密かに人を陥れたり、中傷したりする卑劣な行為。
嫉妬。
それは、人類の歴史において切り離すことができない感情の1つである。
仕事や恋愛といったものから、国を滅ぼすところまで幅広く嫉妬が関わっていることがある。
少し前のデータだが、日経新聞より、こんな記事が出ている。
この記事からすると、SNSによりネガティブな気持ちになる人が50%以上いるというアンケート結果があるそうだ。
世界18ヶ国で取ったアンケートなのだが、とりわけ日本人1,000人を対象に行なったアンケートから抽出してみよう。
「他人が自分より良い人生を送っていることを知った(結婚、子供、旅行、休暇)」が54%で最多ということだ。
複数回答を許容しているとはいえ、この数字が意味しているのは、まさに嫉妬そのものだ。
他にも「友達が楽しい休暇の写真を投稿した」が43%、自分の投稿に「いいね!」があまり付かなかった場合を挙げた人は42%いたという結果だ。
隣の芝生は青いという諺があるが、まさにそれだ。
まだ笑える範囲の嫉妬であればいいが、嫉妬心が強い人がリーダー的なポジションにいくと厄介なことも増える。
先輩だからとか、自分の方が昔から知っているとか、全く根拠のないことを武器に無駄な圧力をかけてくる場合があるからだ。
ただ、競争を否定しているわけではないので、そこは注意してもらいたい。
ここ数年、運動会などで順位をつけないところも増えているようだ。
1位と最下位で差別するのはよくないということなのだが、これは明らかに間違っている考え方だ。
競争することなく、すべてが平等にすれば平和が訪れると思っている人がいるかもしれないが、そうなることはないと断言できる。
人は自由すぎると満足しなくなるからだ。
時間を持て余した一定層の人間が科学やテクノロジーを駆使して進化することに悦びを感じるようになる。
人類の歴史が幾度となくそのことを証明している。
何千年も前にあった国が滅び、また新しい国が生まれていることがなによりの証拠だ。
考えてみて欲しい。
1社が独占すると、どういうことが起きるだろうか。
同じものを作ろうとする企業がいないのだから、よりいいものを作ろうとすることをやめ、こんなものでいいだろうという成長意欲がなくなる。
当然、その周りのサービスも良し悪しの基準がないので、改善のしようがない。
かといって、なんでもかんでも競争すればいいというものでもない。
皆が好き勝手やってしまったのでは、それこそ収拾がつかなくなる。
では、どうすればいいのか。
簡単なことで、自分の得意なところで競争すればいい。
無意味な競争をしようとするから、嫉妬してその人を陥れようとしたりするような下劣な言動をしてしまうのだ。
運動会で1番が取れないのであれば、数学で1番になればいい。
数学でも無理なら音楽を好きになって、精一杯その分野で輝こうと競争すればいい。
でも、上には上がいるから、競争する場所を選ぶことも忘れないようにしよう。
そうすれば、人に対する嫉妬は少なからず減ってくるはずだ。
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