一度読んで何度も感嘆するような名文のこと。
私は読み返すことを滅多にしない人間だ。
一度目を通せばそれで終わりで、大切なことは脳に勝手にインプットされると思っている。
そんな中でも残るメッセージというものがある。
広告のキャッチコピーは一度で覚えるというよりも刷り込みの場合が多い。
つまり、何度も見ることで勝手に脳にインプットされるというものだ。
となると、一度読んで何度も感嘆するような名文はなかなか難しい。
ドラマや映画のワンシーンに心を打たれその場では感動して心に残ったように思っていても、時が経てば忘れていく。
よっぽどのシチュエーションでなければ、ずっと残ることがないということだ。
世の中には、仕掛ける側の人がいる。
その典型が「全米が泣いた」だろう。
パット見た感じや聞いた感じだと、上手いことをいっているように受けることもできるが、中身が全くない。
それにも関わらず、世の中の大半の人が知っているキャッチコピーである。
そこに価値が生まれるということが、実はすごいことなのだ。
言葉の重みに焦点が当たっているのではなく、重みがあるように言葉を作っているというロジックである。
簡単すぎず、とはいえ難しすぎず、決めたターゲットに確実に刺さる言葉。
これを巧みに操ることができるというのは、とても価値のあることだ。
全米繋がりではないが、こんな記事を見つけたので紹介しよう。
新型コロナウィルスの影響で、全米最大の都市ニューヨークに異変が起きているそうだ。
2019年から前年比で住む人が減り始めて、2年連続減は1980年以来40年振りということである。
ニューヨーク市のアパート家賃は全米でも最高水準で、マンハッタンで2LDKの家賃は平均4,000ドル(約44万円)を超える。
コロナの影響でリモート化が進み、都心に住むというメリットが薄れつつある。
このことはニューヨークに限らず、東京都も人口流出が流入を上回るという現象が起きている。
そして、アメリカでは低金利が続き、住宅ローンが組みやすくなった消費者の購入意欲は高まっているとの情報が載っている。
1月の全米の住宅価格は1年前に比べ12%上昇し、特に税金の安い地域ではマンションや戸建てが売れているそうだ。
簡単にいうと、都心から田舎に人が流れているということだ。
コロナが暮らしに影響をもたらしている。
stakにとっては追い風になりつつある状況なのだが、道半ばであることは何度も述べている。
その理由を改めて書いておこう。
イノベーター理論をご存知だろうか。
新しい商品やサービスの市場浸透に関する理論のことで、新しい商品やサービスへの反応について、はやい順に5つに分類されるというものだ。
- イノベーター(Innovators):革新者 → 2.5%
- アーリーアダプター(Early Adopters):初期採用層 → 13.5%
- アーリーマジョリティ(Early Majority):前期追随層 → 34.0%
- レイトマジョリティ(Late Majority):後期追随層 → 34.0%
- ラガード(Laggards):遅滞層 → 16.0%
革新的なことを起こす人とされるイノベーターは全体の2.5%しかおらず、新しいものに飛びつくような情報感度の高いアーリーアダプターは13.5%となっている。
つまり、2つの層を合わせても16%とかなりマイノリティだということがわかる。
その後、情報に興味はあるが慎重なアーリーマジョリティ、周りの人が使い始めてようやく手を出すレイトマジョリティの2つの層が68%なので、大半がここに位置する。
更に注意すべきは、2〜3のアーリーアダプターからアーリーマジョリティに間にはキャズムという大きな溝がある。
この溝をいかにして超えていくかは、タイミングであったり運の要素も大きく影響することは歴史が証明している。
一度で溝を超えることができない場合には、何度もチャレンジするしかない ← イマココ
【Twitterのfollowお願いします】