つまらない人間は自分の利や欲のためだけに一生を費やす。
知らないことは決して悪いことではない。
でも、知らないことが多いと人生において損をする機会が多い。
これは自分の中での教訓の1つである。
大人になれば知っていて当たり前のようなことも、実はよくわかっていないという人が多い。
ITのことはもちろん、税金のこと、保険のこと、金融のこと、政治のことなど今更人に聞けないということがたくさんあるという人で溢れている。
その事実については、出会ってこなかったので仕方がないことだと割り切ることはできる。
問題なのは、その事実に目を向けない、理解しようとする姿勢すら見せない人の多さである。
僕にはわからない、私にはどうせ理解できなからと目を背ける人の数が圧倒している。
他人であれば放っておけばいいのだが、身内であれば損をする機会が増えるので、少しは学んで欲しいと思うのである。
完璧でなくてもいいから、少しでも理解があれば防衛できる場合もある。
それは、自分の利や欲のためだけという発想ではないということをしっかりと理解して欲しい。
インターネットが世界中でインフラとして使える今、知るということは容易にできる。
間違った情報が溢れているので、きちんと情報を精査する必要はあるが、情報収集スピードは格段に上がっている。
そのときに参考にしてほしいのが、現在の慣習となっていることには、必ず要因があるということだ。
それを知るには歴史を遡ることが大切である。
例えば、貯金をするという日本人の慣習は遡れば、第二次世界大戦にたどり着くし、日本のGDPが世界第3位にいることを知ろうと思えば、1960年に策定された所得倍増計画のことを知る。
では1つ、自分自身も長く悩まされている花粉症について書いてみよう。
stak社は広島に拠点を置いているという話はしたことがあると思う。
広島と東京の往復が多いのでよくわかるのだが、広島よりも東京の方が花粉症の時期(ここではスギ花粉のこと)はしんどい。
広島の方が圧倒的に田舎なので山が多くて杉の木も多いイメージがあるのに、不思議だと思わないだろうか。
この記事がとてもわかりやすいので、是非一読して欲しい。
それは、都会の空気にはアジュバントと呼ばれる大気汚染物質が多く含まれていることに起因する。
都会は空気が悪く、このアジュバントと花粉がくっつくと、体内でアレルギーを引き起こす抗体の生成を促進させて、アレルギー症状を2倍にするというデータもある。
スギ花粉症にかかっている人の割合というグラフ内にいわゆる都会が含まれていることが多いのも納得できる。
そして、これだけではなく、なぜそもそもスギ花粉がそんなに舞う国なのだろうか。
ここまで疑問をもって調べるといい。
それは、第二次世界大戦以降に木材の需要が急速に高まったことに起因する。
焼け野原になった国を復興するために木が必要になったのと、水害防止の観点から選ばれたのがスギやヒノキだった。
スギやヒノキは成長率が高く建材としての価値も高く、どんどん植林や植え替えを行った。
単純にスギやヒノキの花粉飛散量が急増したのである。
その後、高度経済成長を経て海外から安い木材を輸入するようになると、林業が衰退していく。
残されたスギやヒノキの伐採や間伐も停滞しているという経緯だ。
じゃあ、伐採すればいいという人もいるが、それがどれだけ労力がかかるか理解がない主張だ。
まあ、こういった知識があったから花粉症が治るのかというと全く別問題なので、いらない知識だといわれればそれまでなのだが、今や国民の25%以上、つまり4人に1人が花粉症という国害だ。
集中力の欠如から当然生産性が落ちるし、絶対にかからない方がいい。
花粉の飛ぶピークの時間帯は、昼前後と夕方の2回といわれている。
その知識があれば、現実的には無理でも少なからず外出を避けるべき時間を知っておくことができるので回避はできる。
知らないことを知らないで済ませるのではなく、少しでも知ろうとする、理解しようとする姿勢がなければ、老害一直線だということもここで主張しておこう。
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