頑固一徹(がんこいってつ)
→ 一度決めたら考え方を変えず、最後まで押し通すこと。
最期までやり抜くことに異論はない。
全力でやり切ることはとにかく重要である。
その最期が撤退という選択であったとしても、一度決めたら最期までやり切ることはとにかくやって欲しい。
そのくり返しが成長に繋がるということを信じているし、間違いないと思う。
ただ、考え方を変えずというところには、少々疑問が残る。
考え方ややり方は時代に合わせて変えていくべきだと思うのだ。
時代の流れにしっかりアジャストして、注目されて大きくなっている企業が増えている。
IPOが期待されているユニコーン
ユニコーンという言葉は何度も紹介しているが、今一度学習しておこう。
- 評価額が10億ドル(約1,100億円)以上
- 会社設立10年以内
- 非上場企業
- テクノロジー系の企業であること(必須ではない)
この条件に当てはまる、イケイケのスタートアップをユニコーン企業という。
詳しくは過去に書いたこちらの記事を参考にして欲しい。
そんな世界で急増していて、2022年に大型IPOが期待されている注目のユニコーンを紹介していこう。
Chime(チャイム)
最新の評価額:250億ドル(2021年9月の資金調達後)
サンフランシスコ発のデジタル銀行、Chime(チャイム)は、はやければ2022年3月にも最大450億ドル(約5.2兆円)の評価額で上場する方向で交渉を進めている。
CEOのクリス・ブリットは2020年9月に、Chimeが1年以内にIPOの準備を整えると述べていた。
また、私は週あたり2本の電話をSPACから受けており、我々が素早く市場に参入することに興味があるかどうか尋ねられているとも語っている。
Instacart(インスタカート)
最新の評価額:390億ドル(2021年3月の資金調達後)
食料品宅配サービスのInstacart(インスタカート)は、当初500億ドルと噂される評価額で2021年の上場を望んでいた。
2021年7月に新CEOに就任したフィジー・シモは、食料品宅配以外のサービスを広げるために、その計画を2022年まで延期した。
競合他社のドアダッシュの株価は2020年12月の上場以来、約15%下落しているが、eMarketerはインスタカートには成長のための秘策があると述べている。
それは現在急成長中の、小売業者が自社の商品を宣伝するための広告プラットフォームで、そこにも期待が集まっている。
Stripe(ストライプ)
最新の評価額:950億ドル(2021年4月の資金調達後)
パトリック・コリソンとジョン・コリソンの兄弟が設立した決済企業のStripe(ストライプ)は、1年以上前からIPOを予告している。
2021年8月にジョンはCNBCに対し、彼らの会社が非公開企業であることに満足していると話した。
けれども、ペイパルの競合企業であるストライプは、20219月に投資銀行と2022年の上場に向けた話し合いを行い、1,000億ドル以上の評価額を視野に入れていると報じられている。
TPG
直近の運用資産総額:1,090億ドル(2021年12月時点)
プライベートエクイティ大手のTPGは12月末にナスダック市場への上場計画を発表した。
TPGは、タレントエージェンシーのCAAやVice Media、スポティファイなどの株式を保有しており、上場時の評価額は100億ドルを目指すと報じられていた。
ロイターは2022年1月4日にTPGが間もなく上場し、最大で9億ドル弱を調達すると報じている。
Impossible(インポッシブル)
最新の評価額:40億ドル(2020年8月の資金調達後)
Impossible(インポッシブル・フーズ)の創業者でCEOのパット・ブラウンは、2021年11月に同社のIPOが避けられないと述べた。
とはいえ、明確な時期については言及しなかった。
報道によると、2011年の創業以来、累計15億ドルを調達してきたインポッシブルは、100億ドルの評価額を視野に入れているという。
2019年にナスダックに上場した時価総額50億ドルの同業のビヨンドを本格的に追撃する構えだ。
Discord(ディスコード)
最新の評価額:150億ドル(2021年9月の資金調達後)
Discord(ディスコード)は、オンラインチャットサービスを展開している企業だ。
まだ正式な発表を行っていないが、投資家たちは同社が2021年4月に少なくとも100億ドルとされたマイクロソフトとの買収交渉から撤退して以来、IPOを期待している。
私たちは大量のオファーを受けていると、ディスコードの共同創業者でCEOのジェイソン・シトロンが述べている。
シトロンは、同社と約1億5,000万人のアクティブユーザーに、とてつもないチャンスが広がっていると述べたが、具体的な計画は明らかにしていない。
番外編
インドの美容ブランドのスタートアップである、Honasaがユニコーンになった。
デリーに拠点を置く消費財メーカーのHonasa Consumerは、セコイア・キャピタルが主導したシリーズFラウンドで3,700万ドル(約43億円)を調達した。
インドのVC業界のニュースサイトVCCircleの試算によると、今回の調達でHonasaの企業価値は10億7,000万ドルに達したという。
インドのニュースサイトMintは2021年12月29日の記事で、Honasaが2021年にインドでユニコーンの地位を獲得した45番目のスタートアップ企業になったと述べていた。
Honasaは、ベビー用品と美容ブランドのMamaearthの運営で知られている。
Mamaearthの人気の製品は、ビタミンCとターメリックの洗顔料や、タマネギのヘアオイル、ティーツリーのシャンプーなどだ。
まとめ
2022年が始まって、はや1ヶ月が過ぎようとしている。
そんな中、多くのスタートアップが資金調達を行ったというニュースが飛び交っている。
2021年に引き続き、2022年もスタートアップにお金が集まってきているようだ。
そんな中から、一気にIPOやM&Aでさらに大きくなる企業も出てくるだろう。
あるいは、ずっと非上場で動いていくという選択をする企業にも注目である。
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