ハッタリと嘘の狭間で 第61話〜第65話

2020-03-26 投稿: 植田 振一郎

第61話

俺はノリの人間で褒められたら浮かれるし、ディスられたら腹が立つし凹む。

でも、自分の中でやり遂げたい目的を達成するために目標を掲げている。

同時に、自分だけでなく仲間やお世話になっている人たちを巻き込んでいる。

だから、販売開始日が延期せざるを得なくなり、否定的な意見をもらえたことは少しだが俺を大きく強くしてくれた。

2014年2月3日に株式会社Needol(ニードル)を設立してから、ちょうど5年後。

2019年2月7日に株式会社stak(スタック)へ商号変更の登記が完了した。

商品名と会社名が違っているのはユーザにとって良くないということで、社名変更を行い、気分も一新した。

2019年2月1日が株式会社stakの第1期の始まりということだ。

Needolを設立したときには、まさか5年後にIoTの世界に舵を切るとは思ってもみなかった。

人生とはなにがあるかわからない。

だから面白い。

2月14日の発売開始から余裕を持って1ヶ月半ほど遅らせることを確定した。

2019年4月1日。

stakの発売開始は絶対に絶対に守る!

第62話

発売開始が送れると、いろんなところで調整が必要になる。

最も気を配ったのは資金繰りである。

販売が遅延すれば売上は上がらない。

そうなるとおカネをどこかで工面していかなければならない。

どういったおカネが出ていくのか書いておこう。

まずは、当たり前だが人件費や交通費などの固定費は出ていく。

それ以外に「モノづくり」をすると、大きく出ていくおカネがある。

要するに設計ができただけで終了ではない。

これもくり返しになるが、設計が完了しても量産するために金型が必要になる。

そして、金型ができても量産するにあたり、原価が必要になる。

stakの金型は頭脳になるstak本体、赤外線リモコンを不要にするリモコンモジュール、照明をスマートに使えるLED照明モジュールの3つが1つになった金型を作った。

その金型費用は約700万円である。

それから、量産するにも1台あたり10,000円以上が必要になる。

stak本体、リモコンモジュール、照明モジュールの3つを200台生産するとなると、200万円以上かかるということだ。

「モノづくり」をやると決めた場合、このあたりの金銭感覚も重要だ。

第63話

ノリでなにかを始めることは悪いことではない。

むしろ、ノリで行動を始めることは大切なことだと俺は思っている。

行動をする人は本当に少ない。

口だけの人だらけの世の中で、ノリは本当に大切だと思う。

ただ、そんなノリで「モノづくり」を始めるときに必要な知識は共有しておきたい。

俺を踏み台にしてもらって構わないから、少しでも参考になればいい。

「モノづくり」でとにかく大切なのは、スケジュールとおカネ。

スケジュールは遅れることを前提にすべきだ。

作るモノにもよるが、バッファの目安は2〜3ヶ月。

おカネは思っていた以上にかかることを頭の片隅に置いておくべきだ。

作るモノにもよるが、バッファの目安は1,000万円〜2,000万円。

stakと同様の「モノづくり」をやろうと思っている場合、いくらでも公開するので連絡をもらいたい。

ということで、2月14日から4月1日の発売に向けて、1つずつ課題を潰して、確実に届けることをマストにして1日1日が過ぎていった。

俺の最大のミッションは資金調達と大量にstakを導入してもらえる先を見つけることだ。

第64話

そのために、ずっとVC(ベンチャーキャピタル)を回ってきた。

知らない人も多いと思うので、VCとはなんなのか簡単に説明しよう。

簡単にいうと、いろんなところから預かったおカネを束ねて、スタートアップ(生まれたての会社)や上手くいきそうな会社に出資して見返りをもらう会社である。

設立当初の会社や設立後間もない会社はおカネに困っていることが多い。

そこにおカネという人参をぶら下げ、会社が大きくなるように応援する。

こういう書き方をすると聞こえが悪いが、VCも企業や人から預かっているおカネを運用しなければならないので、必死なのである。

10社に出資して、1社が上手くけばいいというVCの人もいれば、3社は当てないとダメだというVCの人もいる。

いずれにせよ、そのレベルでしか見返りがもらえないということは、大きく成長するスタートアップも少ないということだ。

無責任な言い方をすれば、先のことは誰にもわからない。

ある意味、ギャンブルに近いということである。

第65話

そして、VC(ベンチャーキャピタル)にもいろいろな特徴があって、スタートアップのどの段階で出資するかではっきり分かれている。

なお、スタートアップ企業という言葉はベンチャー企業に置き換えられることも多いが、ベンチャー企業とは俗にいう和製英語なので、俺は極力使わないようにしている。

なので、今後もスタートアップとかスタートアップ企業という書き方で進める。

話を戻して、スタートアップに投資する時期でVCの特徴があるというのも「?」だと思うので、説明しておこう。

要するに、スタートアップの成長段階に合わせて出資するVCがあるということだ。

スタートアップの成長段階は大きくわけて、シード、アーリー、ミドル、レイターと4つに分類される。

シードは、種子という語源からもわかるとおり、まさに企業の準備段階という初期の初期の段階。

アーリーは、設備投資や研究開発などに多額の資金を必要とする段階で、良くいわれるのが、売上高2億円以下、従業員も10名以下(まあ、業種によるので一概にはいえない)という状態だ。

ミドルは、ようやく事業が軌道に乗り始め企業が急成長していく段階で、倒産リスクも少なくなり社会的信用も得られてくる状況。

レイターは、exit(イグジット=出口)が見えてきた段階で、株式上場を検討する時期のこと。

もう少し細かく分けられることもある。

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