残念で仕方がないこと。
コロナの影響で大きく打撃を受けている業界の1つに宿泊業がある。
2020年は4,000万人を超えるインバウンド需要を見込んでいた観光に付随するホテルや民泊を運営している企業からは悲鳴が続いている。
稼働率が10%台というところもざらにあり、コロナ前では10,000円を切るところを探すのが大変だった東京のビジネスホテルが3,000円台で宿泊できる。
2020年夏には東京オリンピックも開催され、盛り上がることは必至だった矢先のコロナ。
まさに残念で仕方がないという心境だろう。
とはいえ、嘆いてジッとしているわけにもいかない。
帝国データバンクのデータによると、2020年の宿泊業の倒産は127件と過去3番目の高水準になっている。
政府の補助金や助成金でなんとか凌いでいるところも多く、まだまだ倒産が増えるのではともいわれているのが現状だ。
名門と謳われたホテルや旅館が廃業したり売却されたりといったことも増えている。
そんな中、ホテル御三家の一角である帝国ホテルが打ち出したのが、サービスアパートメントサービスだ。
簡単にいうと、30泊36万円(1泊12,000円)で家のように使えるというサービスだ。
2月1日から予約を開始し、数時間で準備した99室が完売したとのことだ。
それに続き、ホテルニューオータニは朝昼夕3食付きで30泊75万円のプラン、京王プラザも30泊21万円のプランを出している。
ホテルと住居の境界が崩れてきている。
このことはコロナが一向に落ち着かない状況である程度のところはそうなると予想していた。
それに合わせてstakの開発も少しずつピボットしている。
そして、新しい取り組みをすでに仕掛け始めているので、発表できるタイミングで公開したいと思う。
個人的に、この流れを大歓迎している。
もっというと、ホテル、旅館、賃貸物件の境界はもっと崩れてくると予想している。
ライフスタイルに合わせての生活を一定層が求めており、その中の更に一定層がその暮らし方を定着させるとみている。
それを循環型のライフスタイル物件と称し、こちらについても新たな取り組みを提唱し、協力してもらえるオーナー様が集まってきている。
1つの場所に定着して生活したいという人ではなく、極端にいうと1ヶ月おきとか、1週間おきにいろんなところで暮らしてみたいという人たちに向けたサービスを展開することを目論んでいる。
世の中には変化を嫌う人の方が圧倒的に多い。
これは不変で、変化を不安視する人がほとんどだということだ。
一方で、10%弱くらいの人がそんな大衆の中にいることからイノベーションを生み出す。
そして、同じ業界内からイノベーションが生まれることは稀で、全く関係ない業界がイノベーションを生み出していることは歴史が証明している。
ピンチはチャンスというベタベタな表現があるが、2000年に入ってからもITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナといった具合にピンチは定期的にくる。
そんな中、淘汰と誕生をくり返して人類は前進している。
IoTやAIは前進するにはマストであることを証明したいと心から思っている。
2021年2月からstakは第3期を迎えている。
今までと全く違う攻めに転じる年にすることを、ここに宣言しよう。
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