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2022年5月18日 投稿:ueda

広島アルパークにオープンした世界最大の無印良品について

愚者一得(ぐしゃのいっとく)
→ 愚か者でも、たまには名案をだすことがあるということ。

2022年4月22日(金)に広島で3,000人を超える人が集まった場所があるという。

広島市内の外れにある、アルパークというエリアがある。

広島にゆかりのある人のほとんどが知っている場所だろう。

というのも、近年は知らないが、私たちの世代はこのアルパーク近くにあるイベント会場で成人式を行うのが定番だからである。

簡単にいうと、地方によくあるショッピングモールなのだが、広島市内の中心部で生活していると近づくことはないエリアだ。

完全にさびれているエリアという印象が強いところに、世界最大の無印ができるという話題を聞いたとき、私の心は躍った。

株式会社良品計画のプレスリリース

4/22(金)オープン、世界最大店舗「無印良品 広島アルパーク」

無印良品を展開する株式会社良品計画は、2022年3月28日にこちらのプレスリリースを出している。

個人的な話になるが、大前提として私は無印良品の比較的ヘビーユーザーに近いポジションにいると思う。

とはいえ、数多ある商品の中から限られた商品しか使っていないのだが、個人的にここ3〜4年の間、ずっと愛用している商品がある。

それは衣料品のジャンルにあるTシャツなのだが、毎年発売されたらまとめて買っている。

ちなみに2022年も8枚ほど購入したのだが、なぜそのTシャツをそんなに気に入っているのか。

その理由は、まずは肌触りがいいこと、そして首周りのヘタリ具合がなかなか起きないというか長持ちすること、にも関わらず2,000円を切るという価格であることだ。

この価格なので、ワンシーズン着れればいいという気持ちで買い始めたのだが、これがなかなか持続力があって、毎年まだまだ着れるTシャツが溜まっている状態だ。

無印良品の衣料品を書い始めたのは、なにも社会人になってからではない。

中学生や高校生のときにも白シャツやポロシャツを買うのは無印良品だった。

そこに文房具も合わせるのが、学生に簡単にできるオシャレだったように思う。

私が高校生だった頃、無印良品の自転車も流行っており、高校の駐輪場には結構な数の無印良品のチャリが置いてあったように記憶している。

そんな無印良品が、世界最大の店舗を広島の廃れたアルパークに出すという情報にテンションが上がらないわけがない。

世界最大の無印良品

プレスリリースの冒頭に、国内最大級の品揃えを提供する店舗となると書かれている。

そして、国内最大級の品揃えの生活全部店という、くらしに必要なものを近くで買いそろえたいというお客様のニーズに応えるという。

そもそも、アルパーク内に無印良品はあったのだが、今回のリニューアルで売り場面積は230坪から1,870坪ということで8倍以上になる。

6つのキーワードで商品やサービスを提供するという。

  1. 食べることを楽しむ
  2. 健康を保つ
  3. 住まう・くらす
  4. 法人向け空間サービス
  5. 環境について考える
  6. 地域が繋がる場所

