愁苦辛勤(しゅうくしんきん)
→ 憂え苦しむことや、その苦しみをいう。
四字熟語をテーマにしたブログを続けていると、今回と同様に苦しみが根幹にあるものに多く出会うことに気づく。
それだけいつの時代にも多くの人が苦しみに悩まされているのだろう。
そもそも、人間が苦しみを感じるのは、身体的な痛みや疾患、感情的なストレスやトラウマ、社会的な孤立や不適合など、さまざまな原因がある。
身体的な苦痛は、身体に損傷があることを知らせるシグナルとして機能している。
これは、身体が自己防御反応を起こして、損傷を回復するための適切な措置を取ることを可能にしている。
また、感情的な苦しみは、人間の生活において不快な出来事やストレスフルな状況に直面した場合に起こる。
これは、生物学的、心理学的、社会的な要因によって引き起こされる場合がほどんどだ。
例えば、損失や喪失、孤立、虐待、不適切な関係、不安、抑うつ、不安定な家庭環境など、様々な要因が心理的な苦痛を引き起こしている可能性がある。
さらに、社会的な苦しみは、社会的な構造によって引き起こされる。
人間は社会的な動物であり、社会的なつながりが欠けるとストレスを感じることがある。
例えば、社会的な孤立、労働災害、労働環境の問題、貧困などが挙げられる。
このように、人間が苦しみを感じるのは、身体的、感情的、社会的な要因によって引き起こされるため、その原因に応じた適切な対処が必要となるわけだ。
苦しみからの脱却する方法
苦しみを感じることから、もはや逃れることができないというのはほとんどの人の共通理解だろう。
ただ、そんな苦しみから少しでもはやく逃れたいと思うのも人として当然の心理のように思う。
それでは、苦しみから逃れる方法はどんなものがあるのだろうか。
セルフケアを行う
ストレスや苦しみから逃れるためには、自分自身を大切にすることが重要になる。
良質の睡眠、健康的な食事、運動、趣味や娯楽活動、自己啓発、心理療法、マインドフルネスなど、自分自身をケアするためにできることを見つけることが大切だ。
コミュニケーションをとる
苦しみを分かち合うことは、その苦しみから逃れるための最初のステップだ。
信頼できる友人、家族、専門家と話をすることで、自分自身の気持ちや考えを整理し、支援やアドバイスを受けることができる。
新しいことを始める
新しいことを始めることで、ワクワクする感覚や新しい環境を経験することができる。
趣味やスポーツ、旅行、アート、音楽、学習、仕事など、自分に合った新しいことを始めることで、心をリフレッシュすることができる。
自己受容する
自分自身を受け入れることは、苦しみから解放されるための大切なステップだ。
自分自身に寛容であること、自分自身に優しく接すること、自分自身を評価することなど、自己受容の実践が自分自身を癒し、気持ちを軽くすることができる。
専門家の支援を受ける
苦しみから逃れるためには、専門家の支援を受けることが有効な場合がある。
心理療法、カウンセリング、薬物療法など、適切な専門家に相談することで、適切な治療法を選択することができる。
苦しみから本当に脱却する方法
とまあ、一般的にいわれている苦しみからの脱却方法をツラツラと書いてきたが、上述したことはキレイごとにすぎないと感じている人も多いはずだ。
かくいう私も、仮に私が苦しみを抱えていたとしたらこんな回答では到底納得がいかないと感じてしまうだろう。
それでは、本当に苦しみから脱却するためにはどうすればいいのだろうか。
とりわけ、毎年春の時期には苦しみを抱える人が増えるという。
新しい環境に変わる機会の多い春に、いろいろとストレスを抱えてしまうということも十分に理解ができる。
いわゆる5月病というやつだ。
念のため、5月病について触れておこう。
5月病とは、新しい年度や新しい環境に移行することによって、職場や学校でのストレスや疲れがピークに達する、春先に起こりやすい心身の不調のことを指す。
一般的には、新年度や新学期の始まる4月〜5月にかけて、仕事や学業でのストレスが増加するため、心身に疲れを感じ、不調を訴える人が多いとされている。
