前途に凶事が起こりそうなようす。
不安を煽るサービスは手堅い。
良し悪しは置いておいて、保険、メディア、教育、占いなどなど、根本に不安を煽るという共通点がある。
そして、ここ数年、いつもどこかで何気なく不安視していることがある。
南海トラフ地震のことである。
水害や台風の被害報告が昔より増えたという感覚を持っている人が多いが、必ずしもそうではない。
メディアの取り上げ方が大きく影響していると思うが、過去にも多くの被害があった年が実在することはデータからわかるので参考にして欲しい。
「水害統計調査」
もちろん、このあたりの自然災害も大きなダメージを伴う。
拠点を置いている広島でもここ5〜6年以内に複数の大きな水害被害があって、被害の深刻さを目の当たりにした。
未だにその片鱗がある場所がたくさんある。
ただ、南海トラフ地震は規模が違ってくることを認識しておいた方がいい。
まずは、こちらを見て欲しい。
「東海地震とは」
気象庁の定義だと、東海地震は南海トラフ沿いで想定されている大規模地震(以下、「南海トラフ地震」という)の1つとなっている。
駿河湾から静岡県の内陸部を想定震源域とするマグニチュード8クラスの地震で、1854年の安政東海地震の発生から現在まで160年以上にわたり大規模地震が発生していない。
政府の発表によると、30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は、2018年時点で70〜80%程度ということだ。
南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生している。
前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)、昭和南海地震(1946年))の発生から70年以上が経過した現在では、いつ起きても不思議ではないというロジックだ。
日本人は、地震に慣れていると高を括っているかもしれないが、想定規模が違うということを理解しておいた方がいい。
この想定データを見ると、いかに大きな範囲で被害が起きるかがよくわかる。
東海とか南海という言葉から、静岡を中心とした東海エリアだけ被害があると思い込んでいる人も多いが、とんでもない。
日本海側の多くの地域で大きな揺れと津波がくることが予想されている。
そんなものは発生してみないとわからないという人もいる。
無駄に不安を煽るつもりはないので、杞憂に終わればいいが、長年の研究やテクノロジーを侮らない方がいい。
そのために尽力してきている人々がいる。
では、いつくるかわからない大地震に日々怯えていろといっているのか。
応えは否、そんなはずはない。
頭の片隅に置いておくだけで、対応が変わってくる。
いつなんどき起こるかわからないという感覚があるだけで、咄嗟の判断や誤情報に惑わされることが減る。
その意識を持っておくことは、結局は自分や周りの大切な人を守る結果に繋がることを主張したい。
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