メキシコの釣り好きの漁師とMBAを持ったビジネスマンの話

2021-08-31 投稿: 植田 振一郎

曳尾塗中(えいびとちゅう)
→ 高い地位で束縛されるよりも、貧乏でも自由な方が良いという例え。

自由という言葉を聞くと、思い出す話がある。

メキシコの漁師とMBA(経営学修士)を持った男の話だ。

MBAとはMaster of BusinessAdministrationの略称で、日本語では経営学修士、または経営管理修士と呼ばれる学位のことを指す。

いろいろと賛否両論はあれど、ビジネスの現場で活用できる学びを提供することに重きが置かれている。

いわゆるビジネスエリートが持つ学位として今もなお一定の人気がある。

くり返しになるが、自由という言葉を聞くと、そんなMBAを持った男と釣り好きのメキシコの漁師が出会ったときの話を思い出すのである。

原文(英文)

そもそも、英語で書かれたものなので、まずはそのまま引用させてもらうことにしよう。

An American businessman was standing at the pier of a small coastal Mexican village when a small boat with just one fisherman docked.

Inside the small boat were several large yellowfin tuna. The American complimented the Mexican on the quality of his fish.

“How long did it take you to catch them?” The American asked.

“Only a little while.” The Mexican replied.

“Why don’t you stay out longer and catch more fish?” The American then asked.

“I have enough to support my family’s immediate needs.” The Mexican said.

“But,” The American then asked, “What do you do with the rest of your time?”

The Mexican fisherman said, “I sleep late, fish a little, play with my children, take a siesta with my wife, Maria, stroll into the village each evening where I sip wine and play guitar with my amigos. I have a full and busy life, senor.”

The American scoffed, “I am a Harvard MBA and could help you. You should spend more time fishing and with the proceeds you could buy a bigger boat, and with the proceeds from the bigger boat you could buy several boats, and eventually you would have a fleet of fishing boats.”

“Instead of selling your catch to a middleman you would sell directly to the consumers, eventually opening your own can factory. You would control the product, processing and distribution. You would need to leave this small coastal fishing village and move to Mexico City, then LA and eventually NYC where you will run your expanding enterprise.”

The Mexican fisherman asked, “But senor, how long will this all take?”

To which the American replied, “15-20 years.”

“But what then, senor?”

The American laughed and said, “That’s the best part. When the time is right you would announce an IPO and sell your company stock to the public and become very rich, you would make millions.”

“Millions, senor? Then what?”

The American said slowly, “Then you would retire. Move to a small coastal fishing village where you would sleep late, fish a little, play with your kids, take a siesta with your wife, stroll to the village in the evenings where you could sip wine and play your guitar with your amigos…”

とあるアメリカ人のビジネスマンが、メキシコ沿岸の小さな村を訪れたとき、小さなボートが停泊していた。

その小さなボートの中には、数匹の大きなキハダマグロがいた。

アメリカ人のビジネスマンは、立派なキハダマグロを釣り上げているメキシコ人の漁師を褒め称えた。

ビジネスマン:やあ、すばらしいマグロだね。このマグロを釣り上げるまでどれくらいの時間、漁をしていたの?」

漁師:「そんなに長い時間じゃないよ」

ビジネスマン:「へぇ、君は魚釣りが得意なようだね。せっかくならもっと働いてみたらどうだい?」

漁師:「自分の家族が食べていくには、これで十分だよ」

ビジネスマン:「それじゃあ、釣りをする以外の余った時間はなにをして過ごすんだい?」

漁師:「ゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタ(長い昼休憩)して。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌を唄って・・・あぁ、これでもう一日終わりだね」

ビジネスマン:「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、君にアドバイスしよう。いいかい、君は毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。部下を雇ってもっと売り上げが大きくなったらもっといい船も買おう。」

ビジネスマン:「そして、仲介人に魚を売るのはやめて自前の水産品加工工場を建てて、ビジネスを大きくする。その頃には、この村を出てロサンゼルス、ニューヨークへと次々に進出することができる。君はマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ。そうすれば老後もお金ができるよ」

漁師:「実現するまでには、どれくらいの時間がかかるんだい?」

ビジネスマン:「そうだな、おそらく15〜20年といったところかな」

漁師:「なるほど、その後はどうなるんだい?」

ビジネスマン:「そしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌を唄って過ごすんだ。 どうだい?すばらしいだろう?」

まとめ

社会人になって、この話は何度か聞く場面があったので、今でも頭の片隅に残っている。

メキシコの釣り好きの漁師が、最後にアメリカ人のビジネスマンにこう言ったそうだ。

「そんな生活なら、すでに手に入れているじゃないか」

自由とはなんなのか、あなたも今一度、自分に問いかけてみてはどうだろうか。

 

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