具体的には、身体的な症状としては、頭痛、めまい、倦怠感、肩こり、腰痛などがある。
また、心理的な症状としては、不安やストレス、イライラ、集中力の低下、やる気の減退などが挙げられる。
それでは、なぜ5月病というものにかかってしまうのか。
その理由は人それぞれで多くあると思うのだが、根本的に真面目すぎるというのがあるのだと思う。
結論から言うと、苦しみから脱却するためには、本気で逃げるしかない。
そして、逃げることは決して悪ではないということを知っておくしかない。
悲しいかな、このことに気付いている人が、5月病にかかりやすいといえるだろう。
全力で逃げた先にあるもの
くり返しになるが、苦しみから本当に脱却するためには、本気で逃げることだ。
重要なところなのでくり返し何度も書くが、本気でというところが最重要ポイントだ。
真正面から苦しみに対峙するから苦しいのであって、であればその苦しみと勝負してはいけない。
二度と出会うことがないように、とことん逃げ切ればいいのだ。
恥ずかしいなんて感情は捨てて、背を向けて全力で逃げればいい。
誰かに迷惑がかかるのではないかとか、そんなことしたら取り返しがつかなくなるかもしれないなどという心理が働くことも理解できる。
でも関係ない。
人生の主人公はあなただ。
一度きりしかない人生の主人公は、あなただ。
苦しみを感じている人は、もっとワガママに生きていい。
その真面目な性格はとても価値の高い評価であることは間違いないのだが、だからといって全てにおいて真正面からぶつかる必要はない。
壁にぶち当たったとき、その壁を乗り越えることだけが正解ではない。
遠回りしてもその壁の側面からかわして回り込んでもいいし、壁の下を掘ってもいい。
重要なのは、壁を突破することだ。
そして、全力で逃げた先には思っていたほどの罪悪感はない。
というのも、他人は所詮、あなたのことなどこれっぽっちも気にしていない。
さらにいうと、人は忘れる生き物だ。
それなのに、あなたが1人で余計なことを考えて苦しむことに、人生の中で最も貴重な時間を割くことが、どれだけ不毛なのかを考えてほしい。
苦しみを紛らわす方法
とはいえ、逃げることがどうしてもできないという人が多くいることも理解している。
そんな人にオススメな方法も書いておこう。
それは、とことん忙しく過ごすということだ。
仕事でも趣味でもいいので、とにかく暇な時間をなくすということを徹底してやればいい。
このこともよく書いているのだが、人間は暇な時間があると、どうしてもネガティブなことを考えてしまう傾向にある。
その理由は、未来予知ができないからだ。
先になにがあるのかがわからないと、どうしてもこんなことが起きたらどうしようとか、自分だけダメなんじゃないかという根拠のない不安にかられてしまうのが、人間というものだ。
だったらとことん忙しくして、余計なことを考える暇もないくらい忙しくすればいい。
余計なことを考えると眠れないという人も多いが、帰宅したらすぐに寝てしまうくらいヘトヘトになるまで働けばいい。
そんな時間を過ごしていると、いつの間にか考えていた苦しみは消え去っている。
そう、人は忘れる生き物だからだ。
まとめ
世間では2023年のGWについての話を聞くようになった。
2023年5月1日と5月2日を休日にすれば9連休という大型連休になる。
そんな連休を楽しみにしている人がいる一方で、こういった大型連休は苦しみを同時に生み出すのも事実だ。
上述した5月病がまさにここに当たるのだろうが、ちょっとした違和感を覚えたときには、このブログの内容を想い出してもらいたい。
そして、この言葉をしっかりと胸に刻み込んでもらいたい。
あなたの人生の主人公はあなただ。
一度しかない人生において、なにも遠慮することはない。
もっとワガママに生きたところで、誰にも迷惑などかからない。
そう、人は忘れていく生き物だからだ。
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