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2021年11月7日 投稿:swing16o

0歳〜22歳まで子ども1人を育てる場合にかかる費用

乳母日傘(おんばひがさ)
→ 大切に恵まれた環境で子供が育てられること。

嬉しいことに私の周りで2021年に子宝に恵まれた人たちがいる。

当たり前のことなのだが、親になった人たちは皆、子どもに愛情を注ぐようになる。

父親や母親になった当初は、初めてのことばかりで本当に大変だと同じように語ってくれた。

特に生まれてから1〜2ヶ月は寝る間もなく、これがずっと続くと思うと嫌になるほどだという。

それが少しずつなぜ泣いているのかがわかるようになり、落ち着いていくとのことだ。

親も子どもに育てられるとはよくいうけれども、まさにそうなんだというのを実感する2021年となった。

そして、子に過ぎたる宝なしとはいうけれども、恵まれた環境で育つ子どもが1人でも多くいて欲しいと心から願っている。

とはいえ、経済的な側面から、結婚や子どもを産むことを諦めるという人がいるという声も聞く。

今回はそんな子育てについて、考えてみようと思う。

子ども1人を育てるのにかかる費用

恵まれた環境で子育てをするとなると、やはりそこにはお金が必要になる。

お金がなくても愛情は注げるという意見もあるだろうが、教養を身につけるにはある程度の高い教育レベルが求められる。

また、貧しいところから成功するという物語は美談で、世間には受け入れられやすいかもしれない。

けれども、私は苦労しなくてもいいところはショートカットすべきだと考えている。

人生は短い。

であれば、できるだけショートカットして質の高い人生を送った方がいい。

ということで、子育てにかかる費用というと、教育費を思い浮かべる人が多いと思うが、教育費以外にも様々な出費があることを知っておく必要がある。

  • 食費
  • 生活用品費
  • 医療費
  • 保育費
  • 学校教育費
  • 学校外教育費
  • 学校外活動費
  • 衣類および服飾雑貨費
  • 携帯電話料金などの通信費
  • おこづかい
  • お祝い行事関係費
  • 子どものための預貯金および保険
  • レジャーなどの旅費交通費
  • ザッと書き出してみても、これだけあることを覚えておいて欲しい。

一般的に教育費といわれるのは、上記のうち、学校教育費、学校外教育費、学校外活動費の3つを指す。

そして、それ以外の費用は養育費となる。

0歳〜中学生までにかかる費用

内閣府の平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査によると、子どもの年齢別で必要となるお金は下記のとおりだ。

  • 0歳: 93万1,246円
  • 1歳: 87万8,040円
  • 2歳: 94万2,715円
  • 3歳: 104万577円
  • 4歳: 119万7,116円
  • 5歳: 115万9,523円
  • 6歳: 121万5,243円
  • 7歳: 111万2,082円
  • 8歳: 105万9,791円
  • 9歳: 113万1,097円
  • 10歳: 115万2,088円
  • 11歳: 123万5,483円
  • 12歳: 126万9,053円
  • 13歳: 152万7,873円
  • 14歳: 153万1,521円
  • 15歳: 161万1,802円

当然といえば当然だが、年齢とともに子育てに必要なお金も増えていく。

0歳~15歳(中学3年生)までの年間に必要となる子育て費用を合計すると総額1,899万5,250円となる。

義務教育である中学卒業までに、約1,900万円が必要になるのは、少々意外かもしれない。

ちなみに、この調査結果は、回答者の多くが公立の学校に通わせている。

つまり、小学校や中学校から私立に通う場合は、上記の目安金額よりさらに教育費が高くなることには留意したい。

高校3年間にかかる費用

次に、高校3年間で必要となるお金を見ていこう。

文部科学省の平成30年度子供の学習費調査を参考に、高校生の子育て費用を下記の数式で算出している。

中学3年生の養育費(※学校教育費・学校外活動費以外)+ 高校生の教育費(※学校教育費・学校外活動費)。

すると、下記が高校生の1年間の子育て費用の目安となる。

  • 131万6,050円+(公立)45万7,380円=(公立)177万3,430円/年
  • 131万6,050円+(私立)96万9,911円=(私立)228万5,961円/年

これを単純に3年間にすると下記のとおりだ。

  • (公立)177万3,430円×3年=(公立)532万290円
  • (私立)228万5,961円×3年=(私立)685万7,883円

ただ、公立高校だと中学生の頃から微増程度だが、私立高校に進むと差が出てくる。

私立高校になると、年間約50万円、3年間では約150万円追加で必要となるイメージだ。

大学にかかる費用

教育費の負担がもっとも大きくなるのが、大学に進学させたときだ。

ただ、大学生になると子ども自身がアルバイトで収入を得たり、一人暮らしをするかしないかによっても、養育費が大きく異なってくる。

ということで、大学でかかる費用を書き出してみた。

  • 食費
  • 生活用品費
  • 医療費
  • 衣類および服飾雑貨費
  • 携帯電話料金などの通信費
  • 子どものための預貯金および保険
  • レジャーなどの旅費交通費

これらを総計して、約88万円(年間)を養育費とし、ここに教育費を足し大学生の子育て費用とする。

  • 国公立:文系/自宅通学の場合(88万円×4年)+教育費総額 約477万円=約829万円
  • 私立:文系/自宅通学の場合(88万円×4年)+教育費総額 約643万円=約995万円

養育費は減るが、大学4年間で必要となる教育費が高額なため、この費用になるという見解だ。

注意したいのは、いずれも文系で自宅通学と仮定しているので、私立医歯系などへ進学する場合には、全く別の高額費用になる。

0歳〜22歳までにかかる費用

上記を公立と私立にわけると、下記のとおりになる。

  • 【中学まで】約1,900万円+【高校:公立】530万円+【大学:国公立 文系・自宅通学】829万円=約3,259万円
  • 【中学まで】約1,900万円+【高校:私立】690万円+【大学:私立 文系・自宅通学】995万円=約3,585万円

もちろん、全ての人が同一というわけにはいかないが、子どもが0歳~大学を卒業する22歳までの子育てにかかる総額は3,200~3,600万円が目安となるという結論だ。

まとめ

こうやって考えると、1人でこれだけのお金がかかるということは、複数の子どもを大学まで行かせるというのは結構な負担になることがわかる。

もっというと、ただ単にお金の話だけで、人生は思ったとおりにいかないものだ。

ここに様々なドラマが加わるとなると、お金では測ることのできないことも多々出てくる。

ということは、少なからず経済的な部分だけでも負担が減れば、結婚や子どもを産むという選択肢をする人は増えるかもしれない。

こういった部分への積極的は投資は是非して欲しいし、私自身も携わっていこうと思っている。

 

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植田 振一郎 Twitter

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