蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)
→ 話の噛み合わない会話やとんちんかんな質問と応答のやりとりのこと。
日本語が話せても日本の文化を知っていても話が噛み合わない人はいるものだ。
同じ日本人であってもそんな状況なので、外国人とのコミュニケーションはより難しくなることは理解できるだろう。
海外で仕事をしたことがある人は、そのあたりも十分に知っていることだろう。
かくいう私も、2011年の年明け前後からの約2年半くらいの間、上海と日本を往来していた時期がある。
当時の経験は今でも貴重なものになっていて、一時期は海外にもよく行っていた方だと思う。
そして、再び本日より、ようやく海外へ行く機会がまた到来していきそうなので、記録がてら書いていこう。
台湾の首都である台北出張の経緯
新型コロナウイルスによるパンデミックで、ビジネスの世界でも大きく変化があった。
その1つが、海外に簡単に行けなくなったというところだろう。
仮に行くことはできても、隔離が2週間ずつあったりとなると、二の足を踏むという場面も多かったはずだ。
それがようやく解禁されたというか、規制が緩和されつつあるということで、私も海外出張を入れるようにした。
その場所に選んだのが、台湾の首都である台北だ。
なぜ、台北なのか。
その経緯を簡単に書くと、とある日本人に会いにいくためだ。
といっても、かなりの先輩に当たる方で、日本企業の台湾や中国本土進出におけるコンサルティングを30年以上もしているという人だ。
詳しくは覚えていないが、出会いはもう15年以上前くらいになるだろうか。
当時20代半ばの私がアジア圏に非常に興味を持って、様々な国に行ってみようとノリで行ってた頃だった。
ただただ旅行気分で行くのではなく、なんとなくビジネスチャンスも探りたいということで、台湾の首都である台北に行ったときにその会社に飛び込みで訪問したのがきっかけだ。
なかなかそんな勢いのある日本人に出会うこともないと初対面のときにいってもらえたのは今でも記憶に残っているが、その出会いから定期的に連絡を取り合うようになった。
その後も何度が台北を訪れているのだが、新型コロナウイルスによる影響で台北に行くこともなかなか難しくなった。
そんな新型コロナウイルスからの制限もようやく緩和されたということで、その一発目に選んだのが台北ということだ。
今さら聞けない台湾ってどんな国?
ということで、最近は中国との政治的な部分でピリピリしているという報道がされていることでも話題になっている台湾について、簡単に紹介しておこう。
- 面積:36,000平方キロメートル(九州よりやや小さい)
- 人口:約2,340万人(2021年12月時点)
- 主要都市:台北、台中、高雄
- 言語:中国語、台湾語、客家語など
- 宗教:仏教、道教、キリスト教など
そして、台湾の歴史を簡単に振り返ると下記のとおりだ。
略史
- 1949年12月7日:台北に臨時首都を遷都
- 1971年10月25日:国連を脱退
- 1975年4月5日:蒋介石総統死去
- 1987年7月15日:戒厳令解除
- 1988年1月13日:蒋経国総統死去、李登輝副総統が総統に就任
- 1996年3月23日:初の総統直接選挙で李登輝が当選
- 2000年3月18日:民進党の陳水扁が総統に当選
- 2004年3月20日:陳水扁が総統に再選
- 2008年3月22日:国民党の馬英九が総統に当選
- 2012年1月14日:馬英九が総統に再選
- 2016年1月16日:民進党の蔡英文が総統に当選
- 2020年1月11日 蔡英文が総統に再選
それから、経済に関連する指標は下記のとおりでとなっている。
経済関連指標
- 名目GDP:7,727億USドル(2021年)
- 1人あたりGDP:3,004USドル(2021年)
- 主要産業:電子製品、化学品、鉄鋼金属、機械
- 実質経済成長率:6.45%(2021年)
- 消費者物価上昇率:1.96%
- 失業率:3.95%
- 外貨準備高:5,484億USドル(2021年)
- 貿易総額:8,275億USドル(2021年)
- 主要貿易輸出先:中国、米国、香港、日本、シンガポール(2021年)
