策、広告運用、コンテンツマーケティングなど、オンラインを活用したマーケティングが主流だ。
また、SNSの活用やデータ分析技術を駆使したマーケティングが求められることはもはや当たり前だ。
ファイナンス・保険業界
金融や保険業界では、マーケティングによる顧客獲得やリテンションと呼ばれる顧客の継続利用が重要な業務となる。
リサーチやデータ分析を活用して、効果的なプロモーションやキャンペーンの立案を行うことが求められる。
医療・福祉業界
医療・福祉業界では、マーケティングによる広報活動や利用者の獲得が重要な業務となる。
特に、介護施設や病院など、施設を利用するユーザーのニーズを把握し、適切な情報提供を行うことが求められる。
エンターテインメント業界
エンターテインメント業界では、映画や音楽、テレビ番組など、様々なコンテンツを顧客に提供することが求められる。
マーケティングによる映画や音楽のプロモーション、イベント企画、ファンコミュニティの運営などが主な業務となる。
まとめ
ありがたいことに、この2〜3年で、stak, Inc. の業務の中でマーケティングやブランディングに関する依頼が急増している。
その中心となっているのはデジタルマーケティングで、SNSを中心とした展開が軸になっている。
どうすれば周知させることができて、1人でも多くの人に興味を持ってもらえるのかを考えることは、意外と楽しかったりする。
もちろん、全く刺さらないということもあるが、だからこそ奥が深いというか、やりがいのある仕事だ。
マーケターを目指したいという人がいれば、気軽にstak, Inc. の扉をノックしてくれればいい。
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