Tesla(テスラ)の創業秘話から学ぶスタートアップの姿

2021-11-25 投稿: 植田 振一郎

快刀乱麻(かいとうらんま)
→ 物事を明快に処理すること。

経営者として必要なのは迅速な判断と実行力だろう。

そんな経営者の中でイケイケな人といえば、必ず名前が挙がってくると思われる人物がいる。

イーロン・マスクだ。

様々な顔を持つイーロン・マスクは常にメディアを賑わせることでも有名だ。

宇宙開発企業のスペースX(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ)の創設者およびCEOで、Tesla(テスラ)の共同創設者でCEOでもある。

スペースXは非上場とはいえ、2021年10月には評価額が1,000億ドル(約11.2兆円)を超え、ヘクトコーン企業となった。

また、Teslaの勢いも衰えず、2021年11月には、時価総額が1兆ドル(約114兆円)を超えた。

そんなモンスター企業のトップを1社やるだけでも、想像がつかないくらいスゴいことなのに2社のCEOをやっている事実に頭が下がるばかりだ。

そんな中、興味のある記事を見つけたので、今回はこの記事について書いていこう。

テスラの創業秘話

テスラ創業秘話、イーロン・マスクに追放された初代CEOの現在

(出典:Forbes)

まだ無名だったTesla(テスラ)が、サンタモニカ空港の格納庫に記者たちを招き、10万ドルの2人乗りのロードスターをお披露目したのが、2006年7月の午後。

当時のCEOはイーロン・マスクではなく、マーティン・エバーハード。

彼は、シリコンバレーの独創性が、デトロイトの大手自動車メーカーに魅力的なゼロエミッション車の作り方を教えることになると宣言した。

それから15年という年月が流れて、Teslaは自動車メーカーとしては初めて1兆ドル(約114兆円)という驚異的な時価総額を達成した。

ただ、そこにマーティン・エバーハードの姿はなかった。

 

初代CEOのマーティン・エバーハードと初期の取締役のマーク・ターペニングは、2003年にTeslaを設立した。

そして、シード資金の大半を、決済企業のPayPal(ペイパル)の成功で財を成したイーロン・マスクから調達した。

その後、Teslaは2010年の株式公開までに9回の資金調達を実施したが、その課程でイーロン・マスクは自身の持ち株比率を引き上げると同時に、2人の共同創業者たちの持ち分を希薄化していく。

現在61歳のマーティン・エバーハードは、ワシントン州のサンファン諸島の自宅に住んでいて、ずいぶん昔に大部分の株を売却したと語ったそうだ。

2007年にTeslaで起きたこと

一体、マーティン・エバーハードの身になにが起きたのだろうか。

マーティン・エバーハードは、2007年のロードスターの発売前にテスラから追い出されており、そのときに株式の大半を売却した。

そのとき、イーロン・マスクを名誉毀損で訴えている。

マーティン・エバーハードは、自分自身とマーク・ターペニングだけでなく、イーロン・マスクや元CTOのJB・ストラウベル、初期のエンジニアのイアン・ライトらが、テスラの共同創業者と呼ばれることに反対していた。

その後、2009年にイーロン・マスクとは非公開の条件で和解している。

そもそも、2007年にTeslaを追い出された後にTesla株の大半を売却しており、マーティン・エバーハードは当時全くお金がなかったことも明かしている。

また、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタルのパートナーである初期の取締役だったマーク・ターペニングはテスラ株を保有しているが、上位株主には含まれていない。

テスラの設立から数ヶ月後に入社したエンジニアのイアン・ライトは、2004年に別の電気自動車会社を設立するために退社したが、今から数年前に株式を売却している。

Teslaの5人の共同創業者のうち、唯一ビリオネアの地位を獲得している可能性が高いのは、2019年にテスラを去った元CTOのJB・ストラウベルのみとされている。

彼は推定約13億ドル相当のテスラの株を保有しているが、名言は避けている。

Teslaの創業当初から現在に至るまで

こうして振り返ると、Teslaの創業当初にいた5人のうち、残っているのはイーロン・マスクだけだ。

彼は創業当初のマネジメントの混乱を経て、Teslaの主導権を握ったといえるだろう。

Teslaの今の成功があるのは、イーロン・マスクが全財産をTeslaとスペースXに注ぎ込んだギャンブルに近いところがあった。

Teslaの設立から数ヶ月後に入社して去っていったエンジニアのイアン・ライトは、あの会社が1兆ドル企業になるとは、想像もつかなかったと語っている。

それほどまでに、イーロン・マスクの手腕は誰もがついてこれなかったのだろう。

というのも、Teslaの初代CEOのマーティン・エバーハードと初期の取締役のマーク・ターペニングは、1997年にNuvoMedia という会社を設立している。

電子書籍リーダーのRocket eBookを開発し、2000年に同社を1億8,700万ドルで売却しているという経歴を持つ。

つまり、シリアルアントレプレナーなのである。

そんな新しい事業を何度も立ち上げる起業家たちであっても、イーロン・マスクにはついていけなかった事実がある気がする。

2009年の和解案に含まれていた誹謗中傷禁止の条項を理由に、マーティン・エバーハードは最近のイーロン・マスクについての見解を詳しく述べようとしない。

それとは対照的にイーロン・マスクは、エバーハードについて、これまでに一緒に仕事をした中で、文字通り最悪の人間だと、2020年1月のポッドキャストで語っている。

このあたりも実にイーロン・マスクらしい立ち振る舞いだ。

まとめ

まさに無双状態のTeslaだが、創業当初から絶好調だったわけではないことが明らかになった。

スタートアップにとっては当たり前のことなのだが、なかなかこのデスバレーを超えることができないのも事実だ。

一方で無謀だと思える賭けに勝ってきているイーロン・マスクの姿を見ていると、賭けではなく計算どおりという見方ができなくもないと感じた。

stakという会社がどういう風になるのか、それはCEO次第だということだ。

 

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