- 主要貿易輸入先:中国、日本、米国、韓国、オーストラリア(2021年)
- 通貨:新台湾ドル
台湾というと親日のイメージが強い人も多いだろう。
日本との関係は下記のとおりだ。
日台関係
- 1972年の日中共同声明にあるとおり非政府間の実務関係として維持
- 対台貿易額輸出額:561.0億USドル
- 対台貿易額輸入額:292.1億USドル
- 主要輸出品目:電子部品、金属・金属製品、情報通信機器、一般機器、化学製品
- 主要輸入品目:一般機器、電子部品、化学品、金属・金属製品、プラスチック・ゴム
- 日本からの直接投資:7.3億USドル(2021年)
- 日本からの訪台者数:約217万人(2019年)
- 台湾からの訪日者数:約489万人(2019年)
- 在留邦人数:24,162人(2021年10月現在)
今回の台湾出張の目的
ということで、台湾の首都である台北出張に行くわけだが、その目的は大きく3つある。
- stak, Inc. のビジネスの可能性調査
- 先輩経営者の企業とのタイアップ
- VVIP観光ビジネスの可能性調査
まず、IoTデバイスを主軸にレンタルスペース事業を日本国内で広げている、stak, Inc. だが、そのビジネスモデルが台湾でも通用するのかを探ろうと思っている。
ビジネスチャンスがハード側、ソフト側もいずれもあるのかないのか、しっかりと見極めていきたいと考えている。
そして、30年以上も日系企業のアジア圏進出をコンサルティングしている、先輩経営者の企業となにかしらのタイアップができないか、そちらの可能性も探りたい。
台湾という国は、IT大国だ。
世界最大の半導体受託製造企業であるTSMCやSHARPを買収した鴻海精密工業といったグローバル企業を筆頭に、ハイテクの分野で海外へ向けてのビジネス展開に非常に優れている国だ。
デジタル担当大臣を務めるオードリー・タンも有名で、以前書いたことがあるので、こちらも是非一読してもらいたい。
それから、に地方創生プロジェクトに再び関わり始めたことも書いたと思う。
日本がグローバルで戦っていくには観光ビジネスが最も効果的だということも主張しているが、それが地方創生には欠かせないポイントになることは間違いない。
これだけ円安が進んでいるということも理由の1つだが、それ以上に日本の観光資源は自然だ。
日本人からすると当たり前の自然が、外国人からすると宝なのである。
その証明をするために、地元の某エリアへ台湾のVVIPを誘いたいと考えているのである。
この3つの目的についての進捗も随時報告していこうと思うので、興味のある人は是非注目してもらいたい。
台湾出張時の事前準備事項
2022年11月14日時点の話にはなるが、台湾出張時にしておくべき事前準備の内容について共有しておく。
喫緊で台湾に行く予定のある人は、こちらを参考にして欲しい。
まず、海外へ行くにはワクチン接種はマストだ。
事前にデジタル庁が発行している、新型コロナワクチン接種証明書アプリをインストールして登録しておく必要がある。
(出典:デジタル庁)
私も3回ワクチン接種を済ませているので登録してみたが、期待していなかった分、思っていた以上にヌルヌル動くアプリだったという印象だ。
このアプリをインストールして登録しておけば、国内外を問わず新型コロナワクチン接種証明書が出せるので、非常に便利だ。
あとは、パスポートがあればいいということなので、この2つの事前準備をしておいた。
約3年半ぶりくらいの海外なので他にもいくつか確認したが、現在は隔離のようなものもないし、台湾へ行くことは比較的スムーズにできそうだ。
まとめ
今回の台湾出張は2泊3日だ。
ということで、台北の今の様子をしっかりとお届けしようと思っているので、楽しみにして欲しい。
羽田空港第3ターミナル9時20分発、台北の松山空港に12時30分着の予定なので、羽田空港第3ターミナル直結のホテルに前泊している。
前日の夜にチラッと空港内を歩いてみたが、全くといっていいほど見ることのなかった外国人や日本人の姿が多くあった。
ようやく世界は新型コロナウイルスによるパンデミック前に戻りつつあることを実感している。
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