stakのあゆみです。
私は普段、企業様のSNS運用サポートの仕事をさせていただいており、
キャンペーン内容の案出しやSNS投稿、ハッシュタグの選定などを行っています。
これらの発信がネット上でどのように拡散されるか予測ができないため、ネットリテラシーの適切な理解は非常に重要です。
今回は、SNSが当たり前になっている現代において意識すべき『ネットリテラシー』についてお伝えします。
そもそもネットリテラシーとは?
ネットリテラシーとは、インターネットを安全かつ効果的に利用するために必要な知識とスキルを指します。
この概念は、単に技術的な使用方法を学ぶだけでなく、
情報の評価能力やプライバシー保護、ネット上でのエチケット(ネチケット)などを含みます。
ネットリテラシーの重要性は、インターネットが日常生活や仕事の一部として欠かせない存在となった現代社会において、ますます高まっています。
具体的には、以下のような要素があります。
・情報の評価
インターネット上には膨大な情報が存在しますが、その中には誤情報や偏った情報も含まれています。
そのため、信頼性のある情報源を見極める能力を身に付け、SNS運用者として正確で信頼性の高い情報を提供することが求められます。
・プライバシーの保護
個人情報の取り扱いに注意し、プライバシーを守るためのスキルが必要です。SNSキャンペーンや投稿では、ユーザーの個人情報を適切に管理することが求められます。
・ネット上でのマナー
ネチケットとも呼ばれ、インターネット上で他者と交流する際の礼儀やルールを守ることが重要です。これは、SNS運用においても同様で、フォロワーや顧客との適切なコミュニケーションが求められます。
・サイバーセキュリティ
ウイルスやマルウェアから自分のデバイスを守るための知識もネットリテラシーの一部です。特にSNS運用では、アカウントの乗っ取りを防ぐための対策が重要です。
ではここで、事例をいくつか出しますので、
ネットリテラシーの観点から見て、セーフかアウトか一緒に考えてみましょう。
ネットリテラシーを考える:この投稿セーフ?それともアウト?
- 職場の内部写真の投稿
ある社員が、自分の職場での楽しいランチタイムの写真をSNSに投稿しました。
しかし、その写真には職場のマニュアル冊子が写り込んでいました。
この行為はネットリテラシー的に見るとセーフでしょうか?アウトでしょうか?
答えは、アウトです。
マニュアルは、職場の機密情報を含むものなので、たとえ表紙が写っていただけでも、会社に無許可で公開することは、プライバシーとセキュリティの侵害になります。 - 会話をSNSにシェア
インフルエンサーが、友人との楽しい会話の内容をSNSに投稿しました。
しかし、その会話には友人の職場の名前が含まれており、本人の許可を得ていませんでした。
この行為はネットリテラシー的に見るとセーフでしょうか?アウトでしょうか?
答えはアウトです。
こちらも他人の個人的な情報を許可なく公開しているので、プライバシーの侵害に当たります。 - ユーザーの投稿を企業アカウントでリシェア
企業が顧客のポジティブな投稿をリシェアすることで感謝の意を表そうとしましたが、リシェアした投稿には顧客のフルネームが含まれていました。
この行為はネットリテラシー的に見るとセーフでしょうか?アウトでしょうか?
答えはもちろんアウトです。
顧客の許可を得ずに個人情報であるフルネームを含めてリシェアすることは、プライバシーの侵害になります。
少し簡単すぎましたか?
しかし、普段からSNSを何気なく投稿している方の中には、つい忘れがちな要素もあったかと思います。
次は、実際の過去の炎上事例をいくつか見ていきましょう。
具体的な事例を知っておくことで、ネットリテラシーを高めることができます。
過去のSNS炎上事例
過去には多くの炎上事例があります。以下はその中でも特に注目された事例です。
事例① 某企業の不適切なハッシュタグキャンペーン
ある企業がSNSで特定のハッシュタグを使用したキャンペーンを展開しましたが、そのハッシュタグが別の不快な意味を持つことが判明し、炎上しました。
企業はすぐにキャンペーンを中止し、謝罪しましたが、ブランドイメージに大きなダメージを受けました。
事例② 有名人の過去のツイート問題
有名人が過去に投稿した不適切なツイートが再発掘され、大きな批判を浴びました。
この有名人は謝罪しましたが、キャリアに大きな影響を与える結果となりました。
さらに、すでに削除された投稿が不適切に拡散され、その結果、投稿したユーザー含め大きな炎上が発生しました。
事例③ Googleマップの口コミでの炎上
ある店舗が、自店のGoogleマップの口コミに対して、感謝の気持ちを込めて顧客のフルネームを含む返信を投稿しました。
これにより、顧客の個人情報が公開されてしまい、プライバシーの侵害として批判されました。
事例④ ボディウォッシュ広告
某企業が肌の色に関するステレオタイプを助長するような広告を公開し、大きな批判を浴びました。
企業は広告を撤回し、謝罪しましたが、多くの消費者からの信頼を失う結果となりました。
意識したいこと
ネットリテラシーを高めるためには、以下のポイントを意識することが重要です。
-
情報の真偽を確認する
インターネット上の情報は必ずしも正確ではないため、複数の信頼できるソースを確認する習慣を身につける -
プライバシーを守る
SNSで共有する情報には十分注意し、個人情報やプライベートな内容は公開しないようにする。また、強力なパスワードを使用し、二段階認証を設定することも重要。 -
ネチケットを守る
ネット上でもリアルな社会と同様に礼儀を守る。他人を尊重し、誹謗中傷や差別的な発言は避ける。 -
サイバーセキュリティに注意する
不明なリンクや添付ファイルは開かないようにし、定期的にウイルス対策ソフトを更新することが重要。
まとめ
ネットリテラシーは、現代の情報社会において欠かせないスキルです。
情報の評価能力、プライバシーの保護、ネット上でのエチケット、サイバーセキュリティなど、多岐にわたる知識とスキルが求められます。
過去の炎上事例から学び、意識を高めることで、インターネットを安全かつ効果的に利用することができます。
これから先、今よりさらにネット中心に情報が回って拡散されていくことでしょう。
私も職業上、ネットリテラシーへの意識は徹底していきたいですし、
一人ひとりが、適切な行動をとることで、より健全なオンライン環境を築いていけると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。