一つの質問にたいして一つの答えをすること。
なにかを始めると課題がたくさん出てくる。
それは前に進むためには必然なことで、課題がでてくることは改善の余地があるとポジティブに捉えた方がいいだろう。
逆説的だが、改善する箇所があるということは好転するチャンスがあるということだ。
好転させるために、なにをすればいいのかわからないという状況よりも明確にやるべきことが見えてくるので、よっぽどマシということである。
そのためには、たくさん出てくる課題に対して、1つずつ答えていく必要がある。
stakという機能拡張モジュール型IoTデバイスを造り始めて数年の日が流れているが、あえて同じモノづくりという土俵で考えたときの最高峰はAppleだろう。
なにを背伸びしてとか、規模感が全く違うとか、同じ目線でいることがおこがましいという批判はさておき、Appleが出してくるプロダクトは本当に素晴らしい。
商品そのもののクオリティが高いのは当然だが、ストーリー性、タイミング、デザイン、売り方、組織など、どこを切り取っても圧倒されすぎる。
さすが、世界一の時価総額を誇る会社である。
「どんな仕組みで、何が凄い? 話題のアップル「AirTag」ハンズオン」
話題の忘れ物防止タグ「AitTag」の発表があって、様々な記事が出ているが、この記事はとてもわかりやすい解説がしてある。
他社製品との比較もあるし、いいところと不安要素の対比もできていて、それでいて読みやすいのがとてもいい。
ここでもあえてモノづくりという同じ土俵で語らせてもらえるなら、U1チップが内蔵されている点に注目すべきである。
技術的なところになるので細かい説明は割愛するとして、独自設計による超広帯域無線通信を可能にしている。
つまり、GPSで用いられているBluetoothではピンポイントで場所の特定がしにくいのを独自の無線通信を用いるということだ。
実はAppleの製品にはこういった革新的なものが多々使われている。
最近であればM1チップがあまりにも有名だが、このM1チップをApple製品に搭載したことで、今までにないほどにPCのシェアを取りつつあることは有名である。
今、モノづくりの主戦場はいかに電力消費抑えて高性能なチップを自社で準備できるかというところにきている。
世界的に部品が入りにくい時代になっている最大の要因は電気自動車の登場によるものとされているが、ここも電池の開発によってはまた構図が大きく変わるところでもある。
なぜ、AitTag話、もっというとAppleの話を書いたかというと、一問一答の解にふさわしい企業であるからだ。
厳選された商品のラインナップ。
「i」と「Air」の頭文字から始まるネーミングセンスと統一感。
いうまでもないデザイン。
商品を出すタイミングと売り方、ストーリー性。
なによりも消費者に自然と中毒性を与えている。
スティーブ・ジョブズからティム・クックへとバトンがこれほどまでにキレイに繋がれている企業は他にない。
GAFAM、FAANG、BATと呼ばれる企業の中でも、モノづくりをベースとしたビジネスモデルであるAppleは群を抜いていると思っている。
それだけ、Appleは新しい技術を用いた開発が上手である。
そんなの資本力があればできるという人がいるが、それは間違っていると断言できる。
いくらお金があっても、プロダクトを成立させるのはそんなに簡単ではない。
上記に挙げた要素の1つでも欠けると、消費者は簡単に手を出さない。
stak社とApple社はまるで規模が違う。
けれども、根本にあるものは同じ部分が必ずあると考えている。
なぜなら、モノづくりは1つずつ課題を解決していくことが根幹にあって、課題を解決していくことでできあがるからである。
そして、テクノロジーは常に進化していくから、モノづくりには終わりがない。
ということは、万人にモノづくりで成功するチャンスがあるということだ。
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