特設サイトもできており、近年は食のジャンルやホテルを展開したりと、まさに衣食住を確立しようとしている無印良品が広島でどんな展開をするのか期待値が高まるばかりだ。

広島のアルパークにできた世界最大の無印良品

広島という地は、本当に遊ぶエリアというかエンタメが少ない街だ。

遊びに行くところがないという話を何回聞いただろうか。

そんな街に世界最大の無印良品ができるということで盛り上がらないわけはない。

公式の数字は不明だが、4月22日のオープン時に3,000人以上が集まって、現場は大パニックだったというのは数人から聞いたので、おそらく近い感じだったはずだ。

お世辞にも広島市内の中心部で生活している人からすると、便利な場所でのオープンではないので、少し落ち着いた頃に行こうと思っていた。

そんな矢先に近くに行くという予定ができたので、少しの時間とはいえ世界最大の無印良品を訪れることにした。

広島市内の中心部から30分弱の場所にあるアルパーク。

近くを車で通ったことは何回かあるが、店内に入るなんてどれだけ見積もっても15年以上振りのことだ。

バイパスがあるのだが、バイパスからおりて駐車場もいまいちわかりにくいが、平日の午後ということもあり、全くストレスなく駐車することができた。

そして、いざ店内に入った。

結論からいうと、二度と行くことはないと思う。

唯一無二のワクワクが全くない空間

これは個人的な感覚だが、言いたい放題書かせてもらおう。

大前提として、私の期待値が高すぎたことは否めない。

とはいえ、わざわざこの無印良品に来る必要が全くといってない空間だった。

ただただ広いだけで、ワクワクすることが全くなく、1時間弱は時間が取れそうだと思っていたのに20分程度で店を後にした。

初めて広島に無印良品ができたわけではない。

広島市内にも無印良品はある。

となると、世界最大のという大風呂敷を広げた以上は、唯一無二の空間をつくる必要があったと思うのだが、ここでワクワクする人がいるだろうか。

企画設計した責任者がどんな人が知る由もないが、私が良品計画のトップだったとしたら、この空間をプロデュースした責任者および重要なポジションにいた人は間違いなく排除するだろう。

世界最大の無印良品をどう設計すべきだったか

ということで、私だったらどう設計するかを考えてみた。

最大の失敗は1階と2階の2フロアに分けたことだろう。

期待して行った人の中には、1階と2階の全てのフロアが無印良品になっているとイメージした人も多かったのではないだろうか。

少なくとも私は勝手にそのイメージがあったが、実際は各フロアの半分程度しか無印良品ではない。

特に1階の半分はフレスタという広島にしかないスーパーが入っており、とにかく違和感しかないのだ。

半分はオシャレな雰囲気を醸し出そうとしている無印良品、すぐ隣には煌々と大衆を受け入れようと輝くスーパーがある。

それだけで無印良品は一気にチープに映り、世界観を失う。

2階も同様だ。

無印良品以外にアルペンやよくわからない店舗が入っており、同様に世界観を失っている。

なぜ、2フロアに分けたのだろうか、私には疑問しかなかった。

アルパークがここ数年ジリ貧だったのは、広島に住んでいる人であれば誰でもわかっている事実だし、世界最大のという触れ込みで一気に仕掛けるのであれば、交渉はマストだ。

私ならなにがあっても強気の交渉をして、空間の演出にこだわったと思う。

仮にワンフロアを確保できなかったとしても、無印良品の世界観を余すところなく見せつけたと思う。

6つのキーワードを掲げるのであれば、その目的に合わせた導線をもっとわかりやすく引いただろうし、何度も来たくなるように配列を考えたり、ショールームを設置したはずだ。

もっと、IKEA(イケア)やCOSTCO(コストコ)になぜ人が集まるのか、しっかりと因数分解した上で、無印良品の強みを乗っけるといったことをなぜやらなかったのだろうか。

これだと広島市内の中心部や他のエリアから人を引っ張ることはできない。

アルパークが廃れていったのは、周辺に住んでいる人たちだけでは成り立たなかったからだ。

わざわざ来てもらうという理由付けが必要なのだが、この無印良品では無理だ。

もちろん、アルパークには他のテナントも入っているので全体的にカバーできる想定なのかもしれないが、がっかりの一言に尽きる。

まとめ

ストーリーは非常に重要だ。

買うという消費行動を起こさせるのであれば、その場でワクワクさせなければならない。

つい買ってしまうという消費行動が起こりにくい現代であればなおさらだ。

何度も来たくなると思わせることが消費行動に繋がる。

それがいくらでもできるブランド力と認知力がある無印良品が羨ましくもあり、推進力の弱さを感じたことに落胆も感じるきっかけとなった鬼門のアルパーク。

これだけの規模感でオープンしているので、しばらくは続くのだろうが、その存在意義は無印良品の中の1店舗という位置づけにすぎないだろう。

 

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植田 振一郎 Twitter

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