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2022年4月20日 投稿:ueda

イーロン・マスクがTwitter買収を示唆した理由

金科玉条(きんかぎょくじょう)
→ 最も大切にして守らなければならない法律、規則、信条。

国の法令にもヒエラルキーがある。

憲法がすべての法令の土台にあり、最上位の法令が法律であり、その次が政令、さらにその下位法令が省令となっている。

単純化すると、国会が定めた法律を具体化、実施するために定められるのが、政令や省令(府令)ということになる。

そんな法令の土台にある憲法には様々な保障がされている。

日本国憲法の第二十一条には、集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障するという、いわゆる言論の自由、表現の自由に関する保障が明記されている。

そして、言論の自由や表現の自由については、1948年の世界人権宣言や1976年の市民的及び政治的権利に関する国際規約にも定められていて、国際的に認められている権利だ。

この言論の自由、表現の自由まわりを巡って、最近話題になっていることがある。

現代版の表現の自由を実現する場として、定着しているTwitter(ツイッター)についてだ。

渦中の人物は、イーロン・マスクだ。

イーロン・マスクがTwitterの筆頭株主に

イーロン・マスクといえば、TeslaやSpaceXのCEOということで知っている人も多いだろう。

そんなまさに超人という表現がぴったりのイーロン・マスクが2022年4月4日にTwitterの株式の9.2%を買収したという報道が世間を賑わせた。

アメリカのFinancial Timesによると、これでマスク氏はTwitterの筆頭株主になるという。

ちなみに、Twitterの共同創業者で今は同社を離れているジャック・ドーシーの保有株はこの発表時点で2.25%だ。

その後、様々なことが注目されているが、2022年4月14日、カナダのバンクーバーで開催されたTEDにイーロン・マスクが登場し、ツイッターの買収について語った。

そして、2022年4月14日朝のツイートも多くの人々に衝撃を与えた。

その内容は、オファーしたという言葉とリンク先の証券取引委員会(SEC)に宛てた資料には、Twitterの全株買収を目指すと記載があったのである。

1株あたり54USDで取得し、410億USDで買収することを提案している。

日本円にすると、約5兆4,000億円という金額になり、Twitter社の全株式に38%のプレミアムを乗せた提案となっている。

なぜTwitterを買収するのか?

イーロン・マスクが、なぜTwitterを買収しようとしているのか、その理由について書かれている記事がある。

イーロン・マスク氏はなぜツイッター買収? 5つの疑問に答える

(出典:日経クロストレンド)

まず、Facebookの平均日間利用者数(DAU)は世界で約19.3億であるのに対し、Twitterは約2.2億という現状がある。

算出方法が両社で異なるため単純比較はできないが、海外におけるコミュニケーションツールとしてのTwitterの存在感は高くない。

そんなTwitterなのに、なぜイーロン・マスクは買収にこだわるのか。

イーロン・マスクは、Twitterは街の広場のような存在で、法律の範囲内で自由に発言できるという認識を人々が持つことが重要だと語っている。

ここに彼の考え方が集約されている。

Twitterは2021年、暴力行為を扇動する危険性があるという理由で前アメリカ大統領ドナルド・トランプのアカウントを永久停止した。

フェイクニュースやデマなど、不確かな情報と思われるツイートには警告を表示する仕組みもある。

こういったTwitterの運用方針に対し、イーロン・マスクは、人々のツイートに変更を加えたり、強調したアクションを加えたりする際のプロセスを明らかにすべきだと提案している。

先のドナルド・トランプの件に関していえば、なにが暴力的なのかといったこと、フェイクニュースやデマは、なにがフェイクなのか、デマなのか。

そういった判断基準をブラックボックス化するのではなく、公開しなくてはならないというわけだ。

具体的には、Twitterは判断基準となるアルゴリズムをオープンソース化し、誰もがその中身を検証したり、意見を述べることができるようにすべきだと主張しているのである。

イーロン・マスクがTwitterに求める機能

それから、イーロン・マスクは、Twitterには投稿した後に編集する機能がないことに関しても言及している。

現行のTwitterの仕様では、一度ツイートをしたら修正ができず、削除するしかない。

うっかりミスを修正したいケースもあるが、キャンセルカルチャー(著名人などの発言を糾弾して社会的な立場を傷つけようとする動き)の問題もある。

そんな仕様に対して、イーロン・マスクは、ツイートを修正できることも自由なコミュニケーション空間に必要な機能だと考えている。

一方で、Twitterに編集機能がないことにも、ちゃんと理由がある。

その理由の1つとして挙げられるのが、一度リツイートやリンク貼り付けで広く拡散した後で、その内容が別の言葉に置き換わることに対する混乱を防ぐというものだ。

つまり、人々が拡散したいと思った情報とは全く異なるものになってしまう可能性を危惧しているのである。

例えば、イーロン・マスクを称賛するツイートを拡散した後で、その後マスク氏を中傷する言葉に置き換えるといった悪意のあるユーザが現れるかもしれないといった場合も考えられる。

こういった問題に関して、イーロン・マスクは、編集機能はツイートから短時間しか使えないようにすればいいと語っている。

また、編集した後には、すべてのリツイートとお気に入りをゼロリセットすることも言及している。

なお、Twitter社はこの編集機能については、イーロン・マスクのアンケートに関わらず21年から取り組んでいるとしており、数ヶ月後にはβ版のリリースも示唆している。

まとめ

Twitterに関しては、私も使っているSNSのツールなので、昔から注目している。

そして、今回のイーロン・マスクが買収に乗り出したという話題についても、非常に興味のあるところだ。

冒頭にも書いたが、イーロン・マスクといえば、Teslaだけでなく、SpaceXも軌道に乗せた超優秀な人物だ。

ビジネスマンであれば、彼の名を知らない人はいないだろう。

Teslaはいまや絶賛されている企業だが、イーロン・マスクの手腕がなければ絶対に軌道に乗らなかっただろうし、EV市場がこんなにはやく盛り上がることもなかっただろう。

それだけでも偉業なのに、SpaceXという宇宙産業も軌道に乗せつつある。

それだけに留まらない彼のバイタリティは本当に敬意を表するし、なによりも格好いいと思う。

イーロン・マスクなら、不可能だと思えることも可能にしてくれるのではないかと、ワクワクさせてくれることは間違いない。

是非ともTwitterを買収して、どういったビジネスモデルに変遷するのか注目したい。

そして、Twitterをよりグロバール企業にした後、さらにイーロン・マスクがなにをしていくのかも楽しみである。

いろいろと批判もある人物ではあるが、それを差し引いても十分お釣りがくる、ここまでの本当の意味での経営者が他にいるだろうか。

 

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植田 振一郎 Twitter

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