玉昆金友(ぎょっこんきんゆう)
→ すぐれた兄弟、他人の兄弟の美称。
兄弟というワードを聞くと、先日広島で参加させてもらったとあるピッチを想い出す。
まあ、ピッチというほどのレベルの高いものではなかったが、その第一部のイベントが本当に無駄な時間だった。
あえて名前は伏せるが、某スタートアップの立場の企業が出資を受けて、どんな感じなのかを双方が語るという内容だ。
それが本当に中学生でも、もっとまともなやり取りをするのではないかというくらいレベルだった。
その会話の中にくり返し兄弟という言葉が出てきた。
某スタートアップの社長が出資先を兄貴のようだと語るのである。
なんて平和ボケしているのだろうとずっと思っていたし、実に時間の無駄だと感じた。
地方のスタートアップの現状
参加したイベントのおおよその内容は、下記のイメージだ。
- 第一部:資金調達したスタートアップと出資した企業のトークセッション
- 第二部:スタートアップ3社のプレゼン
私は第二部のトップバッターだったのだが、第一部の14時スタートに合わせて13時に来るようにいわれていた。
その時点でそんなに前に行く必要があるのか違和感はあったが、いろいろな関係もあったので行くようにした。
案の定、準備などすぐに終わり無駄な時間を持て余すのだが、第一部がとにかく酷かった。
結論からいうと、常に精神論的な会話しかしないのだ。
出資を受けたというスタートアップの社長は決して若者ではない。
いくつなのか知らないが、私よりは確実に年上のいいオジサンだ。
そんなオジサンの口からは、くり返し出資先が兄貴のような存在で仕事もプライベートも良くしてくれると語るのだ。
このオッサンはビジネスをなんだと思っているのだろうか。
出資した先の企業の重役もそれに呼応するかのように、ヘラヘラと話を合わせる感じだ。
フレンドリー感を出したいのか知らないが、そんなものは知り合いの企業しかいない懇親会の場でもやればいい。
肝心の出資額やその条件、どんなビジネスモデルに対して期待して出資が決まったのかといった会話は皆無だった。
なによりも、抑揚もない話し方、ダラダラ流れる時間が無駄の一言に集約された。
得るものはなに1つなく、ただただ苦痛の時間だった。
これがイベントの第一部なのだから、本当に主催者はなにを考えているのだろうか。
そもそも、スタートアップを経験したことのない人たちが思いつきでやっているのが本当によくわかった。
これがまだまだ地方のスタートアップの現状なのだ。
私のプレゼン時間
私はプレゼンをするときに心がけていることがある。
それは、数分間であっても人生の貴重な時間を私のために割いてくれているという意識だ。
そんな貴重な時間を割いてもらっているので、少しでも興味を持ってもらえるよう、植田 振一郎とは何者でなにをしようとしているのかを知ってもらおうと必死になる。
そのために、もちろん準備はする。
その準備もピッチによってスタンスを変えてみたり、直前であっても変更をすることはある。
なんなら、話をしている途中に内容を変えたり会場の空気や審査員の雰囲気を見てアドリブを入れることだってある。
それはなぜか。
自分はstak, Inc.のCEOだからである。
当たり前だが、会社が上手くいくかどうかはトップの手腕にかかっている。
そんなトップのプレゼンがショボかったから、誰がついていこうと思うだろうか。
少なからず、私はプレゼンには相当な力を入れるし、自分のピッチが一番だと思われなければ意味がないと思っている。
本来であれば、こんなことは書く必要もない大前提のはずなのだが、それができていない無駄なピッチが地方にはまだまだある。
そして、こういうことを書くから、私は嫌われる。
参加したピッチの審査員側にも以前に顔を合わせて私のことを良く言っていないということを人を通じて聞いた人物もいた。
私から言わせれば、ただのお飾りで全く中身のない、ただのサラリーマン社長なので、そもそも眼中にないのだが、こんな人物がまがいなりにも審査員席に座ることが絶望的だ。
それから、私のプレゼンや質疑応答に対して、司会が場が荒れていると表現する次第だ。
どれだけレベルが低いのだろうか。
ある程度は予想していたが、ここまで酷いとは思わなかった。
参加しなければ良かったじゃないかといわれるかもしれないが、もちろん理由がある。
参加したくなるピッチ
ピッチに参加した理由は2つだ。
1つは主催者側のお世話になっている企業があったことだ。
こちらは大した理由ではなく、肝心なのは2つ目の理由だ。
それは、私が広島で現時点で一番の成功者だと勝手に思っている方が審査員席にいることを知ったからである。
この人の名前を出すと、念のため伏せてきたピッチの名称がわかってしまう可能性があるので、改めて書くことにするが、こんなやり取りをしていた。
スタッフも連れて行ったのだが、今回のピッチは俺は唯一、この人に向けてプレゼンをするからと事前に会話していた。
そして、百歩譲って、もう1社の審査員席にいる人にも向けて話すと。
つまり、2人に向けてプレゼンすると宣言していた。
結果、私のプレゼン後には、その人が一番に私に質問してくれた。
まとめ
その審査員席に座っていた、私が広島で現時点で一番の成功者だという方には、後日、表敬訪問させてもらった。
このときの話は非常に内容が濃いもので、私にとってはただただ楽しい時間であるとともに、モチベーションが上がった。
また後日、このときの話は書くとして、こういう人が広島にもいるのだ。
でも、そのやってきたことのスゴさを理解している人がおらず、それに続くエコシステムができていないのが地方の現状なのである。
形だけ整えようとして、もっと初期の段階でこんなアイデアがあるんだけど、どうやって展開していけばいいのかわからないといった気軽に話せる場所もない。
頭でっかちで自分で起業したこともないような人間が誰かにいわれてつくった箱やイベントでは熱量がない。
ここまで偉そうに書けば、お前は誰だよとなるだろう。
なにも成し遂げていないヤツが吠えるなと。
くり返し読めばわかると思うが、私がピッチに参加した最たる理由は、広島で現時点で一番の成功者だと敬意を払っている方が審査員席にいたからだ。
そう、現時点でと意識的に書いているところを伝えたいのである。
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