ハッタリと嘘の狭間で 第31話〜第35話

2020-02-12 投稿: 植田 振一郎

第31話

「パスポート忘れないように!」ということで広島空港に集結したのが、2018年11月11日。

11日〜14日までの3泊4日の旅だ。

チームメンバーもいるので、あっという間に香港に到着。

香港から深センへは4人なのでタクシー移動。

国境を挟むので、途中でイミグレがあるのは独特な経験ができる。

そして、ブレイブリッジ社の担当者が準備してくれていたホテルで無事に合流。

個人的な経歴になるが、上海で働いていたことがある。

深センも同じ中国ではあるが、全く街の雰囲気が違うように感じる。

最も感じることが街にいる人たちが若いのだ。

聞くところによると、深センにいる人たちの平均年齢は32歳だそうだ。

そりゃ、若者が溢れているよなと納得させられる理由だ。

そして、街が近年発展したということがよくわかる。

新しい高層ビルが多いのはもちろん、新興企業、特にITで名を馳せた企業の拠点がある。

一方で少し離れたところへ行くと、まだまだ発展途上のような場所もある。

まさに混沌とした場所。

けれども、どこか可能性を感じる街、深セン。

そこでの打合せが始まる。

第32話

翌朝、車で迎えに来てもらい、そこから金型工場へと向かう。

車でおよそ1時間。

深センの郊外に工場はあった。

失礼な言い方になるが、もっと殺伐としたイメージを勝手に持っていただけにキレイな工場にいい意味で裏切られた。

早速、stakの金型のレーンへ向かうと、そこにはテストしているスタッフが数名いた。

ポコポコと生み出されていくstakに感動したことは今でも鮮明に覚えている。

自分たちで設計してきたstakがいよいよ形になっていくことは感慨深い。

そして、細かい修正部分について調整を行っていく。

と同時に赤外線の届く範囲などの検証もする。

海外で仕事をしているという感覚も特になく、ここをクリアすればstakは量産されて世の中が大きく変わる。

その可能性を信じて疑わなかった。

その場で細かい修正依頼を出しては、調整したサンプルができあがっていく。

このスピード感は本当に素晴らしい。

ほぼ1日、打合せと修正と検証のくり返しで過ごして、結局持ち越しということになった。

「T1」での検証は終わり「T2」へ向けてという流れである。

第33話

せっかく深センに来たのでということで、翌日はメンバーで深センの電気街へくり出した。

華強北(ファーチャンペイ)と呼ばれるエリアだ。

日本で電気街というと秋葉原をイメージする人も多いと思うが、はっきりいって規模が違いすぎる。

1日では回りきれないほどのエリアに、様々な家電製品やトレンドの商品が売られている。

我々が訪れたときに目立っていたのはドローンだ。

深センといえば、ドローンといえば右に出る者はいないという地位を確保した「DJI」のお膝元でもある。

そのお膝元で堂々とパチもんを売っているカオスな感じもまたこのエリアの魅力でもある。

とてもチープなドローンを2つ買うからといえば、初っ端に提示された値段の半額以下で買えたりと、このあたりも愛嬌といったところだろうか。

無人コンビニもあったりと、旬が集まったエリアを堪能した。

中国を一括にすることすらナンセンスだが、こういった現状を知らずに否定する人が多い中、とても刺激になったことは間違いない。

そう、世の中は常に変化しているのだ。

それも思っている以上のスピードで。

第34話

強制するつもりは毛頭ないが、なにかを変えたかったり、なにかを成し遂げたいという目標がある人は、まず外に出ることをオススメする。

それも、人が行ったことがないようなところや自分がオピニオンリーダーになれる経験ができるところがいい。

自分の価値を上げていくことが今からの世の中はより求められる。

それを知った人、そのために時間を費やしている人が成功者と呼ばれるレイヤーにいる時代だ。

この時代はしばらく続くどころか拍車をかけるだろう。

なぜそんなことが会社倒産秒読み開始した弱小会社のCEOに言われないといけないのか?

言いたいことはとてもよくわかる。

だからこそというと、また批判を受けそうだが、俺にもっと価値があれば、あらゆる方向でプラスに働くことが身に沁みてわかるからだ。

もっと俺に影響力があったら、もっと俺に魅力があったら、もっと俺に人脈があったら、もっと俺に資本力があったら、もっと俺に・・・

こういった仮定は全て俺に価値がないからの一言で片付けられるということだ。

第35話

もはや上海で生活していた時期があったことを書いたか覚えていないが、そのときに感じたことがある。

今、俺がこの場で連れ去られたとしても、日本では誰も気づかないだろうな。

交通事故で入院したり、あるいは死んだりしたとしたら、日本にいる人たちはいつ気づくだろうか。

超絶ネガティブな思考ではあるが、海外で働くということは少なからずそういうことだと自分に言い聞かせて自制していたことは否定できない。

そんなことをふと思い出させる深セン視察であった。

さて、話を戻そう。

深センでの視察を終えたstakメンバーは最終日は香港で過ごすことになっていた。

香港エクスプレス(HK)の就航で、拠点である広島と香港が安く繋がったことは以前に述べた。

ただ、広島に帰る際の便が朝はやいので、深センからの移動を考えると香港に泊まったほうがいいという判断である。

ということで、深センから香港へと向かうのであるが、これもまた新鮮だった。

歩いて国境を越えるという経験は日本にいてはできない。

まさにそれが現実となり、イミグレーションを抜けるとそこは香港だ。

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