相手のご機嫌をとり、気に入られようとへつらい従うこと。
日本社会ではとりわけこの傾向が強い。
安倍晋三内閣が実権を握っていたときには忖度という言葉が世間に浸透した。
どういった場面で、この忖度が行われやすいか考えてみると、弱者が強者に対して行う行為だということがわかる。
その行為におよぶ深層心理の根底にあるのは、仕事を失いたくない、生活ができなくなるといった不安からだろう。
だからこそ、毎年のように発表されるデータがある。
「働きがいのある企業ランキング2020【ベスト50・完全版】」
ベスト3を見れば、よくわかるが全てがいわゆる外資系だ。
ベスト10までの約半分が外資系だということもわかる。
ここで主張したいのは、別に日本企業のランキングが低いということへの批判ではない。
もちろん、どこの世界にも忖度というものは少なからず生じるものだということを念頭に置くことが大切ということである。
その程度が違うことから、隣の芝生は青いという感覚が人には潜在している。
日本企業よりも外資系企業の方がいいという先入観だったり、その人の物差しの尺度によって優劣が変わるということだ。
2011年3月からの約2年半、上海で生活したことがある。
最新の現地の状況は肌で感じてはいないが、上海にいた当時、上海でも同じような忖度をする場面は何度もあった。
もちろん、政府に対しても仕事に対してもプライベートですら、そう感じたと記憶している。
そして、サラリーマンから起業したときに感じたこともある。
思っていたよりも会社というものが自分を守ってくれていたという事実に気づく。
多くを与えられていたこと、甘えていた部分があったことに羞恥心を抱いた。
だから会社に対して馬車馬の如く働けとはいわないが、会社や組織に不満を感じたときは、今自分に与えられている仕事を全力でやっているかを考えてみて欲しい。
誰にも恥じることないくらい全力でやっていてそれでも不満を感じたときは、その感情を社長や上司に思い切りぶつければいいと思う。
全力でやっていれば、どこかにやりがいは生まれる。
結局、最後は自分との闘いであることに気づくはずだ。
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