一度別れてからからこのかた。
このかたという締めくくりに脳がついていかなかった。
別の説明を見ると、この前別れてから今までという意味だと書いてあった。
こっちの方が断然わかりやすい。
再会することなく今を迎えるということなど、ザラにある。
そのことをどう捉えるかは感覚によるところが大きく、世代によって違いの出るところでもある。
「電話は暴力的、Zoomはダサい? Z世代を知るキーワード「JOMO」」
この記事は新しい概念のことを上手にまとめていると目に留まった。
まさにそのとおりで、時代の流れに合わせて世代の感覚は変わっていき、そのスピードはテクノロジーの進化が著しい時代に反映されている。
印象的なのは、FOMOという感覚と新たなJOMOという感覚である。
まずは、FOMOの概念だ。
もはや日本人の生活インフラの1つといっても過言ではないLINE。
そのLINEの登場の少し前の時代を含む、2000年〜2014年に成人を迎えた、いわゆるミレニアル世代の感覚を指す。
Fear of Missing Outの略称で、見逃すことに対する恐怖感が植え付けられたというものだ。
LINEを含むチャット系ツールにも関わることだが、送られてくるメッセージにワクワクよりも返信しないといけないという恐怖心が勝るという感覚である。
いつメッセージがくるかわからないので常に気にしている状態に疲れる人が続出といったところだ。
そもそも人の時間を強制的に奪う、同期を求める電話に代わるサービスとして登場したチャット系のツールが、空気を読むという風潮を生み出した。
でも、その風潮が崩れつつあって、いつの間にか同期を求めるもに変遷しているところが面白い。
状況を変えた原因が、幸か不幸かコロナである。
オンラインが主流になると、空気を読む場面が難しくなることから、同期を求めるものに寄せられてきたのだ。
アメリカの西海岸では、Zoom等のオンラインツールを使うことが同期を強いているという感覚になっているというのだ。
ただ、この感覚はなにも最近始まったことではないというか、予兆はあった。
テクノロジーに疎い世代が一気にオンラインツールを使わざるを得なくなったことが原因だ。
リアルの場での会議が好きな世代がオンラインツールに移行してきたことで、便利だったツールが強制のツールに変わったのだ。
要するに、無駄なオンライン会議が増えたことにより、若者たちは時間の同期を強いられて、それがすぐにダサいという感覚に繋がるのだ。
こう書いていくと、若者に合わせる必要がないという批判が出てくる。
その感覚すら時代遅れだと気づいていないことに、そもそも問題があるのだが、イノベーションが生まれるのは若者からだ。
ミレニアル世代をデジタルネイティブなら、1996~2004年以降に生まれたZ世代は、SNSネーティブという表現もとてもしっくりくる。
そのZ世代が持っている感覚が、JOMOだ。
Joy of Missing Outの略称で、見逃す喜びすら持っていて、今この時間を楽しもうと考えることに由来している。
ミレニアル世代が進化した形が、まさにJOMOで、実に上手く適応していることがわかる。
60年代~80年代前半生まれのX世代には、理解できない、理解しにくい感覚を持っている。
同期をさせるのではなく、自ら同期するところを選ぶという感覚だ。
大切なことは理解できなくてもいい。
そういう感覚を持っていることを知っておくことが重要なのだ。
最後のオーケストラ型からジャズ型への転換というところも非常にわかりやすい。
stak社の理想とする考え方もまさにここに当てはまる。
文字として具現化することが難しかったが、この表現は拝借させてもらおうと思う。
オーケストラはそれぞれのパートがあって役割分担をして、指揮者がタクトを振るう。
一方でジャズは、どこから入っても問題ないというコミュニケーションの取り方だ。
つまり、誰がいつどの楽器を持って演奏を始めてもいいし、誰がいつどのタイミングでなにを持って乗っかるでもいい。
ジャムるという言葉もまさにここからきている。
ビジネスもジャムる時代。
さあ、あなたは前時代的な感覚に取り残されない生き方ができているか、自分を見つめ直してみよう。
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