拡大するHealthcareTech(ヘルスケアテック)市場について

2021-08-29 投稿: 植田 振一郎

郢書燕説(えいしょえんせつ)
→ こじつけて最もらしく説明すること。

stak社は機能拡張モジュール型IoTデバイスということで、stak(スタック)という商品の企画、開発、運営を行っている。

その関係もあって、やはりIoTやAIという言葉に敏感になるし、世の中に登場するデバイスやガジェットに注目してしまう。

中には明らかに疑問符が出るようなデバイスやガジェットもあるが、それは見方によってはstakもそういう風に捉えられるんだろうなと思っている。

そんなときには、こじつけて最もらしく説明するよりは、とにかくstakが使われている場所を見せることが一番だということで、新たな取り組みを始めた。

それが、2nd HOUSE(セカンドハウス)というレンタルスペース、スタジオで、1号店を東京の飯田橋と九段下の間に準備した。

現在、知り合いなどの限定で貸し出しを行っているが、9月以降は随時一般にも開放していくので是非多くの方に使っていただきたい。

ということで、stakの紹介もしたいのだが、気になったデバイスを見つけたので、その紹介をしよう。

拡大するヘルスケア市場に登場するIoTデバイス

HealthcareTech(ヘルスケアテック)については、以前触れたが、ヘルスケアとテクノロジーを組み合わせた言葉だ。

医療分野にIT技術を取り入れることを目的としている。

高齢者の見守りサービスや健康状態がわかるデバイスが多くリリースされており、今後に期待される伸びしろの大きな分野である。

と簡単に説明させてもらったが、この分野でも様々なIoTデバイスが登場している。

それでもシリコンバレーは世界の中心 100億円調達した北欧企業

(出典:日経ビジネス)

シリコンバレーはもはや古いということで、ネクスト・シリコンバレーという言葉などが登場している。

テキサスやアリゾナといった他のエリアも盛り上がっているということだが、腐ってもシリコンバレーだという記事だ。

そもそも、日本にはシリコンバレーの同意語がないし、私自身が行こうと思っていた矢先のパンデミックによって全く状況がわからないので推測でしか書けない。

ただ、はっきりしているのは魅力的な場所でしかないということだ。

北欧のフィンランド発のオーラルヘルス社という企業がある。

2013年にフィンランドでノキアのエンジニアたちが起業したリング型のヘルスケアデバイスを提供するスタートアップだ。

2018年にアメリカに本拠地を移し、翌2019年にはシリコンバレーにオフィスを構えている。

そんなオーラルヘルス社の商品は「オーラリング」というスマートリングとアプリである。

指輪型になっているデバイスで、温度センサー、加速度センサー、赤外線センサーなどが搭載されている。

このセンサー類が指に密着しているため、体温や脈拍が正確に測れるのがポイントだ。

そして、最大の特徴が今まさにトレンドにもなっている、睡眠の分野である。

睡眠については、脳科学が直結するところでまだまだ謎が多い部分だが、そんな睡眠状態が把握できるという。

就寝時の動きや脈拍を測ることで、実際に何時に寝て起きたのか、深い眠りか浅い眠りかなどのデータ集計が可能。

1回の充電で5日程度の継続稼働ができるというので、今まさにシリコンバレーで注目されている。

 

このヘルスケア市場には様々な企業が参入している。

代表的なのはApple(アップル)社のApple Watch(アップルウォッチ)だ。

数年前からヘルスケア分野にかなり力を注いでいることは、アップデートやCMを見ていると明確である。

追い風となっているのが、パンデミックの影響で外出を控えるようになる中での健康意識の向上だ。

加えて、近年はスポーツ業界でもテクノロジーを取り入れた動きが活発になっている。

このオーラリングも全米バスケットボール協会のNBAに2,000台以上を納入したとのことだ。

普段の生活から就寝時までのデータを集計することで、選手の健康管理をより充実させようという狙いである。

他にもメジャーリーグ、F1チーム、サーフィンチームにも導入をしているそうだ。

IoTデバイス開発の課題

stak社を経営するようになって常に意識が向かざるを得ないところがある。

モノができるまで、モノができたとしても使ってもらう場所を見つけるまで、使ってもらう場所を見つけても継続して運用するまでと、とにかく工数がかかる。

新しいモノを導入するので当たり前のことではあるが、工数がかかるということは当然お金がかかる。

ということで、IoTデバイスを開発するときにはとにかく資本がかかることは伝えておきたい。

そんな中、オーラルヘルス社のCEOは2020年3月にシリーズBで2,800万ドル(約30億円)、2021年5月のシリーズCで1億ドル(約110億円)の資金調達に成功している。

ハープリート・シン・ライCEOの手腕そのものだと思うが、こんな感じで資金調達が順調にできる企業は本当に一握りだ。

 

そして、仮に資金調達ができたとしても、人材が集まらなければプロジェクトは進まない。

そこがシリコンバレーにはカバーリングがしやすいという。

オーラルヘルス社がシリーズCの資金調達に成功したタイミングで、とある日本人をヘッドハンティングしたとのことだ。

正直、この人物を知らなかったが、腕輪型のヘルスケア端末を開発するFitbit(フィットビット)の起業に参画した人物、熊谷芳太郎氏だ。

Fitbit社は1,500億円という売上規模に成長し、2021年1月にGoogleが21億ドル(約2,300億円)で買収した。

その立役者の1人である、熊谷芳太郎氏に何度もアプローチしたオーラルヘルス社についに参画が決まったようだ。

リングだけにプロポーズに成功したというところだろうか。

2022年春には日本市場にも参入してくるということで、とても楽しみにしている。

まとめ

IoTデバイスやAIが世界を変えるという話題に、私自身はとてもワクワクしてしまう。

多くの人も同じようにワクワクしているだろうと思っていたら、そうでもない人が圧倒的に多いということに、stak社を本格的に動き始めたときに気づいた。

多くの人は流される側で、興味はあっても自ら飛び込む人は本当に一握りだということだ。

ただ、そこに関しては全く悲観していない。

であれば、魅力的なモノやサービスを出すしかない。

1人でも多くの人に興味を持ってもらえるよう、情報発信はもちろん、stakも続けていかないといけないことが無数にある。

 

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