雲中白鶴(うんちゅうはっかく)
→ 品性のすぐれた高尚な人物。
品性のすぐれた高尚な人物は尊敬するに値するだろう。
そして、尊敬する人は誰かという質問は、あるあるの1つである。
とはいえ、私の場合、この質問はなかなか困らせる質問の1つである。
というのも、スパッと答えられるほど明確な人物もいないし、逆に答えられる人はなぜそこまではっきりした理由があるのか不思議に思ってしまう。
特に歴史上の人物を挙げても、それはあくまで想像であって実際に会った人でもないのに尊敬できるというロジックに理解ができない。
典型は坂本龍馬ではないだろうか。
未だに暗殺された理由と相手が良くわからないのに、尊敬する人として挙げる人があまりにも多いのが不思議でならないのである。
ということで、どういった人物が尊敬する人として挙げられているのか、調べてみることにした。
世界の偉人ランキング
尊敬する人ランキングは様々なものが出ているので、その中から独自に共通項を見つけて独自ランキングを作ることにしよう。
第1位:ヘラン・ケラー
本名はヘレン・アダムス・ケラー(Helen Adams Keller)。
1880年6月27日〜1968年6月1日の時代を生きたアメリカの教育家、社会福祉活動家、著作家である。
目も見えない、音も聞こえない、しゃべることもできない三重苦を背負いながらも世界各地を歴訪し、障害者の教育・福祉の発展に尽くした。
第2位:トーマス・エジソン
本名はトーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison)
1847年2月11日〜1931年10月18日の時代を生きたアメリカの発明家、起業家。
電球、蓄音機、発電機、映写機、トースターなど数々の発明をしたことで発明王と呼ばれている。
一方で、スポンサーのJPモルガン、秘書のサミュエル・インサル、そしてメロン財閥と、アメリカの電力系統を寡占したビジネスマンの側面もある。
第3位:アインシュタイン
本名はアルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)
1879年3月14日〜1955年4月18日を生きた、ドイツ生まれの理論物理学者である。
特殊相対性理論、一般相対性理論、相対性宇宙論など数々の理論を唱えた人物。
物理学の認識を根本から変え、最高の物理学者とも評される。
光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明によって1921年のノーベル物理学賞を受賞している。
第4位:織田信長
1534年6月23日(天文3年5月12日)〜 1582年6月21日(天正10年6月2日)の戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、戦国大名、天下人。
うつけ者と呼ばれながらも、天下統一目前まで成し遂げた。
最期は部下の明智光秀の本能寺の変により自害したのは史実として有名な話である。
第5位:マザー・テレサ
マザー・テレサ(Mother Teresa)として知られているが、本名はアルーマニア語でアンティゴナ・ゴンジャ・ボヤジ。
1910年8月26日〜1997年9月5日を生きたカトリック教会の修道女にして神の愛の宣教者会の創立者。
カトリック教会の聖人としても知られており、自身も心臓病を患いながらも、貧しい人のため一生を捧げ死の間際まで誘導会の総長とて働き続けた。
現役東大生が尊敬する偉人ベスト10
現役東大生が尊敬する偉人というのは、少々興味があるという人もいるのではと思い、こちらのアンケート結果も別視線で見るために紹介しよう。
- スティーブ・ジョブズ
- アインシュタイン
- マザー・テレサ
- 手塚治虫
- エジソン
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- ヘレン・ケラー
- 夏目漱石
- ガウス
- 坂本龍馬
唯一聞いたことのなかった、ガウスについてだけ調べてみた。
本名はヨハン・カール・フリードリヒ・ガウスといい、1777年4月30日〜1855年2月23日を生きたドイツの数学者、天文学者、物理学者。
近代数学のほとんどの分野に影響を与えたといわれており、電磁気など物理学にも彼の名が付いた法則、手法等が数多く存在する。
なるほど、東大生であれば興味を持つ人物になることも理解できる。
個人的には第1位にスティーブ・ジョブズが選ばれていることが嬉しく思う。
東京大学に入学できる頭脳を持って大きな志を持った起業家が増えていくことを大いに期待している。
それから、もっと印象深かったのが、手塚治虫が第4位に入っているということだ。
私も幼いときに手塚治虫の作品はたくさん読んだ。
ブラックジャック、火の鳥、ブッダ、鉄腕アトム、アドルフに告ぐあたりは幼心に衝撃の作品だった。
医師免許を持っている漫画家だということを知ったとき、天才とはこういう人のことなんだろうなと思った。
日本の歴史上の人物人気ランキング
冒頭に思い切り否定してしまったが、人気のある日本の歴史上の人物ランキングも紹介しておこう。
- 坂本龍馬
- 織田信長
- 杉原千畝
- 徳川家康
- 聖徳太子
- 伊能忠敬
- 豊臣秀吉
- 土方歳三
- 上杉謙信
- 野口英世
ザッと書き出してみたが、まあこんなところだろうという当たり障りのないところだが、第3位の杉原千畝がピンとこなかったので調べてみた。
1900年1月1日〜1986年7月31日を生きた外交官。
第二次世界大戦中にリトアニアの日本国総領事館に赴任しており、同盟国であったナチス・ドイツの迫害によりポーランドなどから逃れてきた難民を救出。
東洋のシンドラーの異名を持ち、大したことをしたわけではない、当然のことをしただけだという言葉が有名だそうだ。
確かにこの時代に独自の判断で難民を救出するといった判断は難しかっただろう。
逆になぜこういった人たちがもっと教育上で出てこないのかが不思議なくらいだ。
まとめ
くり返しになるが、個人的に尊敬できる人が誰かという質問は少々強引な質問というか、聞くことがなくて派生したような気がしてならない。
というか、それを知ったことで得られる情報が少ないように思うのである。
もちろん、スゴイなとか好意を持つ人物は生きているうちに現れる。
でも、それは尊敬とはまた少し違う感覚というか、憧れだったり影響されるといった方が近いように思うのである。
それはたった1人に絞ることは難しいだろうし、時代によって大きく変わるもので、答えが固定されているような尊敬できる人は誰かといった質問はいかがなものかという主張である。
いずれにせよ、私自身も改めて参考になったランキングでもある。
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