わずかなものから多くの利益を得ること。
コロナの影響で企業の失速感が否めない。
ピンチはチャンスという攻めの姿勢に転じた企業もあるが、こういった危機的状況でも業績を伸ばしてくる企業が必ず出てくるのが面白い。
日本の何倍もコロナの影響を受けているアメリカにおいて、GAFAMあるいはFAANGが絶好調なのはくり返し報道されている。
巣ごもりにより、IT関連の業績が上がるのはわかる。
日本企業でもスーパーやホームセンターの業績は軒並み前年同期比アップしている。
細かい話をすれば、ネットショップ、つまりはオンラインでの買い物をする人が増えるということは、商品を入れるダンボール業界も盛況になるといったところも出てくる。
風が吹けば桶屋が儲かるではないが、そういった正の循環が生まれる部分が必ず出てくるということだ。
もっと忘れてはいけないことがある。
この記事を読んでもらえればわかるが、人の流れは単純ではない。
つまり、いつまでもCOVID-19に振り回されることなく、不自由さから放っておいても開放される道を選択する。
2020年12月にGo Toトラベルキャンペーンがなくなった瞬間に年末年始のホテルや旅館はキャンセルの嵐。
2021年になった後も緊急事態宣言が続き低迷が続いている。
高級ホテルがマンスリーマンションと同義での貸し出しを始めたり、試行錯誤が続いている。
そんな中、GWに東京、大阪、京都、兵庫でまた緊急事態宣言が出された。
ここでまたキャンセルの嵐かと思われたが、人々の動きは違った。
記事の2ページ目を見てもらえればグラフがあるので一目瞭然なのだが、旅行することを選択した人も少なからずいるという結果が出ている。
このことを1年以上前から予想していた人がいる。
星野リゾートの星野社長である。
彼はコロナによって人々の旅行の動きがマイクロツーリズムという方向になるとわかりやすく説明していた。
マイクロツーリズムとは、自宅から1〜2時間以内の近場での旅行が増えるという概念だ。
その予言というか発言が見事というか気持ち悪いくらい当たっている。
未曾有とか百年に一度とか呼ばれる表現が多くされるマイナスの出来事があったときに、とても心強いリーダーである。
これでまた星野リゾートの株は上がったことは間違いないし、外国人が日本に来るようになったときには無双状態になるだろう。
星野社長のすごいところというか、肝心な部分は、ロジックを考えで実行しただけではなく、そちらに誘導する力を持っているということだ。
メディアの使い方が非常に上手で、啓蒙活動に似た言動が多いことに注目したい。
要するに、メディアに出てくるタイミングが絶妙なのだ。
良いときよりも悪い環境になったときに積極的に登場し、理論立てて誰にでもわかるような説明がとても上手だ。
それから、有言実行する力、推進力にカリスマ性が伴うのでオーラが出る。
実際にデータを取ったわけではないので、あくまで私の印象にはなるが、いずれにせよそういう印象を持たせる術を持っている。
こういう経営者がいる企業は強い。
本当に強い。
stak社を立ち上げる前に、私はサラリーマンをしていた。
調べればわかることなので、隠すこともないというかむしろ堂々と話ができるが、貸会議室事業の最大手のTKP(ティーケーピー)にいた。
その株式会社ティーケーピーの河野貴輝社長の元で様々なことを学ばせてもらった。
河野社長から学ばせていただいた数々の経験は、今でも本当に役に立っている。
少なからず星野リゾートの星野社長に負けず劣らずというか、私の中では最高の経営者である。
株式会社ティーケーピーを離れてから、自分で起業したときに中にいてはわからなかったスゴさを日々痛感している。
だからこそというわけではないが、stak社も軌道に乗せて少しでも近づくことが、私個人の重要なミッションの1つでもある。
さてと、追いつき追い越せと大きく発言して、今でもずっと心に残っている走りながら考えろというマインドを持ち続けよう。
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