一日暖め、十日冷やす意から、怠けることを戒めた言葉。
楽な方に流れてしまうのが、人の性である。
戒めることが大切だとわかっていても、なかなか自分に厳しくできないのが現状である。
今日くらいいいか、明日から頑張ればいいや、そうやって堕落してしまう。
継続することの大切さを誰もがわかっているはずなのに、なかなかそれができない。
ここに関しては持論がある。
それは、1人でいる時間が長い人ほど自分に甘くなるということだ。
見張りがいれば、人はある程度、自制心を働かせて頑張る。
例えば、パーソナルトレーナーをつけるのが主流になっているが、ここもまさに同じ理由だ。
1人でジムに行って身体を鍛えるのもいいが、トレーナーになんやかんやといわれた方が刺激になるしサボれないから、結果にコミットしやすくなるというロジックだ。
個人が2人に、2人が4人に、4人が8人にと規模が大きくなればなるほど、責任が生じる。
そうすると自然とお互いを見張る環境が生まれるし、周りに迷惑をかけないように頑張ろうとする。
ただ、このロジックを完成させるには、ミッションがないといけない。
つまり、全員で目指す場所が必要だということだ。
大きな夢を持った起業家が、周りの人を巻き込んでいく。
それがスタートアップの形で、短期間で急成長したり、長い時間かけて芽が出たり、日の目を見ることなく散っていく。
ずっと赤字続きだったけれども、今や世界で知らない人はいないというほどの大企業に成長したAmazon。
この話はあまりにも有名だ。
それから、カリスマ経営者のイーロン・マスクがCEOを務めるテスラも今でこそ飛ぶ鳥を落とす勢いだが、資金難で危うかった危機を何度も乗り越えている。
バッテリーの電力だけでモーター駆動するEV、すなわち電気自動車が注目を集め、多くの企業がテスラに追随している。
そしてまた、1つの企業が話題になっている。
「ベトナムのEVメーカーVinFastがIPO計画、評価額6.5兆円を想定か」
ベトナムで急成長中のEV(電気自動車)メーカーのVinFastが、600億ドル(約6兆5,300億円)の評価額でIPOを検討しているという記事だ。
このVinFastは、1993年にファム・ニャット・ヴオン(Pham Nhat Vuong)が創業したベトナムの巨大コングロマリット、Vingroup(ヴィングループ)の子会社にあたる。
創業から28年経った今、子会社がこうして注目を浴びている。
VinFastの設立は2017年で2019年に最初のEV車を発表している。
大手企業の傘下にあることで成り立っているという意見もあるが、日本の大手企業が同じことができているだろうか。
VinFastの2020年の納車台数は2万9,485台に対して、トヨタは2020年に全世界で約952万8,000台という販売実績だ。
それにも関わらず、VinFastのIPOの評価額は600億ドル(約6兆5,300億円)という評価だ。
ちなみに、トヨタの27兆円の時価総額なので、どのくらい評価が高いか理解してもらえるだろう。
スタートアップの形には様々なものがある。
そのほとんどが、日の目を見ることがない。
創業から1年以内に30%がなくなり、3〜5年以内にさらに約50%がなくなるなどといわれる世界だ。
好きなことをやるだけでは形を残すことはできず、かといって継続できないものは残す意味がない。
いや、好きなものでなければ、そもそも継続できない。
怠けることがあってもいい。
サボりたくなるときがあってもいい。
でも、そんなときに周りに仲間がいれば、怠け続けることもサボり続けることもない。
stak社は遅咲きになることは間違いないが、咲かせてみせる。
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