News

お知らせ

2022年3月26日 投稿:ueda

Amazonが実店舗を一斉に閉店することを決めた理由

矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)
→ 少しばかりの欠点を直そうとして、全体を駄目にしてしまうこと。

スタート時点であまりにも小さなことを気にしすぎると全体を駄目にしてしまうことは大いにあり得る。

えいやで始めなければいけない部分も大きいということだ。

そもそも、すべてがイメージどおりにいくことなどあり得ないのだから、小さいことは気にせずにサッサと先に進めることが大切なのである。

それは、たとえ絶対王者と呼ばれるような誰もが知っている企業でも、上手くいかないことも多々あるからである。

Amazonの実店舗を一斉に閉店

Amazonといえば、もはや誰でも1回は使ったことがあるであろう、ショッピングサイトである。

GAFAMなどと呼ばれる中にも含まれており、世界でも有数の巨大企業であることもまた周知の事実だろう。

そんなAmazonに関するこちらの記事に今回は注目したい。

ベゾスも無念? アマゾン「ブックス」など実店舗を一斉に閉店へ

(出典:日経ビジネス)

記事によると、2022年3月初旬に、Amazonからの発表があったという。

その内容は、リアル店舗の全店をスクラップ(閉店する)というものだ。

対象となるブランドは、下記のとおりである。

  • Amazon Books(アマゾン・ブックス)
  • Amazon 4-star(アマゾン4スター)
  • Amazon Pop-up(アマゾン・ポップアップ)

ネット通販では間違いなく王者で、かつリアル店舗も展開するという従来方針を完全に見直しする方向に切り替えた。

ロンドンでは2021年末にオープンしたばかりの2店舗があったりする中、合計68店舗の閉店を決めたのである。

Amazon実店舗の沿革

書籍専門店である、Amazon Books(アマゾン・ブックス)は、2015年に1号店をオープンして話題となった。

その後、アメリカの12州とワシントンDCで24店舗を展開している。

また、Amazonのカスタマーレビューで評価が星4つ以上の商品を中心に品揃えするといコンセプトのAmazon 4-star(アマゾン4スター)も2018年からアメリカの17州で33店舗を展開している。

さらに、モールの通路などでアマゾン製品を展示販売するAmazon Pop-up(アマゾン・ポップアップ)も、アメリカの7州とワシントンDCの合計9ヶ所に店舗がある。

まさにこのモールの展開として、2021年10月にロンドンのショッピングモールにも出店していた矢先に閉店を発表したのである。

この方向転換は2022年3月3日時点で、ホームページには16ヶ所のAmazon 4-star(アマゾン4スター)店舗がオープン予定となっていたため、急展開だということが見てとれる。

一方で、レジなし決済システムである、Just Walk Out(JWO:ジャスト・ウォーク・アウト)を導入したコンビニエンスストアである、Amazon Go(アマゾン・ゴー)の展開に変更はない。

また、アマゾンが自社開発したスーパーマーケット、Amazon Fresh(アマゾン・フレッシュ)や買収した食品スーパー、Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)も同様に変更はない。

実際に2021年11月、スターバックスと提携した、Starbucks Pickup with Amazon Go(スターバックス・ピックアップ・ウィズ・アマゾン・ゴー)をオープンしている。

他にも、Amazon Fresh(アマゾン・フレッシュ)の26店舗目が、2022年3月17日にシアトル市内にオープンしてる。

これでJWOを導入したAmazon Freshは10店になっていて、Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)も2店舗目がオープンしている。

Amazon Books(アマゾン・ブックス)の革新性

Amazonのリアル店舗では、導入しているITに目が奪われがちだが、実は書店として多くの革新性を備えていたことはあまり知られていない。

まず、店舗面積が100~200坪と小さかったこと。

それから、オープン当初は全ての書籍が客から表紙が見えるよう、面陳列および面展示されていたのである。

並んでいる本にはカスタマーレビューを記載したカードが添えられており、価格表示はなかった。

これは、ダイナミックプライシングであるネット通販と店舗での価格とを、同一にしていたからである。

価格を知るには、店内のスキャナーかアマゾンアプリのカメラ機能で、本の裏表紙にあるバーコードをスキャンするという流れだ。

また、決済がクレジットカードかデビットカードによるキャッシュレス決済のみで、現金決済ができないことも特徴的だった。

ここに最近はアプリから支払える決済機能が追加されている。

他にも、日本の書店の概念とは大きく異なった運用をしていた。

日本の書店では、著者やカテゴリ別に本を並べるのが一般的だ。

ところが、Amazon Books(アマゾン・ブックス)では、ベストセラー作品や星数4.5以上の高評価デビュー小説いった形でキュレーションされた本が並んでいる。

その中には、Amazon側がイチオシしているというようなキュレーションもあるし、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾスの書籍もある。

そのキュレーションの方法も実にユニークなのである。

まとめ

Amazon Books(アマゾン・ブックス)のキュレーションには、テーブルに置くと映える本とか、読みだしたら止まらない、面白すぎて本を置けない(ずっと読んでいる)といったものもある。

そして、2020年にアメリカで売れた本は7億5,790万冊、前年比8.2%増で、2021年は8億2,570万冊で8.9%増となっている。

ということは、おそらくAmazon Books(アマゾン・ブックス)での売上も上がっていたと思われる中での閉店の発表ということになる。

Amazon側から詳しい発表がないので、真意については不明だが、Amazonがするほどの急な方向転換ということなのでなにか大きな理由があるのは間違いないだろう。

いずれにせよ、大手企業であっても少しばかりの欠点を直そうとするのではなく、一気に大胆に改革をすることもあり、そういうことができる企業はグローバル企業として君臨している。

 

【Twitterのフォローをお願いします】

植田 振一郎 Twitter

stakの最新情報を受け取ろう

stakはブログやSNSを通じて、製品やイベント情報など随時配信しています。
メールアドレスだけで簡単に登録できます。