人口減なのに世帯数増という日本の歪な現象

2021-07-13 投稿: 植田 振一郎

有為無常(ういむじょう)
→ 世は常に移り変わり、はかないこと。

世は常に移り変わり、はかないこと。

このタイトルに全くもってふさわしい記事を見つけたので、こちらの記事の紹介を中心に語っていこう。

人口87万減なのに「世帯227万増」日本を襲う変化

(出典:東洋経済オンライン)

 

タイトルのとおりだが、人口は減っているのに世帯が増えているという矛盾が起きているという指摘だ。

しかも、人口87万人減に対して、世帯は227万増という異常な増え方だ。

その現状について書いていこう。

人口は減っているのに反して世帯が増えている現況

日本の人口が減っているということは多くの人が知っていることだろう。

毎年、国勢調査が行われており、2020年の調査結果によると人口は約87万人減ということだ。

それにも関わらず、世帯数が約227万世帯も増えているというのだ。

これがどれだけ異常値かというと、東京に至っては55万人の人口増に対して、世帯数が52万世帯増。

人口増と世帯数増がほぼほぼ一緒ということで、ソロ世帯が増えていることは明確だ。

核家族化が叫ばれている中で、さらなる細分化が起こっているのである。

ソロ世帯の内訳

ソロ世帯数が増えている現状を、若者だけだと思っているのは間違っていると著者は指摘している。

配偶者との死別によってソロ世帯となった高齢者の増加を考えなければならない。

全国的にみれば、ソロ世帯が多い世代は、20代と60代という2つの山があることがわかる。

ただ、都心部の東京と秋田ではそのソロ世帯の性質が異なる。

都道府県の中で人口が最も増えているのは東京都、人口が最も減っているのは秋田県である。

両者を比較したときに、その分布が正反対となることに注目したい。

東京都は20代のソロ世帯、秋田は高齢ソロ世帯が多くなっており、50~54歳を分岐としてキレイに二分されているのである。

人口減に伴い起こる減少

人口が減り始めると、都心に人が集中するという傾向がある。

実際、2020年の国勢調査によると、5年前より人口が増えたところは、9都府県ある。

その内訳は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏一都三県と大阪府、愛知県、福岡県、滋賀県、沖縄県である。

その中で、沖縄県だけが唯一、死亡よりも出生が多い自然増のエリアだ。

要するに、それ以外の地域は都心部に人が集まっているという明確なデータが取れているということになる。

一方で、人口減のワースト3の地域は、秋田県、岩手県、青森県と全てが東北勢となっている。

秋田県に関しては、2015年〜2019年の累積死亡率もワースト1位という状況だ。

 

こんな環境で起こることは単純で、若者が地方を出て都心へ向かうという現象である。

単純に仕事がなかったり、やりがいを感じられないという理由で都市部へ人口が集中するというロジックだ。

この傾向は日本だけでなく、世界中で歴史的にもくり返されている。

日本においてはこんな歴史がある。

明治の廃藩置県後の1872年に全国で人口1位になった都市は広島県である。

廃藩置県とは、明治維新期の明治4年7月14日(1871年8月29日)に、明治政府がそれまでの藩を廃止して地方統治を中央管下の府と県に一元化した行政改革のことだ。

つまり、ここから人口統計をデータ化するという記録が始まるわけだ。

  • 1873年:愛知県
  • 1874年:新潟県
  • 1877年:石川県

その後は、こんな感じで入れ替わりが目まぐるしい。

意外かもしれないが、新潟県は1887年から1896年まで10年連続で1位に君臨している。

明治時代の一極集中の地は新潟県だったのだ。

多様化する生き方もまだまだマイノリティ

メディアやネットニュースでノマドとか副業で稼ぐといった話題が取り上げられること増えたように思う。

地方に移り住むというUターンやIターンというライフスタイルに魅力を見出そうとしている取り組みも多々ある。

けれども、データから見る実態は一極集中が進んでいるというギャップがある。

ライフスタイルが多様化していることを主張していても、実態はなかなかそうはいかない。

地方では人口減を食い止めるために、補助金を大量に投入して少しでも居住者を増やそうとしたりしているが、上手くいっているところは限られている。

補助金目当てに来た住民たちが受け入れられること、住人としての覚悟が足りないところが目立つ。

 

stak社の本拠地は広島にある。

広島県という小さなくくりで見たときにも、その傾向を少なからず感じる。

簡単にいうと、広島市に人口が集中するという構図だ。

広島市の人口は約120万人、広島県全体の人口が約280万人なので、約43%が広島市に集中しているというのが現状だ。

個人的にはこの人口120万人という中途半端な都市が、広島のあらゆるランキングを中途半端にしていると思っている。

120万人いれば、なんとなく商圏が成り立つので、内々で仕事を回す傾向がある。

一見、内側にいる人たちにとっては居心地がいいかもしれないが、外部との関わりを遮断するので成長がない。

ジワジワと縮小傾向に向かうことは間違いない。

 

そんな状況を打破するではないが、実はstak社はテクノロジーを用いてこの傾向に抗おうとしている。

東広島市、三原市を中心とした街づくりを推奨している。

広島空港のポテンシャルはまだまだあると感じており、そのあたりにも絡めるように動いている。

このあたりについても少しずつ情報を出していこうと思っているので、乞うご期待いただきたい。

 

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