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2022年2月23日 投稿:ueda

Retro Market(レトロマーケット)の起業秘話

奇貨可居(きかかきょ・きかおくべし)
→ 好機を上手く捉えることのたとえで、奇貨とは掘り出し物のこと。

好機を上手く捉えるために起業した。

私が起業したのは、2014年2月3日だ。

その日に起業しようと考えて起業したわけではない。

会社の設立には申請が必要で、申請後に処理されるまで多少の時間がかかり、登記されたのが2014年2月3日の節分だったという経緯だ。

それから8年という月日が流れ、社名もstak, Incに変わり9年目を迎えたというわけだ。

そして、起業当初に考えていたビジネスは、掘り出し物を宝に変えるというものだった。

私の起業について

私が起業したきっかけは過去にも少しだけ書いたことがある。

一日千秋(いちじつせんしゅう)

一触即発(いっしょくそくはつ)

2014年2月3日に起業するのだが、その前からいろいろと仕込みは始まっていた。

高校まで広島で育った私は広島の狭さに嫌気が差していて、東京に憧れた。

そのまま東京に行くことになるのだが、約10年間の学生時代と社会人生活を東京で過ごし、2011年からは上海での生活が始まった。

そこから約2年と少しの間、海外での生活を経て日本に戻ってきて独立を試みるのである。

そもそもは前職で貸会議室事業の最大手のティーケーピーにいたこともあり、東京で遊休不動産の有効活用に近い事業をする予定でいた。

けれども、一緒に起業しようと思っていた人たちとの創業に違和感を覚え、ストップすることにした。

その後、なにをしようかと考えていたのだが、すぐに思いつくこともなく、一旦広島に戻るという選択をした。

東京に出てから十数年経ていた間にも少なからず広島に戻ったりしていたが、ガッツリ戻っていたことはないので、しばらく故郷に戻るというのもいいだろうという軽い気持ちだった。

起業のきっかけはレトログッズ

広島に十数年振りに戻ってきたときに特にやることがない私は、当時はまだ健在だった母方の祖父、祖母によく会いに行っていた。

というのも、祖母はずっと寝たきりの植物状態で母が週2回は介護というかサポートしに介護施設に通っていたからだ。

広島市内から約100km離れている田舎まで週2回車で運転するのも大変だろうと思い、運転手を買って出たといったところだ。

祖母はもはやコミュニケーションが取れる状態ではなかったのだが、祖父は元気だった。

数年前に他界したが、そこまで大きな病気になることもなく、100歳を超える大往生だった。

晩年は介護施設に入っていたが、人生のほとんどを家で過ごしていた祖父にしばしば頼まれていたことがある。

それが、田舎の家あるあるなのだが、蔵や納屋があり、その中を掃除して欲しいといったものだ。

そこには、扇風機やラジオといったオーディオ機器、年季の入った雑貨や小物もたくさんあった。

高齢になると、そのあたりの片付けというか捨てることもできないので、私に頼んできたという流れだ。

そんな昔のグッズを見ていると、ふと思ったことがある。

思い入れが大してあるグッズではないのだが、どこか哀愁を感じてしまうモノが多い。

当時はレトロなカフェを開いたり、古民家を改装するみたいなブームの始まりのようなタイミングだった。

特に田舎というか地方にUターンやIターンといった形で、地元に戻ってきたり心機一転ということで田舎暮らしを始めるみたいな流れが来ていた。

今でもなお、その流れは多少あるが、こういった人たちにとっては宝物なのではないだろうかと考えたわけだ。

そして、試しにヤフオクなどのオークションに出してみると、結構な勢いで売れていくのだ。

それも、思っていたよりも強気な値段設定であってもいけることに気づいた。

Retro Market(レトロマーケット)に込めた想い

これはビジネスになると思った私は、Retro Market(レトロマーケット)というアプリを作ることにした。

その頃は、今ではすっかり市民権を得ることに成功したメルカリが少しずつ浸透し始めていた。

構想はメルカリと全く一緒だが、レトログッズに特化したというのが最大の違いだ。

レトロなモノに対しては、いつの時代も一定層のファンがいる。

ニッチではあるが、ビジネスとして十分に成り立つと考えた私は起業することを決めた。

先述したブログの1つに同じ画像があるが、再掲しておこう。

Retro Market

 

こんな感じで、いろいろと準備を始めたことは、しっかり記憶している。

TwitterやFacebookページを作ったり、Retroism(レトロイズム)というキュレーションメディアを作って情報発信を心がけた。

行ってみたいレトロな場所を見つけては実際に行ったりして情報発信をする一方で、アプリ開発を外注してできるまでの間、とにかく情報発信することを心がけた。

当時のキャッチコピーも見つけたので、せっかくなので書いておこう。

大切な「もの」には、必ず「ストーリー」がある。

そのストーリーが新しい価値を生む。

古いものが新しい価値を生むということが伝えたかったのだと思うが、我ながら当時からストーリーというものを大切にしていたことがわかる。

レトログッズを出品してくれそうな人たちにもたくさん声をかけて、少しずつ増えていった。

Retro Market(レトロマーケット)から学んだ苦い過去

順調に進んでいたというか、充実していた起業当初だが、結論からいうとアプリは完成することなくサービスもリリースできなかった。

どうやって繋がったか覚えていないが、高松にある受託会社に散々なゴミアプリを作られたあげく、こちらが悪いという内容証明が送られてくるという始末だ。

社名も思い出せなかったが、ググってみるとその会社が出てきていた。

口コミには私と同様の経験をした人がコメントをしており、ドローン空撮事業を始めたといった時代遅れなプレスリリースをしていた。

被害者を増やさないように社名を書いてもいいのだが、まあ不毛なのでやめておこう。

いずれにせよ、Retro Market(レトロマーケット)はリリースされることなく、約500万円のお金がなくなったというのが私の起業1つ目の経験だ。

まとめ

とまあ、苦々しい過去なのだが、実はこのRetro Market(レトロマーケット)の構想は未だに悪くないビジネスモデルだと思っている。

メルカリが市民権を得たこと、世界中にレトロファンはいることなどを考えてもスモールビジネスにはなる。

諸々準備していた当時の資料を見てみると2013年12月あたりからになっているので、9年近く前のプランなのだが使えそうなものもあった。

誰かやりたいという人がいたら、当時の構想と使えそうな素材を提供するので、是非お声がけいただきたい。

 

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植田 振一郎 Twitter

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